- Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062932745
作品紹介・あらすじ
愛に飢えるベックにとって、ジョーは自分のすべてを受け入れてくれる存在だった。二人はお互いを必要とし、激しく求め合う。しかし、彼女はある日、ジョーのおぞましい正体に気付いてしまう。別れ話を切り出したベックに、ジョーがとった想定外の反応とは? ストーカーの書店員が引き起こす、歪んだ愛の結末。
感想・レビュー・書評
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噂で、ストーカーする書店員の話で本や映画の話がたくさんでてきて、ってきいて、おもしろそうと思って読んだんだけど。確かに、本や映画ネタが満載だし、ユーモアも皮肉もきいていてこれはロマコメ?って勘違いしそうになったんだけど、いやいや、めっちゃサイコでノワールだった。びっくり。
いつからミステリになるの?事件解決は?で、結局どうなるの?って気になりすぎてほぼ一気読み。電子書籍だと、ぱらぱらっと結末を盗み見るとかできないのがもどかしかった(笑)。でも基本、個人的にはノワール?イヤミス?は苦手で。読んでよかったかどうかわからない。ちょっとだまされた感がある。
語り口がすごくよくて、引き込まれちゃうんだけれど、考えてみたら、主人公にも相手の女の子にも、とにかく登場人物だれにも共感できないし。なにか考えさせられたとかもないかも。ただひたすら語り口によって読まさせられたような。でも、そこまで読ませるっていうのはすごいともいえる。。。
「シャイニング」と「ドクタースリープ」読もうかな、と思ったけど、どうだろう、この本を思い出してイヤな気分になるだろうか。あと、「ダヴィンチコード」は読んだけど、おもしろさを思い出して、「インフェルノ」とか読もうかなと思ったり。どうだろう。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2016 3.10
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とても危ないストーカーが描かれ、そのあたり期待を裏切らないのだが、だてに書店員が主人公じゃないというか、意外にも本の濃い話もたくさんあるのがいやーな話の救いかも?
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ストーカーを題材としたドラマでも、共通して流れは似ている。対象の情報収集、恋路の邪魔ものを排除、愛が実ってからストーキングがばれるor 愛が実らないなら監禁する。気になるのは、修復不可能とわかってからのストーカーの行動がどうふれていくのかが、私の関心どころ。
ジョーがどんなに願っても、イーサンとブライスのような恋愛は作れないだろうな。どんなに焦がれても、チェットとローズのような結婚はできない。彼自身が、ベックのようにセックスアピールの強い女性や、エミリーのようにどこか悪さが香る女性に惹かれてしまうから。そんな彼女らは刺激を求め、ジョーの夢見る幸せな安寧は欲しくない。そして彼女らは自分自身が大好き。作中でいう、「換気扇の音が気にならない」タイプ、カレン・ミンティみたいな人だったら、ジョーの夢も叶ったろうに。
幸せと不幸せ、常識と狂気。そのバランスがたまらない。潮の満ち引きのように交互にせめてくる感じ。
話に出てくる、「ドクタースリープ」も「ダヴィンチ・コード」も読んでいたので、親近感がわいた。ダヴィンチ・コードに関しては、ベックにはやられたわー。そりゃ、ジョーも二度も〇を締め直しますわー。精神科医のニッキ―も最後はああいう使われ方をしたのね。結局ジョー許せなかったんだろうな。 -
読書好きオタク変態君の間違った恋愛。
女の子も問題あると思うけど。 -
愛に飢えるベックにとって、ジョーは自分のすべてを受け入れてくれる存在だった。二人はお互いを必要とし、激しく求め合う。しかし、彼女はついに、ジョーのおぞましい正体に気付いてしまう。別れ話を切り出したベックに、ジョーがとった想定外の反応とは? ストーカーの書店員が引き起こす、歪んだ愛の結末。