南部芸能事務所 (講談社文庫)

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著者 : 畑野智美
  • 講談社 (2016年3月15日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062933346

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南部芸能事務所 (講談社文庫)の感想・レビュー・書評

  • 弱小芸能事務所を舞台に、所属する芸人たちの葛藤する想いを綴る連作短編集。
    明日はどうなるのか分からない芸能人。そのなかでも『笑い』を提供する芸人は、自分の実力プラス時代の需要が人気を左右する。駆け出しの若手、行き先を迷う中堅、終点地を考える大御所。それぞれの希望や苦悩が、絶妙な表現で読み手に伝わってくる。シリーズ作品ということで、今後が楽しみな群像劇である。

  • 芸人を目指す一組の若手の話かと思っていたけど、南部芸能事務所に所属する人たちやファンの連作短編で、とても良かった。
    もちろんその一組の若手が物語の軸なんだけど、それを中心としつつも、皆が個性があり読みやすかった。なにより社長が良い味を出していてキャラがいい。
    次巻ももうすぐ文庫化されるので楽しみ。

  • この作者の本は2冊しか読んだことないけど、2冊ともなかなか良かったので、新刊が出たのを買ってみた。
    弱小の芸能事務所に所属する芸人さんとそのファンの境遇を綴った短編が8つ。
    成功は一夜にして訪れることもある一方、そうした幸運は一握りの人にしかやって来ず、その他大勢にはいつまで経っても売れない立場だけが残される。
    売れなければ、芸人というより寧ろフリーターと言ったほうが相応しい生活の中で、必ずしも積極的に選んだとも言えない世界でズルズルと歳月を重ねる様がこれでもかと描かれる。
    最初の話の新城くんの芸人を志した動機がイマイチ薄かったり、何かしら浮世離れをした世界を舞台にしたこともあって、なんだかいつもよりは作り話めいた話になったところはあるように思うが、それでも、この作者、至るところでの日常のグダグダ感を描くのがやっぱり巧い。
    人生って、何かしらのその時々の曲がり角を曲がった結果の今の立ち位置なんだろうけど、私らが育った時代は、普通に努力していれば、どちらに角を曲がろうとも、それなりに自分の努力がそのまま成果に反映された時代だったように思える。
    保子師匠が生きてきた時代も凄まじいものがあるけれど、それでも夢があったという時代からすれば、今の若い人たちは努力をしてもそれが報われるとも限らない時代に生まれたという点では自分ではどうしようもなかった大きな曲がり角を最初に曲がって生まれてきたように思え、この本の登場人物のように、そうした世の中にあって、更にその下層に近いところにあって、もがき苦しみながら生きることは切なく哀しいなぁ…と思わせる。
    これからというところでお話は終わり、帯に『シリーズ第1弾!』と書いてあるので続きがあるのだろう。そう言われれば、今回は登場人物の人となり紹介だったような感じも。というわけで続編にも期待。

  • ひとが生き生きしているかんじ。
    するするといくらでも読める気がしちゃう。

  • 大学2年生の新城は、親友に誘われて見た「南部芸能事務所」のお笑いライブに魅了され、その日のうちに芸人を志す。漫才の相方探しをするうちに、女芸人の津田ちゃんから、同じ大学に通う溝口を推薦されるが……。弱小お笑いプロダクションを巡る愛すべき人々を、誰にも書けない筆致で紡ぐシリーズ第1弾!

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南部芸能事務所 (講談社文庫)の作品紹介

大学2年生の新城は、親友に誘われて見た「南部芸能事務所」のお笑いライブに魅了され、その日のうちに芸人を志す。漫才の相方探しをするうちに、女芸人の津田ちゃんから、同じ大学に通う溝口を推薦されるが……。弱小お笑いプロダクションを巡る愛すべき人々を、誰にも書けない筆致で紡ぐシリーズ第1弾!

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