図書館の魔女 第一巻 (講談社文庫)

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著者 : 高田大介
  • 講談社 (2016年4月15日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062933650

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図書館の魔女 第一巻 (講談社文庫)の感想・レビュー・書評

  • う、うん。
    面白い。言葉って考え出すと理解しようと思うのを諦めた方が良さそうな気もしてきた。

    そして、地理?地図?が苦手な私にはあっちからこうなって、こっちにこうでと想像できる許容範囲を超えてしまったので「水はいろいろあって、上から下に上手いこと流れていた」でまとめてしまった。

    これは何かの始まりで、水道問題解決作品でないことを祈って二巻へ突入。

  • 山育ちのキリヒトは師の元を離れ、一の谷の「高い塔」に住む、図書館の魔女ことマツリカに仕えることになった。海峡地域の一大勢力である一の谷の政治を左右するほどの実力を持つにもかかわらず、マツリカはキリヒトと同じ年頃の少女だった。キリヒトの使命は、言葉を発することの出来ないマツリカにつき従い、その意思を伝えること。出会った日から二人は、一の谷の王宮と議会、辺境領を巡る陰謀、海峡地域に戦乱をもたらそうとする野望の中に投げ込まれる。

    タイトルに惹かれて手に取ったのだが、魔法のないファンタジーだった。丹念に情景を描写してゆくので、初めは物語の展開がもどかしく感じらるかも知れない。その流れに身を任せていると、この世界のイメージが豊かになってきたところで、ストーリーは急速に展開してゆく。全4冊の大長編にもかかわらず、終わってしまうのが残念に感じるほど、面白かった。

  • 長い話、読了しました。
    面白かった。冗長な部分もあったが豊富な知識の吐露と理解して読み進めた。
    マツリカとキリヒトのふたりの秘め事的なからみはかわいかった。まるでちいさな恋のメロディみたいに。根気が必要だが読んで損のない傑作。

  • とりあえず、1巻を購入。読み始めた時は、あまりの説明の多さに挫折しかけ、もう続きは読んであげない、と思った。しかし、読み終わる頃にはすっかり魅了されていた。続巻を一息に買い込んだのは言うまでもない。
    朝まで夢中になったのは久しぶり。
    1巻でうんざりした説明は、物語の単なる背景ではなく、後々の話にちゃんと繋がっている。
    文学の議論より話を進めて!と思うところはあったけど、異世界でなく言葉によって創り上げられたファンタジー、素晴らしかった。

  • 地下水路の記載は面白けど、地図がないと位置関係がわかりにくい。もう少し古文書の読み解きがあると良かった。

  • キリヒトとマツリカのブラタモリ

  • 難解で哲学的な言い回しに手間取り、本作の魅力に気付くまで半分ほど読み進めねばならなかった。だがそれを乗り越えれば最高のエンタメが目の前に。希少な外交戦略ファンタジなのも嬉しい。さっそく続編を取り寄せねば。
    あらすじ(裏表紙より)
    鍛冶の里に生まれ育った少年キリヒトは、王宮の命により、史上最古の図書館に暮らす「高い塔の魔女」マツリカに仕えることになる。古今の書物を繙き、数多の言語を操って策を巡らせるがゆえ、「魔女」と恐れられる彼女は、自分の声を持たないうら若き少女だった。超弩級異世界ファンタジー全四巻、ここに始まる!第45回メフィスト賞受賞作。

  • 平積みになっていて、帯に目が行き購入。
    ストーリーは面白い!
    続き気になる!
    …でも、文体が苦手。
    読むの大変。
    145ページの後ろから3行目の言葉をそのまま返したい…。

  • 文庫版は四巻で構成されています。
    本格的なファンタジーは初めて読んだかもしれません。
    「設定を理解するまでに時間が掛かる」というのが敬遠してきた理由です。

    挫折する可能性があったので、テイスティングで第一巻だけ購入しました。
    文体は堅苦し過ぎないと思います。

    主要人物のキリヒトは良いコで、当作のキーパーソンである「図書館の魔女」と呼ばれているマツリカも可愛いです。
    当作は序章に該当するパートなので大きな事件は起きませんが、気になる事柄が出てきて今後の展開が楽しみになりました。
    そんな訳で、第一巻を読んだ後に第四巻まで手に入れました。

    キリヒトは山里で暮らしていたが、口が利けない「図書館の魔女」の手話通訳として仕える為、王宮がある一ノ谷に向かう。

    図書館は高い塔になっていて、古くから建っている。
    「高い塔の魔法使い」は多くの書物をひもとき、言葉を操って策を巡らせていた。
    「起こらなかった第三次同盟市戦争」は、「高い塔の魔法使い」が暗躍していたからこそ実現出来た。

    「高い塔の魔法使い」はタイキという人物だったが、現在は孫娘のマツリカに代替わりしている。
    マツリカは年端もいかない少女だが力は充分あり、「彼女の意見を聞きたい」と願う議員達が沢山いた。

    図書館には二人の司書がいて、共に女性だった。
    色素が薄くて日中は外に出られないハルカゼと、対照的に褐色の肌に黒髪のキリン。

    ハルカゼは陽の光があるところへ行けない体質なので、「ハルカゼの代わりになる通訳者を手配するように」とタイキにお願いしていた。
    そんな事情で連れてこられたキリヒトだが、山里で世話になった先生からは文字を教わっていなかった。
    だからといって、無教養という訳でもない。
    マツリカは、取り合えずキリヒトを図書館で働かせることにした。

    キリヒトをお披露目する為、マツリカ達は王宮に向かう。
    途中で、ヒヨコと呼ばれている議員が「ミツクビが待っている」と伝えてきた。

    ミツクビはニザマという国の宰相で、マツリカが言うに「呪いを掛けにきた」ようだ。
    マツリカは敢えて、ミツクビがいることを知らなかった振りをして、戸惑う演技を見せていた。
    そのくせ、前にも会っていたのに「初めまして」と言って馬鹿にする。

    晩餐会に出席する気が失せたマツリカは、会食の場にいる議員にキリヒトを紹介して辞する。
    マツリカ達は居住スペースである離れに行くと、今後のことを話し合った。

    マツリカは同じ内容の手紙を二通書き、一つはミツクビを王宮外郭に招いていた議員・コクシネルに、もう一通はヒヨコに宛てる。
    共に「今宵、王宮外郭の西天蓋の下で見たことを多言しないように」という、同じ文面だった。

    コクシネルは「口止め」の手紙として受け取り、共犯者に手柄話のように話すだろう。
    「ミツクビとのやり取りは演技だ」と分かっているヒヨコは、「コクシネルと共犯者を繋ぐ糸を辿る役目を指名された」と解釈するだろう。
    「図書館の魔女」の手紙は、様々な人間を操る力があった。

    キリヒトは、ハルカゼから古典語を学ぶ。
    四ヶ月くらい経つと、難なく読めるレベルまでには及ばないが、文字は一揃い頭に入った。

    キリヒトは耳や目が良くて、状況を把握する力が優れている。
    「自分の言葉をその場で思った通りに翻訳出来るのはキリヒトしかいない」とマツリカは考えていた。
    しかし、キリヒトの古典語習得状況は進まず、マツリカは焦れてしまう。

    ある日、キリヒトはマツリカから新しい手話を教わる。
    マツリカが独自で考案したもので、琴を演奏するように、お互いの指同士を触れ合わせて音を表していた。

    二人は新しい手話の実験をするようになり、外で歩きながら行うことになった。
    キリヒトは、植物園の地下にいくつもの井戸の跡があるらしいことに気付く。
    キリヒトから話を聞いて、マツリカは「井戸の数が多い」と不思議がる。

    どうやら、地下にあるのは井戸ではなくて地下水道らしい。
    古代の人間は高度な水道を作る為、東方の専門家を呼び寄せていたようだ。
    二人は、古書店の中庭にある井戸に入って調査をする。

    以上が第一巻の主な内容です。
    キリヒトくんがガツガツ食べるシーンを読んで、「子犬が餌を食べているみたいだな」とホッコリしました。
    食事のシーンが結構あって、読んでいて肉系が食べたくなります。

    キリヒトとマツリカのやり取りが可愛らしいです。
    マツリカは辛辣な言葉でキリヒトをやり込めていることが多いです。

    新しい手話は密着する必要があって、長い時間練習をすることで、二人の距離は一気に縮まります。
    地下水道を冒険するシーンは、普段は大人びた態度のマツリカも年相応の少女らしさが出ています。

    ハルカゼさんは結構、笑い上戸よね。
    いつもキリヒトやマツリカを見て、笑いを堪えているようなイメージがあります。

    キリンはマツリカやハルカゼに比べれば、快活で、普通の若い女性らしいです。
    それでも、マツリカに仕えるだけあって、優秀な軍師のようです。

  • キリヒトが図書館の女王と称されるマツリカの元へ訪れるシリーズ1冊目。

    本屋で平置きされて気になって、迷っていたけれどタイトルに魅了されて購入。
    いざ読み始めてみると、1冊を読み終わるまでにかなりの時間が必要だった。
    大学の講義を思い出させられるような説明文の多く、その説明文を頭の中で映像化することがとても難しい。ときおり映像に変換できなくなるほど頭を使わされた。また、キャラ立ちが弱く感じるせいか、惹きつけられる面白さも感情移入もない。
    それでも・・・なぜか読むことをやめることもなく、続きも読んでみようと思えた。

  • 『「言葉はそれ自体で丸ごと一つの言葉だ」と思っていたのだ。ところが字を学んで、字で言葉を書いてみるとすぐ判ることだが、言葉は音の組み合わせで出来ていて、それぞれ何も意味のない音をいくつか然るべく並べてやると、その音の組み合わせに何処からともなく意味が与えられており、いつの間にか言葉に成っているのだ。

    どの瞬間にただの並んだ音が言葉になるのか。それが不思議で、ゆっくり唱えてみたり、ゆっくり書いてみたりして、ただの音の並び、ただの記号の塊が、言葉になる瞬間を突きとめようと骨を折ってみた。

    ところが何度やっても駄目なのである。どんなにゆっくり書いてやっても、どんなにぶつ切りに発音してやっても、少年の隙を突いて意味が、言葉が滑り込んでしまう。何度やってもただの音が言葉になる瞬間、ただの記号が語になる瞬間を突き止められない。』

    2008.10.15に森博嗣の『すべてがFになる』を読んでから9年、ついに1〜50回までの受賞作を読破するラスト一作。途中、森博嗣、清涼院流水、古野まほろ、西尾維新、高田崇史、乾くるみ、とどハマリしてしまい何度も戻ってこれなくなったが、ようやく最後の作品の第1巻に辿り着く。達成感と少し寂しい…。

    まだ導入だけど、面白い。早く続きが読みたいなぁ〜。

  • 1巻まるまるで導入部といった趣。
    冗長な部分も多くて、前半は皆さんの「おもしろかった」という感想を支えに辛抱強く読んだ。
    後半、キリヒトが図書館で暮らし始めたあたりからスピードが上がってきた。マツリカが、『GOSICK』のヴィクトリアのような印象。がんばれ、キリヒト。
    次巻以降に期待。

  • 感想は4巻に。

  • 気が付くと、想像した世界に引き込まれながら読んでいる自分がいた。図書館と聞いて、図書館の中の話なのかなと思っていたが世界は広いのだと思った。最後の方の…は、ちょっと早く終わんないかなと集中力が切れかかっていたけど、次の巻を買うのが楽しみ。

  • 秀でた才能たちの今後の展開に期待が膨らむ一巻。

    マツリカとキリヒトが出会う場面では、ふと「GOSICK -ゴシック-」を思い出された。

  • 言葉と、本にまつわる硬派なファンタジー。
    序盤なので、第一巻ではまだ評価は固められないものの、文字や発話だけでなく手話を含む言語への造詣の深さ、それぞれの関係性の中に息づく登場人物たちの魅力、国内外の政争を描写する語り口の精緻さなど、読み手を引き込む要素に溢れた小説。
    主人公の役どころが、これからどう変化していくのか、楽しみに読みすすめたい。

  • 本読みに評判が良いらしいとのことで軽い気持ちで手に取ったが、面白さにシリーズ既刊全巻一気読みしてしまった。
    話としては冗長な部分もあり難解な熟語や言い回しも多々あるが、それでいて不思議とすっきりとしている。端的な描写やあまり文学的でない表現がそうさせているのかもしれない。とても好みの読み味。
    地の文で日本語をしっかり味わえるのに加え、言語学者である著者の“言葉”に関する知識や、本というモノに対する思いが核となるストーリーは、本好き日本語好きにはたまらない。
    和と洋、世界各国の文化を織り交ぜたような独特の世界観やリアリティのある国家国交情勢に、だんだんと引き込まれるような魅力を持つ登場人物たちもよく練り上げられている。硬め重めの作品がお好きな方にはぜひ一読してもらいたい。

  • 鍛冶の里に生まれ育った少年キリヒトは、王宮の命により、史上最古の図書館に暮らす「高い塔の魔女」マツリカに仕えることになる。古今の書物を繙き、数多の言語を操って策を巡らせるがゆえ、「魔女」と恐れられる彼女は、自分の声を持たないうら若き少女だった。超弩級異世界ファンタジー全四巻、ここに始まる!第45回メフィスト賞受賞作。

  • 「高い塔の魔女」と、彼女に仕えることになった少年をめぐるファンタジー。前半は描写が緻密すぎて読むのが大変だったけれど、後半はぐいぐい読んだ。本や図書館というものよりも、それを構成する言葉や文字についての考え方がが興味深い。ストーリーも、ここからどう進んでいくのか楽しみだ。
    2017/7/13

  • 井戸の話のあたりからワクワクしはじめた。

  • 言葉の渦に飲み込まれそうになった。

    続きが楽しみ。

  • ずっと読みたかったファンタジーの文庫が手に入ったので。ハイファンタジーを読むたび、自分のイメージ喚起能力の低下にげんなりする。小さなころの方が素直に世界観にひたって楽しめたのにな、と思うのだ。異世界の国のあり方から風俗、言語、歴史、地理を一から構築するエネルギーには尊敬を覚える。言葉の持つ力、その表現について。遺跡が好きなので、失われた水道を追うのは楽しそう。これからキリヒトとマツリカの絆が深まっていくのが楽しみ。

  • 壮大な物語か始まる予感にワクワクしたが
    忖度のような聞き慣れない単語が多く
    文章も難しいので、集中して読まないと
    何が描いてあるのか理解できない(笑)

    和風の文化を想像しながら読んでいると
    途中からそうでもないと思われ
    独特の文化と、言葉を持たない図書館の魔女の頭脳が織りなす物語なのかなと思う。

    いずれにしろまだ始まったばかりで
    こんなに疲れるようでは全巻読む自信がない(笑)

  • 全4巻の内の1巻。山里で暮らす少年キリヒトが王宮の図書館の魔女マツリカの元で働くことになる。文字の読み書きが出来ない一方、優れた聴覚を持っていることを買われた。
    言葉の厚み、豊富な表現が特徴的。古代の水路を探し当てたりしているがなかなか話は動かない。

  • 読みやすい本を立て続けに読んでたせいか、集中力が持たなかった…挫折。

    マツリカとキリヒトの関係性は面白かったけどなあ。

    一気読みできる環境を整えて再度チャレンジしたい。

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図書館の魔女 第一巻 (講談社文庫)の作品紹介

鍛冶の里に生まれ育った少年キリヒトは、王宮の命により、史上最古の図書館に暮らす「高い塔の魔女(ソルシエール)」マツリカに仕えることになる。古今の書物を繙き、数多の言語を操って策を巡らせるがゆえ、「魔女」と恐れられる彼女は、自分の声を持たないうら若き少女だった。超弩級異世界ファンタジー全四巻、ここに始まる!

図書館の魔女 第一巻 (講談社文庫)のKindle版

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