メイクアップ デイズ (講談社文庫)

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著者 : 椰月美智子
  • 講談社 (2016年4月15日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062933674

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メイクアップ デイズ (講談社文庫)の感想・レビュー・書評

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  • お仕事小説に分類したが...
    ファンタジー成分も満タンである(^ ^

    ちょっと「不思議ちゃん」な主人公 箱理と、
    その肩に乗ってる茹でダコのタコリ(^ ^;

    幼少期から、何かにつけて箱理を導いてくれた、
    お姉さん的茹でダコ...のはずだが、
    本作においては意外と影が薄い(^ ^;
    っていうか、扱いが雑(^ ^;

    妖怪シロシロクビハダのお祖母ちゃんとか、
    ベースメイクが緑色の「弟の婚約者の母」とか、
    他に強烈なキャラがたんと出てくるので、
    肩の上の茹でダコなんてへ! ...みたいな(^ ^;

    一応は、箱理の成長につれて
    タコリの存在が薄くなっていく、という設定かと。
    さらに最後の方で「正体」が暗示されるシーンも。

    化粧品メーカーの開発職である箱理が主人公だが、
    ストーリー的にはおばちゃんの話の方が
    「物語性」が高いような気がする。

    ただ仕事中のシーンや、周囲とのエピソード、
    筋の「ジャンプの仕方」など、非常にテレビ的。
    映像化したら「OL受け」しそうな作品である。
    はて、お祖母ちゃん役はどの役者さんが...(^ ^;

  • 家族にさえ素顔を見せない祖母の謎。白塗り顔の秘密とは。女にとって化粧とは何かを鮮やかに描く超変化球小説。
    いつもの椰月作品とは異なるので、その世界観に馴染むことができないまま読みおわってしまった。あるいは乙女心は男には理解できないものというところかも。タコリの存在も私にはネックだった。(「シロシロクビハダ」を文庫化につき改題)

  • 序盤はなかなか話に入り込めなかったけど、バンちゃんの彼女が出てくるあたりから登場人物それぞれに愛着が出てきて、たのしく読めた。
    工場長にときめくハコちゃんを見ていて わたしもちょっとときめいた。

  •  謎のゆでダコ・タコリちゃんを始めとして、全体にちょっとトボけた独特の雰囲気がある小説。
     主人公・箱理は、なんだかもう自分を見ているかのようなぼんやりぶりで(思考がすぐに散漫になって、余計なことを考えたりとか)化粧に頓着しないあたりもソックリです。あ、不器用で要領悪いところもだ…
     話としてはお仕事小説とも、ホームドラマともとれるのですが、箱理の仕事に対しての粘り強さと個性的な家族の暖かさが心地よく楽しめました。

  • 椰月さんらしい独特の世界観でぐいぐい読みました。ちょっと生真面目で自分の世界に籠もりがちの主人公が他人とのやりとりを一所懸命するのだけれどちぐはぐになったり勘違いされたりする感じとかにはすごく共感したし、シロシロクビハダとかタコリとかの突拍子もない設定も、読み進むうちにきちんと落とし前をつけてもらえてスッキリ。面白かったです。

  • シロシロクビハダの祖母のヒミツ、とちょっと変わった三人姉弟の物語。
    今理、箱理、万理、って姉弟の名前だけでも相当変わってるけど、その中でも一番の変わり者のハコちゃんの愛おしさたるや。右肩に乗ってるゆでタコのタコリちゃんのヒミツもあるしバンちゃんの結婚問題もあるし、とにかくお腹いっぱい。
    けど、やっぱ、女にとって化粧って特別なもんなんだよね。

  • [図書館]
    読了:2016/7/31

    「メイク」で図書館蔵書検索したら出てきた。
    あらすじが面白そうだったので読んでみた。

    空気を読めない、「どう?」みたいな具体性のない質問の何を答えればいいのか分からない、など箱理にちょっと共感した。
    タコリはいい感じの存在感だったのに、最後の方の扱いがひどいなぁと思った。箱理が成長したという証なのだろうけど、成長したらもういらないわポイ、と同然の扱いだった。

    万理はよい弟過ぎ。「クキコさん、もっと自由になれるといいね」「クキコさんに、のどちんこが見えるくらいに大笑いしてほしいね」と言える箱理は優しい姉だと思うけど、「おやすみ、ハコちゃん。大好きなハコちゃん」と言う成人した弟なんているだろうか…。

    万理はすべてに恵まれているがゆえにマイノリティに重きを置き、玖紀子さんは足の障碍というハンデゆえに大多数、多数決といった考え方に従う。彼ら2人も前途には困難があると思うのだが、放置されたまま終わった。

    ヨシエさんの厚化粧の“謎”は、まさに玖紀子さんが言った通り「幸せなお嬢さんの取るに足らないこと」だった。そんなことで、初対面時、一家顔合わせ時の玖紀子さんへのあの非道な対応が許されるとか、考えられない。

    「化粧は女性にとって知性なんです、生命力なんです。メイクしない女の人って、なにかが欠落してると思うんです」とか言うキャラクターにはイラっとしたが、「自分の当然=女全体にとって当然」と無邪気に考えてしまえる“幸せなお嬢さん”に腹が立ったんだなぁと自己分析した。最後は予期せぬ妊娠で転職や結婚式など色々なものをあきらめ、旦那になるはずの彼氏もよそよそしい、と自分の描いた「女性の黄金コース」からは外れるという試練も与えられてるし、作者は分かってて書いたんだろうなぁと思った。

    あと、発達障害の気があると思しき主人公に、周りの人やさしすぎだ…。そこはやっぱり小説なのね。

    箱理から見たまわりの細かい描写は、「未熟な桃ゆえの、ひかえめで美しい輝き」とかの化粧品キャッチコピーを現実にも適用してる感じで面白かったけど、この小説の一番の肝と思われる「ヨシエさんの厚化粧の理由」、「女性にとっての化粧の意味」がありきたり過ぎて小説としての面白さは「普通」って感じだった。

  • 化粧品メーカーでファンデの開発をする箱理の祖母は白塗り肌。
    自分の子供にさえ素顔を見せない祖母がなぜ白塗りになったかが、徐々にわかっていく様は面白かったかな。
    でもちょっといろんな事が中途半端に終わっちゃった感じは否めない。
    私はお化粧にあまり頓着しないところが箱理と同じなので、お化粧しないと女じゃないと思ってる人の事は理解できないけど、お化粧をする事によって自信が持てたりお化粧以上の輝きを保てるようになるなら、それもいいのかなぁと多少は思ってみたり。
    内からも外からもバランス良くが大事。
    あと、イメージしている事をちゃんと人に伝えるのって本当に必要なこと。ニュアンスだけじゃダメだ。汲み取ってほしいなんて甘えでしかない。ダメ。

  • 面白かった。でも、ちょっと詰め込みすぎ?タコリのインパクトが最後まで持たなかったし、箱里もだんだんインパクトがコンパクトになっていたような印象。
    もう少し、詳しく知りたかったなあと思う部分は多々ある。
    とは言え、途中うるうるする所もあり、化粧品のメーカーさんの研究部を垣間見ることができたのはよかった。
    メイクだいすき!コスメフリーク!な人には、タイトルからの期待からの満足感は足りないかもしれないけれど、家族のお話がすきな方には意外とおすすめかも。
    2016.06.07

  • 文庫の表紙がとてもきれい。姉弟がとても仲良くてパワフルで魅力的なのですが、ハマれなくて流し読み……。
    主人公が恋を知ったことで一歩階段を上り、自分が変わると周りが変わっていく様子が描かれていたと思うのですが、ヨシエさんの猛反対からの感情の変化が分かりにくかった。
    女性のメイクの重要性は何度も頷きながら読ませてくれます。もう少し、主人公がメイクに対する「楽しさ」に目覚めた様子やウキウキした気分を表現してくれたらもっと読み応えあったんじゃないかなと思う。
    日常と成長を併せ持った優しい作品。

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メイクアップ デイズ (講談社文庫)の作品紹介

化粧品メーカーの研究部に勤める秋山箱理、27歳。箱理の祖母は常に真白な化粧をしており、素顔は誰も見たことがないため、「妖怪シロシロクビハダ」と言われている。ある日、弟が婚約者を連れてくるが、祖母だけは猛反対! それをめぐり、祖母の“白塗り顔”の秘密がついに解き明かされる! 登場人物のドラマを温かく、切なく描きながら、女心と化粧の切ってもきれない関係を鮮やかに描く成長物語。

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