メイクアップ デイズ (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 163
感想 : 21
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  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062933674

作品紹介・あらすじ

化粧品メーカーの研究部に勤める秋山箱理、27歳。箱理の祖母は常に真白な化粧をしており、素顔は誰も見たことがないため、「妖怪シロシロクビハダ」と言われている。ある日、弟が婚約者を連れてくるが、祖母だけは猛反対! それをめぐり、祖母の“白塗り顔”の秘密がついに解き明かされる! 登場人物のドラマを温かく、切なく描きながら、女心と化粧の切ってもきれない関係を鮮やかに描く成長物語。

感想・レビュー・書評

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  • お仕事小説に分類したが...
    ファンタジー成分も満タンである(^ ^

    ちょっと「不思議ちゃん」な主人公 箱理と、
    その肩に乗ってる茹でダコのタコリ(^ ^;

    幼少期から、何かにつけて箱理を導いてくれた、
    お姉さん的茹でダコ...のはずだが、
    本作においては意外と影が薄い(^ ^;
    っていうか、扱いが雑(^ ^;

    妖怪シロシロクビハダのお祖母ちゃんとか、
    ベースメイクが緑色の「弟の婚約者の母」とか、
    他に強烈なキャラがたんと出てくるので、
    肩の上の茹でダコなんてへ! ...みたいな(^ ^;

    一応は、箱理の成長につれて
    タコリの存在が薄くなっていく、という設定かと。
    さらに最後の方で「正体」が暗示されるシーンも。

    化粧品メーカーの開発職である箱理が主人公だが、
    ストーリー的にはおばちゃんの話の方が
    「物語性」が高いような気がする。

    ただ仕事中のシーンや、周囲とのエピソード、
    筋の「ジャンプの仕方」など、非常にテレビ的。
    映像化したら「OL受け」しそうな作品である。
    はて、お祖母ちゃん役はどの役者さんが...(^ ^;

  • 化粧品会社で調合を担当している職員の話
    化粧品開発の裏側が垣間見えた
    モニター試験やってみたい
    なんでタコ?

  • 化粧品会社に勤める27歳女性の兄弟と両親と祖母、そして肩に乗っかったご意見番タコの物語。特に大きな展開はない。

  • 比喩表現がとっても素敵だしおもしろいお話だった。

    独特な世界観を持つ女の子目線で描かれた世界はおもしろいな~

  • 思ってたテイストと違ってびっくり。
    読み切ったけど私の好みではなかった

  • こういうのも書けるのか、椰月美智子さん凄い。
    いや、るみ姉も似た感じか。
    いい人そうな人たちしか出てこなくて気持ちいい小説でした
    そうだよ、名前、違和感あつたの

  • 表現が何とも不潔で下品。
    そのように表現する必然性があるのか?
    女性の成長物語として面白いのに、終始気分が悪かった。

  • 正直タコリは必要ないんじゃないかと思ったけど、最後まで読んだらまぁ納得。
    でもファンタジーはやっぱり苦手だ。

    おもしろかったのは箱理の仕事内容。
    感覚を言葉にするってすごく難しい。

  • 家族にさえ素顔を見せない祖母の謎。白塗り顔の秘密とは。女にとって化粧とは何かを鮮やかに描く超変化球小説。
    いつもの椰月作品とは異なるので、その世界観に馴染むことができないまま読みおわってしまった。あるいは乙女心は男には理解できないものというところかも。タコリの存在も私にはネックだった。(「シロシロクビハダ」を文庫化につき改題)

  • 序盤はなかなか話に入り込めなかったけど、バンちゃんの彼女が出てくるあたりから登場人物それぞれに愛着が出てきて、たのしく読めた。
    工場長にときめくハコちゃんを見ていて わたしもちょっとときめいた。

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著者プロフィール

1970年神奈川県生まれ。2002年、第42回講談社児童文学新人賞を受賞した『十二歳』でデビュー。07年『しずかな日々』で第45回野間児童文芸賞、08年第23回坪田譲治文学賞、17年『明日の食卓』で第3回神奈川県本大賞、20年『昔はおれと同い年だった田中さんとの友情』で第69回小学館児童出版文化賞を受賞。『明日の食卓』は21年映画化。その他の著書に『消えてなくなっても』『純喫茶パオーン』『ぼくたちの答え』『さしすせその女たち』などがある。

「2021年 『つながりの蔵』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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