図書館の魔女 第四巻 (講談社文庫)

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著者 : 高田大介
  • 講談社 (2016年5月13日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (656ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062933889

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図書館の魔女 第四巻 (講談社文庫)の感想・レビュー・書評

  • 確かにすごい小説だった。世界観が緻密で、ファンタジー好きだけではなく、歴史モノが好きな人にも響くかもしれない。
    テーマもはっきりしていて、最後まで問い続ける「言葉」とは? マツリカの考えを読みながら、キリヒトの疑問に同調しながら、考える。自分なりの「言葉」とは?
    マツリカとキリヒトの「手のひらのなかの会話」。ところどころで、キュンとさせるこの設定!解説中にもあった「ボーイ ミーツ ガール」には必須の要素。
    語彙が難しめで、ボリュームもあるため一気読みとはいかず、特に前半はなかなか事態が動かず、ページをめくるスピードはゆっくりだったけど、その時間経過の感覚もまた、主人公たちとリンクしていたのかもしれない。平和なときはゆったりと。そして、事態が動き出すと時間の経過もあっという間に。
    大作を読んだという読後感。大満足の作品。

  • ヴァーシャ!涙
    小説なのに結構な飛ばし読み。言語学者の著者がこの作品に込めた想いを半分も理解できていないかもしれないけれど、それでもこの世界に、物語にはまることはできた。
    続編も読む。

  • やっと読めたー満足感がある。
    すごく壮大で、今まであまり読んだことのない感じの話だった。
    時が経つにつれてどんどん仲良くなるマツリカとキリヒトが微笑ましくて可愛いなーと思っていたけど、登場人物たちはみんな個性豊かでいいな。
    衛兵たちもそれぞれ愛すべきキャラクターだった。
    作者が言語学者ということもあって、言葉とか文字とかの話が多いし、とても大切なものとして書かれている。
    それがとても心に残った。
    私自身も学生時代に言語学を学んでいて、こういう話が大好きなのです。
    言葉はただの道具じゃなくて、言葉こそ意思そのもの。マツリカを見ていて強く感じた。

  • まずい、久々に心を持っていかれた。
    しばらく一ノ谷から現世に帰れそうにない・・・

    これは、ひとを生かす話。
    戦役は止める、モブは助ける、刺客も助ける。
    もーぐっと来たわ。

    決め台詞、決めシーンがいろいろカッコイイ。シビレル。
    浮いた話が少ないのが逆に良い。青臭いの好き。

    しかし、双子座の屋敷を脱出するところ、何がどうなって、誰がどうなっているのかわかりにくい。てか全然わからん!
    でも、わかりづらい情景描写はどうでもいい(言い切った!)。

    ・・・双子座ぁああ・゚・(ノД`;)・゚・

    伏線は丁寧に回収されているのだが、いくつか引っかかるところがある。
    「あれ?」と思ったのはわたしだけじゃないはず。
    続編に期待が膨らむ!

  • すごいお話だったとしか言いようがない…。「言葉」が凄まじいものだと知る物語だった。作者さんが言語学者と知って、納得!

  • ところどころ難しい日本語に翻弄されながらも、時間を忘れて読み進め、最後は活字から目が離せなくなってしまった。大人になってから壮大な物語は久しぶりだったが、この作品は大人になった今だからこそ読破できた作品だと思う。
    周到に構成された物語の奥行きに圧倒されるが、一方でマツリカとキリヒトの心の触れ合いが緊張感ある場面を和ませてもくれる。
    作者は言語学者とのことで、言葉に圧倒されるという感覚を読者に体感させる実力には感服です!

  • 第四部 ニザマ、アルデシュ
    円卓会議と双子座の館の対決

    マツリカとキリヒトそして衛兵たちの闘いに息が詰まる。会議の場での成り行きに息を呑む。彼らが並び立つ平和な未来を目にしたい。

    次の本は短篇集、読んでる合間の目に浮かぶのは図書館の魔女たち‥‥

  • 図書館でふと手に取っただけなのに
    ハマった
    ドハマりした
    買う、単行本買う

  • いろいろなところで、「すごい」と評価を受けているこの物語。
    たしかに、最後のページをめくった時にわたしも「すごい」と呟いてしまいました。

    筆者の博識、創造力、文章力、どれを取っても圧巻の一言。
    ただ、誰もが楽しめる物語とは、わたしは言えないと思いました。
    重厚さを求める方にはオススメですが、文章の厚みがあるので読みにくいと感じる方も確実にいると思います。
    わたしはどちらかといえば後者寄りだったのが、自分でも残念です…

  • シリーズ最終巻。
    前巻までに計画されていた戦略がついに実行される。
    命をかけて先へ進むマツリカたちを、試練が襲い、全てが終わった後にもまだ信じられないどんでん返しがある。
    ストーリーはもちろん面白く、最後までうまくまとまっていて、読み切った達成感がある。
    この先続きそうでもあるし、ここで終わりでもある。
    この続きが読みたい。

    このシリーズは、剣や銃や暴力で人を支配し動かすのではなく、言葉の力で人を動かせるということが書かれている。
    ファンタジーというストーリーを通して、言葉というものはこういうものだという概念のようなものを説明している物語だと思う。
    普段、言葉とか声とかについて考えることなんてないので、言葉とはどういうものかとの問いの答えをシリーズ読み終えて見つけた気がする。
    本当に面白かった。

  • 正直に言うと、言葉の波に翻弄されて二冊目読み終わる辺りまでなかなか物語に没頭出来なかった。物語を読むのには知識が必要とはまさにその通りなのねと思ったら作者は言語学者だったのか。それが二ザマ国内の事情に食い込んできたあたりから、夢中になった。これはあとがきにもあったが、ファンタジーの形をとった外交小説なのだ。最終巻はもはや圧倒されるのみ。あちこちに隠されていた謎が次々と明らかになり、頭の中は大混乱だがそれもまた楽しく思える。何よりも「言葉」とは何かなんて今まで考えたこともなかった謎に触れられただけで満足。2017年最初の読了がこのシリーズで満足だ。それにしてもミツクビの思考を表した数ページには唖然とした。あんな方法があるとは!

  • 傑作、しかし解説調の文章はますます色濃くなり、同じ説明がリピートされるため、小説ながらとばし読みが標準となる。

    物語の筋は素晴らしいが、ムダに冗長で難解にした文章で楽しさ半減。半分くらいのボリュームにまとまってたら最高!

  • 慣れるまでだいぶ苦労したが、物語が展開しはじめてからは早かった。ファンタジー枠には勿体無いほどの卓越した文章力が素晴らしかった。ただ巻末の解説があまりに稚拙でとてもガッカリ。良さを全く伝えられていない。あと地図が酷すぎる。手書きの方がまだマシだった。地図はエーゲ海あたりの、オスマントルコとかのイメージを重ねてるようだが、登場人物の名前のせいか、和風な装いの描写と捉えてしまうことも多くて混乱する。説明は細いのに描写が不安定なせいで頭に絵が浮かびにくい。

  • 帯に惹かれて購入。面白かった!
    こういう自分の世界を作りたかったというか語りたい系のファンタジーはいいなぁ。地に足が着いた感じのファンタジーだった。なんか読んでいて言語学の講義みたいだなぁと思った所があったのとあの危ない現場に要人を連れていく必要はあったのだろうか、というのは疑問に思いましたが。普通だったら武力系の人が捕まえて御前に引きだして対面、だよなぁ… 火までつけちゃうし。危なっかしいことこの上ない。

    とは言え武力を使わず言葉だけで世間と渡り歩くのはかっこいいなぁ。でも個人的にはマツリカ様よりもハルカゼが好みだな。キリンとハルカゼが両脇固めてる感じがすごい好みです。そしてキリヒトが帰って来るのが楽しみだな~
    というわけで続巻も楽しく読みたいな、と思います。面白かった!

  • 言葉とういう物が色んな人や事体を救い変えて行った。言葉とういのは手段ではなく、その人の存在そのものの力。言葉の威力をしみじみと感じ入らせる物語だった。長たらしく説明文的で、それほど重要でないと思われるような部分が、読み終えた今となっては後から大事な事柄だったと気づき、「しまった!軽く読み過ごした~」と思う事もしばしば。キリヒト帰還後の話を早く読みたい。

  • 1000円超え。買うのをためらった。
    でも、終わりまで読みたさが勝った。
    再読するべきだろうな。流しすぎた。

  • 今年一の当たり本でした。読書に集中して、読み終わった後に現実に戻りきれない感覚は久し振りです。
    怒涛の最終巻。マツリカの語る、言葉の話に胸を打たれました。別れの手紙にも。
    一つの世界を作り上げてしまうなんて、本当にあった話みたいで、読み終わった後も、話がまだ続いているような気がしてます。

  • 涙一歩手前。
    4巻での盛り上がりは素晴らしかった。

    正直、みんなが逃げ出すところとか、景色が全く頭に浮かばないのにその必死さとかみんなの気持ちだけでグッと来るものがあったし、本当にあっというまだった。

    辛い事実や別れ。
    でも、マツリカが本当に素晴らしい仲間に囲まれていることを示しているのもこの巻。

    今年は本当に本の当たり年だが、これもその一冊に加わること間違いない。

    でも、文庫だから読めたかも。あの厚さにはなかなか心折られるものがあるからね。
    でも、続きはまだ文庫になってないようだからがんばるか。。。

  • あーあー

    文庫本巻末の解説をされている東えりかさんが書かれている。

    (裏表紙を閉じた後、私と同じようにつぶやくはずである。「すごい」と。)

    まさにすごいんです。

    そして、こうも書かれている。

    (複雑な仕組みを理解しようとして緊張して読み進めていく中で、ふっと胸キュンの場面に出会う。)

    はい、そうでした。
    ただ、私の場合は理解するのを諦めましたが(^^;

    次に読もうと準備している本があります。
    でも、続編…
    書店に走ってしまいそうです。

  • 第一巻:起
    第二巻:承
    第三巻:転
    第四巻:結

    こんなにも起承転結がきれいに分かれている小説は今まで読んだことがない。好き嫌いは別として。

    とにかく会話が長く、説明が多く、「起」(第一巻)を読んだときは
    「こんな面倒な本の続きなど読みたくない」
    と投げ出したものの、一か月後に気付いたら続巻を買って読んでいた。

    「承」(第二巻)でようやくこのシリーズの方向性を理解し、
    「転」(第三巻)で本筋にたどり着き、
    気づけばあっという間に終わった「結」(第四巻)。

    続編が出る余地のある終わり方が、この後どうなったか想像を掻き立てる。

  • 最後は幻想的でいい!
    だけど政治の話が終わった後、結構長いページが割かれていたのはちょっと残念…。あのページ数の間にもう一つ事件とか何か起こして欲しかった…
    でもヴァーシャの正体とか最後の名前のところは良かった!!!

  • 完結。近年稀にみる傑作だと思う。
    あらすじ(背表紙より)
    海峡地域の動乱を期するニザマ宰相ミツクビの策謀に対し、マツリカは三国和睦会議の実現に動く。列座するは、宦官宰相の専横を忍んできたニザマ帝、アルデシュ軍幕僚、一ノ谷の代表団。和議は成るのか。そして、マツリカの左手を縛めた傀儡師は追い詰められるのか?超大作完結編。第45回メフィスト賞受賞作。

  • 2016/10/9 メトロ書店御影クラッセ店にて購入。
    2017/3/27〜4/10

    とうとう、この壮大なるファンタジーの世界の幕切れ。冒険有り、ロマンス有り、友情あり、裏切りあり、など内容てんこ盛り。よくもまあこんな世界を築けたもんだ。もうすぐ、続編の烏の伝言か文庫化されるようだ。ああ、早く読みたいぞ!

  • また、ひとつの創世を見た。すっかり浴していたこの物語の世界から、この歴史から離れるのは望外の哀しさだ。

    なるほど本作はファンタジーだ。だが作中、何ひとつ超常的な力は出ない。全ては我々の現実に起こり得る事象のみで綴られ、因果は理詰めだ。それが、もしかしたらあったかもしれない我々の歴史を夢想させる。そして古来図書館とは、知の集積地であり象徴なんだな、というのも感じる。

    珍しく辞書首っぴきとなった言葉の嵐も、権謀術数の中の甘酸っぱいボーイミーツガールも含め、とにかく楽しい読書だった。

    余談だけど。ワシはひとつの世界を生み出した作品が大好きだ。それは、ひとつの歴史を生み出していると言ってもいい。

    個人的にその初体験と言えば「銀河英雄伝説」だし、古典なら「指輪物語」や「クトゥルフ神話」、最近なら「新世界より」であり「ハリーポッター」も入るかもしれない(あれは「歴史」ではないか)。

    本作、「図書館の魔女」は、そこに列せられて遜色ないものになっているのではないかと、割と本気で思う。

  • 大変面白かった。丁寧な言葉で紡がれる文章は、時には冗長に感じられる部分もあったが概ね独特な世界観の構築に役立っている。その丁寧な語りは全てが終わった後も続き、大抵の物語ではピークを過ぎると後は駆け足で収束する印象があるが、ここでは登場人物達のその後が描かれ、これでもかとキャラクターを印象づける。これでは嫌でも続巻への期待が高まってしまう。
    当分はこの世界の余韻を引きずるかも…。

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手を汚さずして海峡に覇権を及ぼす、ニザマの宦官宰相ミツクビの策謀に対し、マツリカは三国和睦会議の実現に動く。列座したのは、宦官宰相の専横に甘んじてきたニザマ帝、アルデシュ、一ノ谷の代表団。和議は成るのか。そして、マツリカの左手を縛めた傀儡師の行方は?超大作完結編。第45回メフィスト賞受賞作。

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