図書館の魔女 第四巻 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
4.50
  • (258)
  • (116)
  • (40)
  • (5)
  • (0)
本棚登録 : 1461
感想 : 151
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (656ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062933889

作品紹介・あらすじ

手を汚さずして海峡に覇権を及ぼす、ニザマの宦官宰相ミツクビの策謀に対し、マツリカは三国和睦会議の実現に動く。列座したのは、宦官宰相の専横に甘んじてきたニザマ帝、アルデシュ、一ノ谷の代表団。和議は成るのか。そして、マツリカの左手を縛めた傀儡師の行方は?超大作完結編。第45回メフィスト賞受賞作。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 「キリヒトにはマツリカの脳髄の中に、取るに足りない断片を引き寄せて一つの物語に組み立てていく強力な磁力の力の中心とでも言ったものがあるように思える。マツリカの頭の中に吹き寄せられた知識の断片は、その強力な磁場の中で整序され、それぞれ所を得て配列され、有機的に組織づけられてさらに巨大な知恵に織り上げられてゆく。
     それはまさしく図書館の似姿だった。マツリカの中に図書館がある。いやマツリカこそがひとつの図書館なのだ。」


    最終巻は、全4巻の中で最大長編なのだが、大どんでん返しもなく、これまでの展開を粛々と畳んで行くのに過ぎないように、私には感じられた。

    確かに幾つか明らかになったことはあるけれども、なくても物語全体には大きな影響はない。1番描きたかったことは、既に描き切れていたからである。それが、冒頭抜き書きしたキリヒトのマツリカに対する評価である。
    一見すると、ここで描かれているマツリカは現代のAIのようでもある。でもそれは「人間の姿をしたAI」ではない。「AIの能力を持った人間」として描かれる。それは同時に、言語学者としての著者が「現代の図書館を最大限活用したならば、貴方もマツリカになれるよ」というメッセージなのだろう。

    そのためには、人間としてのマツリカを、そしてそれを補佐する「高い塔=一ノ谷の図書館」のスタッフたちの人間性を描かなければならなかった。そのための物語だったのだろうけど、私が編集者ならば枚数を半分にしろと言ったと思う。エンタメとしてのスピード感がなかったからである。綿密に作り上げられた世界観を持った上橋菜穂子のデビュー作「精霊の木」は、編集者により3/4に削られた。

    更には、ファンタジーとしては世界観が未だ不十分。現代図書館の知識を十二分に応用したいという気持ちはわかるが、産業革命が未だ達成されていないのに、冒頭抜き書きにあるように、キリヒトが19世紀に確立した「磁力理論」に精通しているという設定はなんなの?とは思う。一事が万事。方々に出てくる難しい言葉は、「検索」すれば出てくるので、私は驚かない。著者が図書館の中の「(知識を)その強力な磁場の中で整序され、それぞれ所を得て配列され、有機的に組織づけられてさらに巨大な」物語を作ったのはわかるにしても、それをパラレルワールドとして成立させるだけの説得性が、未だこれほどの長編の中に感じられない。全く違う歴史過程で作られた世界ならば、そこまでは言わないけれども、この世界はあまりにも私たちの世界と似過ぎているので、大変気になるのである。

    ‥‥厳しいことを書いてしまったが、
    冒頭抜き書した著者の「メッセージ」には、大いに共感する。
    主人公を、「言葉を発することはできないけれども、豊かな言葉を持ち」「その言葉を武器にして世界と渡り合う」「10代の少女」に設定し、それを補佐する者も、「10代の少年」に設定したのも、大きなメッセージを持っていて共感する。

    あえて言えば、「究極の問い」は、こうだったのかもしれない。

    図書館の中の「言葉」によって
    未来をつくることはできるのか。

    とりあえず、この物語の中では出来た。
    そこは良かったと思う。

  • とりあえずの最終巻。
    文字、言葉、会話、文章、書物。それらの集大成でありたい図書館。集積した知識と情報の可能性。
    この小説も、言語学、土木知識、地政学と知識と情報の一冊。まるで図書館のようなー。ってまさか、ひまわりめろんさんのレビューを読んだ記憶が感想になってしまったミステリ。
    この巻は、動きがあって楽しかった。魔女マツリカの右腕の動きを奪った双子座を追い詰めていく過程の緊迫感とか。マツリカとキリヒトの距離感の変化とか。
    が、しかーし、この4巻だけでも600ページを超える長編。ここまで読んで、そして世界は続く、という感じで終わりを迎えるのは、少し寂しい。ページ数が残り少なくなってきて、キリヒトの師とタイキは、どーなってるの?皆んなで海に飛び込まなくて良いから、もう少し他を書いてくださいよ。と思いながらラストを迎えた。
    といっても、この先の物語を空想することは楽しい。そして、作者さん言語学者さんかな?言葉に詳しく大切にしているし、その力を信じているのでしょうから、読者と自分の文章を信じて、もう少しタイトな作品お待ちします。

    • おびのりさん
      山田風太郎賞は、選考委員も良いよね。
      まだ、あまりないから、いっちゃおうか?
      山田風太郎賞は、選考委員も良いよね。
      まだ、あまりないから、いっちゃおうか?
      2023/11/03
    • ひまわりめろんさん
      山田風太郎賞はほんとに良いよね
      候補作とか見るとめちゃめちゃバラエティに富んでいてカバーしてる範囲が広いのにちゃんと「山田風太郎」を感じさせ...
      山田風太郎賞はほんとに良いよね
      候補作とか見るとめちゃめちゃバラエティに富んでいてカバーしてる範囲が広いのにちゃんと「山田風太郎」を感じさせる賞になってる
      選考委員の選考も含めて角川が偉いと思う
      ちゃんと山田風太郎さんをリスペクトしてるのが感じられる文学賞になってる

      受賞作は元々チェックしてた作品ばっかりなんでのんびりとコンプリーター目指してはいるんだけど、大作が多いんよな〜
      おびーに先越されるのやだな〜w
      2023/11/03
    • おびのりさん
      そうなのよ。各賞誰が何を取っても良いけど、それらしい作品を選んで欲しい。
      後を追います。
      そうなのよ。各賞誰が何を取っても良いけど、それらしい作品を選んで欲しい。
      後を追います。
      2023/11/03
  • めちゃくちゃ面白かった!

    自分は面白ければ面白いほど読むスピードが上がるんですが、3,4巻の1,000ページ1日で読み終えちゃいました(ちゃんとお風呂掃除や洗濯物干しにトイレ掃除に娘の塾の送り迎えのミッションをこなしながら)ギア4です

    巻末の解説によると著者の高田大介さんは言語学者でもあるんだそうです
    なるほど〜

    丁寧に仕込まれた伏線の数々は見事に回収されつつ、まるでミステリーのようなどんでん返しもあり
    ほのかに甘いラブストーリーの要素もあって
    言語学や農学、土木工学の智慧も得られて
    海に山に北に南にと様々な気候風土を旅して
    政治に外交、戦略に奸計と
    まさに「図書館」のような一冊でした!

    「図書館」大好きな自分が面白いと思わないわけがないです
    そんなの最初から分かってましたよ(嘘つけ)

    • ひまわりめろんさん
      そうなんですね!
      ちょっとやる気出てきたw
      そうなんですね!
      ちょっとやる気出てきたw
      2022/11/06
    • 土瓶さん
      あ、そういえば「敵は海賊 海賊版」も5分の1ぐらいしか読めなかった。
      登録しましたよね。
      なんか……辛くて(笑)
      応援してまーす(⁠~⁠ ̄⁠...
      あ、そういえば「敵は海賊 海賊版」も5分の1ぐらいしか読めなかった。
      登録しましたよね。
      なんか……辛くて(笑)
      応援してまーす(⁠~⁠ ̄⁠³⁠ ̄⁠)⁠~
      2022/11/06
    • ひまわりめろんさん
      再読なので大丈夫です
      再読なので大丈夫です
      2022/11/07
  • ほんと、一生のお願い!
    この小説はぜひ読んでみて!
    読んだ後に、もし面白くなかったという感想だったら、もう

    『kazzu008に騙された!!』

    とネット上で滅茶苦茶炎上させてもいいですから!!

    この小説は、カテゴリー的にいうとファンタジー物になるんだろけど、そんじょそこらのファンタジーとは全くちがいますね。
    火を噴くドラゴンも出てこなければ、魔法も出てきません。
    雰囲気的には、古代ヨーロッパと中国を合わせたような世界が舞台。

    そこで活躍するのが、
      「高い塔の魔女」と恐れられている少女マツリカ

    魔女と言っても、先ほど言ったように本当に魔法を使うわけではなく、その知識と知略で世界を変えてしまうような能力を持っているのです。

    そのマツリカのもとに一人の少年が送られてくるところから物語は始まります。

    その少年の名はキリヒト。
    彼の役目は、マツリカの手話通訳。

    そう、「高い塔の魔女・マツリカ」は声を出すことができないのです。

    「声なき少女」が知恵と勇気で世界を動かすという壮大な物語なのです。

    いや~。本当に面白かった。
    しかもこの本は著者のデビュー作なんですよね。
    そして著者の本職は『言語学者』。本書のなかでも民俗学に通じるような言語学の幅広い知識が散りばめられ、そちらの方でも満足度も半端ありません。

    世界を動かすというストーリーも最高だし、マツリカとキリヒトの
      ボーイミーツガール
    的な要素もあり、そういった胸キュン(←死語)シチュエーションが好きな方も満足させてくれるはず(笑)。

    文庫本で4巻。しかも内容は非常に濃いのでがっちり読み応えがあります。
    それでも2巻の後半くらいからキリヒトがなぜマツリカのもとに送られてきたかという理由が明らかになっていくと、もうページをめくる手が止まりません。
    おっと、これ以上はもう書けないなww

    マジでおすすめの本ですから、ぜひ未読の方は手に取ってみてくださいね。

    久しぶりのレビューでちょっと力の入ってしまったkazzu008からのお願いでした!

    • kazzu008さん
      マリモさん。こんにちは。

      ご無沙汰しておりました。
      こちらはボチボチやってます(笑)。

      本書は、確かに、あの分厚さとページぎっ...
      マリモさん。こんにちは。

      ご無沙汰しておりました。
      こちらはボチボチやってます(笑)。

      本書は、確かに、あの分厚さとページぎっちりの文章に最初は圧倒されます。また独特の言い回しもあり、最初は読み進めるのに苦労しますが、なれてしまえばサクサク行けます。
      一生のお願いなのでぜひトライしてみてくださいねww
      2021/05/23
    • kazzu008さん
      たけさん。
      お久しぶりです。コメントありがとうございます!!

      久しぶりに熱いレビューを書いてみましたww
      ぜひ、お時間のある時に、...
      たけさん。
      お久しぶりです。コメントありがとうございます!!

      久しぶりに熱いレビューを書いてみましたww
      ぜひ、お時間のある時に、本書手に取ってみてください。後悔はさせませんよ(笑)
      2021/05/23
    • kazzu008さん
      kuma0504さん。こんにちは。

      コメントありがとうございます。
      ファンタジーにもお詳しいkuma0504のお眼鏡にかなうか、微妙...
      kuma0504さん。こんにちは。

      コメントありがとうございます。
      ファンタジーにもお詳しいkuma0504のお眼鏡にかなうか、微妙なところですが、少なくとも僕は夢中になってしまいましたね。
      ぜひ、お時間のあるときにでもちょっと手に取ってみてください。
      2021/05/23
  • あっと言う間に終わってしまった。
    異色のファンタジーと言えると思う。

    よく練られたストーリー。魅力的な登場人物たち。
    複雑になり過ぎることもなく、最後まで集中して読めた。要所では伏線回収の度にハッとさせられる。物語は道半ば、これからも続いていくことが想像できる。

    マツリカ達は言葉で世界を変えた。
    キリヒトとの出会いから、水路の探検、装置の発見、一ノ谷の外交政策に三国会談。

    不意に描かれるマツリカの少女感には、読んでるこちらはどんな顔をしていいのやら。

    双子座兄弟の事情には、成程と唸ってしまった。伏線だらけだったのね。

    衛兵たちがとても人間味があり、彼らの会話や態度はどこかホッとさせられる。

    言葉の力に、信頼や裏切り、人情に忠義。他にも色々と見所満載の物語。おもしろかった。

    読了。

  • 1巻〜4巻まとめてのレビュー。
    なんだか、すごい本を読んでしまった...という感想。読み終えて数日経っても余韻が抜けきらないほどです。

    言葉ってなんだろう?この作品はずっとその問いを投げかけてくる。
    マツリカは言葉を武器に人を動かし、世界を動かしていって、それはもう本当に圧巻だけれど、この物語のメッセージはむしろ「言葉はいらない」ことなのではないかと思った。
    読者はきっと皆この作品の言葉の力に魅了されるけど、読み進めるうちに、言葉は想いを伝えるための手段のひとつにすぎず、言葉だけを頼みに生きていくことはできないと気づいていく。
    世界情勢の行方を担うキリンの演説。命懸けの場面での他国兵との意思疎通。そこで命運を決定付けたのは単に言葉だったかといえばそうではなく、言葉を超えた信念とか、連帯感とか、友愛とか、そういう「言葉にできない」何かだった。そう何度も訴えかけてきた気がします。
    とはいえ、マツリカがあやつる言葉たちは彩り豊かで最高にクールです。

    そしてそして、なんと言ってもマツリカとキリヒトふたりの関係性が良い!
    ふたりだけの特別な言葉が固い絆を作ったけど、最後、一緒に毛布にくるまっているときにはもう、言葉もいらなかった。お互いが唯一無二の存在で、だけど生まれついた運命を思えばいつまでも手を繋いでいられなくて。
    マツリカもキリヒトも、ふたりだけの約束をその手の中にそっと握りしめて、再会までの時を過ごすのだろうな。
    頼もしいけど脆い、可愛いらしくてせつない、ずっと見守っていたいふたりでした。

    それにしても、この作品の圧倒的な語彙に触れた後にこうやってものを書いてみると、自分の文章の拙さをいっそう痛感しますね(汗)

  • 一巻の巻頭の地図を見て「これは好きなやつ…!」と直感した。そして予感違わず。
    ファンタジーに没頭する楽しさを味わった。
    言葉についての考察は理解が及ばないところも多かったけどこの情報量を追っていくだけで、頭が喜んでいるかのよう。

  • 本当に素晴らしい小説でした。評価の☆が5つまでしか無いのが惜しい。
    壮大なファンタジーかと思いきや魔法も不思議な生き物も出てこない。(民族による体型などの違いはあるけれど。)でも、確実に質の高いファンタジー。巻末の解説に「指輪物語やハリー・ポッターに勝る物語」とあったのですが、まさにその通りだと思いました。
    読み始めはページ数の多さと言葉の難しさに圧倒されて、読み終える事が出来るのかも怪しく感じました。でも、4巻を読む頃には早く先が知りたくもあり読み終えるのが寂くもあり。沢山の知識や考え方が入ってくるのだけれど決して押し付けがましくなく、読み手にちゃんと考える余地を与えてくれている。
    沢山の人に読んでほしい物語です。

  • 第45回メフィスト賞受賞作。

    すんごく面白かった。これは…数年に一度出るか出ないかの凄まじいファンタジーだと思う。世界設定もさることながら、細かな部分も確かな知識もしくは調査に裏付けされて緻密に描写されている。ここまで微に入り細を穿ちといった感じで書かれているリアリティ溢れるファンタジーは、おそらくファンタジー作家なら皆目指すところなのだろうが、それを実現できているファンタジー小説は数えるほどしかない。
    いやほんとにすごい。

    とはいえ小説としてのアラは見えなくもない。特に1巻目、2巻目は視点移動がぽんぽん起こるせいでちょっと読みにくかった。
    それから、描写が細かすぎてちょっと辟易する場面も。カットしていいところも結構あったんじゃないかなあと思う。
    というか序盤がきつかった。まだ世界観にもキャラクターにも入り込んでいないのに、延々と情景描写が70ページ以上続くのは、ちょっと。

    歴史、地理、政治、あらゆる側面からの世界の詳細な説明、まるで階段を一段一段上っていくかのような隙のない理屈で組み合わされた登場人物たちの会話、そしてあらゆる分野の知識の開陳にかなりのページを割かれていること…この小説を読んでいると、大学の教授の話を聞いている気分になる。学生時代師事した話好きの教授を思い出す。それとも作者が言語学者だという前情報による偏見だろうか。
    この言葉、知識の奔流は読む人を選ぶだろう。人によっては「講釈はいいから早くストーリー進めてよ!」という気分になるかもしれない。ただこの小説、その講義の中にこそストーリーの鍵が含まれていたりするものだから、読みとばすのはおすすめしない。
    ついでにいうと難しい言葉もたくさん出てくる。結構小説を読んでる方だと自負していたが、読めない、意味のわからない言葉がわんさかあって自尊心をへし折られた(笑)

    ペンは剣より強し。それを体現している物語だと思う。
    ただし、剣の方もなおざりにされずやっぱり細かな描写でしっかり描かれていて、剣の方にクローズアップされたシーンもすごく面白い。
    剣が活躍するシーンでは一見ファンタジー的な生物や能力が出てくるのだが、いちいち民族学etcの説明がされてて、おそらく空想生物ではなく実際にこの世界にいる存在を想定しているんだろうなということを窺わせる。勿論多少過剰な味付けはしているだろうけれども。
    おかしな話だが、このファンタジーは徹底してファンタジー色を追い出すことによって素晴らしいファンタジーになっている、と思う。
    まるで高い塔の魔女が魔術を嫌っているかの如く。

  • やっと読めた。満足感がある。
    すごく壮大で、今まであまり読んだことのない感じの話だった。
    時が経つにつれてどんどん仲良くなるマツリカとキリヒトが微笑ましくて可愛いなあ、と思っていたけど、登場人物たちはみんな個性豊かでいいな。
    衛兵たちもそれぞれ愛すべきキャラクターだった。
    作者が言語学者ということもあって、言葉とか文字とかの話が多いし、とても大切なものとして書かれている。
    それがとても心に残った。
    私自身も学生時代に言語学を学んでいて、こういう話が大好きなのです。
    言葉はただの道具じゃなくて、言葉こそ意思そのもの。マツリカを見ていて強く感じた。

全151件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

2013年『図書館の魔女』(第一巻~第四巻)でデビュー。デビュー作が和製ファンタジーの傑作として話題となり、「図書館の魔女シリーズ」は累計32万部を記録。著書に『図書館の魔女 鳥の伝言』(上下)がある。『まほり』は著者初の民俗学ミステリ。

「2022年 『まほり 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

高田大介の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×