図書館の魔女 第四巻 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 1460
感想 : 151
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  • Amazon.co.jp ・本 (656ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062933889

感想・レビュー・書評

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  • 長い物語、最後までハッとさせられる箇所がある

  • 長い物語だが、最後まで読む価値が絶対にある。
    物語の世界がとても細かく描写されているので初めは読み通せるのか不安を感じたが、ファンタジーの世界はここを踏ん張らないと入り込めません。

    指輪物語、ハリーポッター、ナルニア、
    八咫烏シリーズ、そしてこの図書館の魔女も私のお気に入りに。

  • 913-T-4
    文庫

  • クライマックスまでの過程は世界観の綿密な構築のために費やされるため,ジャン・クリストフの如くとっつきづらいが,クライマックスとなる本巻は鳥肌が立つような展開がさらさらと流れ出す.外交・恋愛・ファンタジー・言語学,と幾層にも積まれた各ストーリィの核が紡がれ最後花開く様は,これまでに決して味わったことのない新しい物語感の扉を開いた感覚を覚え,嗚呼,こんな物語を読める時代に生まれて佳かった,と心から思う.

  • 最高。

  • 2022年7月読了

  • 長かったー。まずは読み切った達成感と重厚な物語が終わったカタルシスを感じた。本巻は、三国会談から刺客との死闘と、政治劇と冒険が両方楽しめ、お腹いっぱいになった。とはいえ、冷静に振り返ると、本巻もそうだが、作品全体としてもう少しタイトにした方が読みやすかった気がする。読了後、満足感と共に疲労が押し寄せ、次に繋がる匂わせもありながら、しばらくはいいかなと思ってしまった。世界観にどっぷりつかるため背景知識がこれでもかと詰め込まれるのはいいとして、不必要に感じるプロットも多く活劇シーンのテンポの悪さも気になった。

  • 山で育った少年は図書館に暮らす「高い塔の魔女」の元に行く。書物と知識に通じる魔女は己の声を持たぬ少女だった。
    圧巻の大娯楽小説。言語、書誌学、歴史、政治、戦争、科学、地理、ありとあらゆるものが詰まった世界で、魅力的なキャラクターが言葉と心を交わす。

  • 読む前は「言葉のファンタジー」って何それ?だった。
    今なら分かる。間違いなく「言葉のファンタジー」。推理の鍵になるのも、誰かを追い詰めるのも、誰かを助けるのも言葉。言った・書かれたものだけでなく、言わなかった・書かなかったことすら武器になる。本好きとして言葉そのものも好きなつもりだけど、この本を読むとやっぱり言葉は最高だと改めて思う。
    地下水道の探検はワクワクするし、政治・戦略の場面も面白い。けれど読んでいて最も興奮したのは言葉が絡む場面だった。「知りたらましかば」は鳥肌。双子座の館では物理的な危険が多く普通に冒険ものとして手に汗握っていたけれど、アルデシュ兵を奮起させたキリヒトの「しっかりつかめよ!かみのごかごを!」には涙が滲んだ。そしてヴァーシャの運命と「フェラム」。
    伏線の張り方は抜群に上手いと思う。小さな違和感がヒントになるのもすごいけど、何の違和感もなくただの描写だと思っていた箇所が後になって効いてくるタイプの伏線がえぐい。ミツクビと会った時のキリヒト、先生の脚絆、ヴァーシャの笛。その度に「あんなところにヒントが!」と悔しがりながら戻ることになる。
    続編はまだ読めていないけど、マツリカには是非東方の表意文字にはまってほしい。漢字は面白いよ。

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著者プロフィール

2013年『図書館の魔女』(第一巻~第四巻)でデビュー。デビュー作が和製ファンタジーの傑作として話題となり、「図書館の魔女シリーズ」は累計32万部を記録。著書に『図書館の魔女 鳥の伝言』(上下)がある。『まほり』は著者初の民俗学ミステリ。

「2022年 『まほり 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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