燔祭の丘 建築探偵桜井京介の事件簿 (講談社文庫)

著者 :
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (768ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062934237

感想・レビュー・書評

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  • 作者後書きにもあるが、蒼が高校へ行く、という作者にとっても意外な登場人物達が勝手をしだす、
    このあたりからミステリーものではなく物語になったのかなぁ。。
    トリックよりも、事件や罪を犯す人の心情や動機が中心になったというか。

    今作を読むと京介氏が何故探偵をする時、そういう行動をしたのかといった根底にあるものが掴みとれる。

    京介氏といえども、近すぎる偽りを見抜くことは難しかった、という事だろうか??
    前作で散々意思が、とか血が、とか後継者、とか言われていたが。。。
    だからこそ、逆にグレゴリ氏は執念に取りつかれていたのか。。。??

    京介氏が割とアッサリと事件後切り替えることが出来たのはその為なのか。。。

    結末を早く知りたくて急いで読んでしまったので、見落とした事実があるかもしれない。



    割と予測できるエンディングだったけれど、神代氏との日々があってこその、彼女の選択、結果だったと思いたい。

    とりあえず一番の感想は深春大勝利!!だけれど。


    ラストのどうしていつも他に誰もいないときにそういう事をする、自分に面倒をおしつけていく、というやり取りを読んで、変わらない日常が戻ってくるのだろうな、と予感出来て、続編や外伝を読もう、と思える。

    蒼の友人が全く登場しなくて心配したが、その後の進路も判明。
    京介氏が事件に巻き込まれるパターンも多いけれど
    彼等が社会人になって。。。という続編も読んでみたい。

    教授の外伝もあるようだし、とりあえずシリーズとしての完読を目指す。

著者プロフィール

東京都生まれ。早稲田大学第二文学部卒業。1991年、ミステリ作家としてのデビュー作『琥珀の城の殺人』が第二回鮎川哲也賞の最終候補となる。著書に、『建築探偵桜井京介の事件簿』『龍の黙示録』『黎明の書』『レディ・ヴィクトリア』『イヴルズ・ゲート』シリーズなどがある。

「2022年 『レディ・ヴィクトリア完全版1〜セイレーンは翼を連ねて飛ぶ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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