- Amazon.co.jp ・本 (768ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062934237
感想・レビュー・書評
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シリーズ15作目(通算19)
とうとう完結を迎えてしまった・・・
が、最後は長くて色んな意味で辛い。
久遠家のルーツと父:久遠グレゴリの執念と執着。
全てを操り、神とあがめられた観念の怪物。
いやぁ~本当に、苦しかったですよぉ~
出会ったばかりの京介と蒼のシーンを思い出して
すごく切なくなりました。
今までのシリーズでの登場人物達のその後も
ちゃんと書かれていて、最後は大急ぎで
隙間を埋めたって感じでしたけど、満足です。 -
シリーズ最終章。大団円、といかないところが「桜井京介」らしい。
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建築探偵桜井京介シリーズの長編15作目。
遂に最終巻です。
スピンオフ作品がいくつもあるし、
主要人物たちのその後も垣間見えるらしいので、
名残惜しいという感じは正直あまりしないんですが。
それよりも。
流石、ストーリーテラーのこの著者。
背表紙の分厚さを物ともせず、
最後まで一気に読ませられました。
これまで秘められてきた京介の過去は、
一族にまつわる話と共に、
まるで大河かサスペンスドラマかという感じで引き込まれました。
読み応え抜群です。
若干残念だったのは、
建築探偵という一面がすっかり鳴りを潜めたこと。
シリーズ中盤くらいから、
京介の過去というゴールがある為か、
徐々に叙情的なものに内容がシフトしているなと感じてはいました。
この最終巻では更に、
著者自身が冒頭とあとがきで言及しているように、
これまでの事件や関係者の名前が沢山出てきて、
ちょっと説明臭く、詰め込み過ぎの感もありました。
ミステリーを読もうと思って手に取った読者としては、
その点が若干残念でした。