貸借 百万石の留守居役(七) (講談社文庫)

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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062934268

作品紹介・あらすじ

大藩加賀に参勤交代の季節が近づいた。江戸から琴の待つ金沢へ。会津で国家老相手に渡り合い、貸しをつくることができた数馬は、またも難題、国元に帰る藩主一行のお膳立てを命じられる。道中の各藩の留守居役を集めた吉原での会合に、一人で臨む数馬に、思いがけぬ援軍が。だが、富山藩の不満、敵意を抱く老中堀田家による包囲網、と加賀をとりまく状況は風雲急を告げる。貸しはすぐに借りになる。加賀藩の留守居役、走る!

感想・レビュー・書評

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  • シリーズ第七弾。

    前巻でやっと“逆恨みトリオ”を片付けたと思ったら、今度は“新武田二十四将”とかいう、面倒くさそうな輩が出てきました。
    石動さんと佐奈の従者コンビは強くてカッコイイ。安心して見ていられます。

  • 会津で貸しを作ることに成功した数馬。手を失った小沢は、内通できる妾を用意するため、佐奈を狙う。
    佐奈と石動のペアは見ていて爽快。数馬もいい意味でなかなか悪くなってきており、相手をかわす様も堂にいってきた。新たな敵、相変わらず中二病を拗らせたような名前だが、あっという間に数人欠け。立場のわりに損得勘定の下手なこと。

  • 第七弾
    会津での貸しをチャラにと迫る者を軽く打つ返し、今度は参勤交代の係に
    継室問題、御用普請役等と問題山積、
    背後に例の武田二十四将の暗躍、しつこいというより意地か?

  • 主人公が少し間抜けなのに、負けない小説を書く上田先生・・・今回もドジしながらも優位になっていく不思議

  • 新しい刺客がずらずら出て来ますね。

  • 大藩故に将軍職を巡る争いに巻き込まれ、苦手な政争に翻弄される若き留守居役数馬。藩同士の貸し借りはあっても厄介なもの。参勤交代の騒動でまたも命のやり取りをする羽目に。

  • 大藩加賀に参勤交代の季節が近づいた。江戸から琴の待つ金沢へ。会津で国家老相手に渡り合い、貸しをつくることができた数馬は、またも難題、国元に帰る藩主一行のお膳立てを命じられる。道中の各藩の留守居役を集めた吉原での会合に、一人で臨む数馬に、思いがけぬ援軍が。だが、富山藩の不満、敵意を抱く老中堀田家による包囲網、と加賀をとりまく状況は風雲急を告げる。貸しはすぐに借りになる。加賀藩の留守居役、走る!

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著者プロフィール

上田秀人
一九五九年大阪府生まれ。大阪歯科大学卒。九七年小説CLUB新人賞佳作。二〇〇一年作家デビュー。歴史・時代小説を中心に活躍。主な文庫シリーズに「闕所物奉行 裏帳合」(中公文庫)、「禁裏付雅帳」(徳間文庫)、「聡四郎巡検譚」「惣目付臨検仕る」(光文社文庫)、「奥右筆秘帳」(講談社文庫)、「町奉行内与力奮闘記」(幻冬舎時代小説文庫)、「表御番医師診療禄」「高家表裏譚」(角川文庫)、「日雇い浪人生活録」(ハルキ文庫)、「辻番奮闘記」(集英社文庫)、「勘定侍 柳生真剣勝負」(小学館文庫)など。一〇年『孤闘 立花宗茂』(中央公論新社)で第十六回中山義秀文学賞を受賞。二二年「百万石の留守居役」
シリーズ(講談社文庫)で第七回吉川英治文庫賞を受賞。『翻弄 盛親と秀忠』(中公文庫)など著書多数。

「2023年 『夢幻(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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