- Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062935043
作品紹介・あらすじ
他人の不幸はクセになる。
6つの甘~い蜜の味。著者初の短篇集。
「私じゃなくて、良かった」
読めば読むほど、深くて甘い他人の不幸にハマっていく……
小学生の頃のクラスメイトからかかってきた一本の電話。「覚えている?会おうって約束したこと」。その声から蘇る、憧れだった美少女の顔。それはノストラダムスが人類滅亡を予言した一九九九年七月の出来事だった(「一九九九年の同窓会」より)。他人の不幸は蜜の味。甘い六篇が詰まった著者初の短篇集。
<収録作>
「一九九九年の同窓会」……ノストラダムスの大予言の世紀末にかかってきた一本の電話。
「いつまでも、仲良く。」……ダイエットに成功して生まれ変わった私が戻る場所は。
「シークレットロマンス」……どこの会社にも知られざる、そして秘められた恋がある。
「初恋」……居酒屋にあった「ルサンチマンノート」。そこで懐かしい名前を見つけた。
「小田原市ランタン町の惨劇」……遊びだけのはずだった女。だけど気になる最後のメール。
「ネイルアート」……入り込んでしまったネットの匿名掲示板。名無しの女はだいたい怖い。
感想・レビュー・書評
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短編集の「いつまでも、仲良く。」が良かったかな。女性同士のドロドロ感が垣間見れた。「小田原市ランタン町の惨劇」はトイレでの出産シーンがグイグイ引き込まれる描写でした。所々引き込まれるけど今一つ「オチ?」と言うのがあって、全体感としては今一つ。
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真梨幸子らしいイヤミス6編を収録した短編集。いずれも、まるで計算されたかのような嫌な後味を残すミステリー短編ばかり。ハマるとやめられない。
『一九九九年の同窓会』『いつまでも、仲良く』『シークレットロマンス』『初恋』『小田原市ランタン町の悲劇』『ネイルアート』を収録。
『一九九九年の同窓会』。いつまでも過去の思い出にしがみつく、未練たらしい男性と、女性の強かさ…世の中の現実はこんなものだよなと感じるイヤミス。小説家デビューを果たした主人公に近付いてくるかつての同級生たち。ノストラダムスの予言に、ファンタゴールデンアップルと懐かしい都市伝説も登場する。
『いつまでも、仲良く』。一念発起し、壮絶なダイエットに挑戦した主人公のヨシエはダイエットの女王のタイトルを手にするが…女性たちの駆け引き、妬み、嫉みの描写が見事。そして、結末も。
『シークレットロマンス』。仕組まれた禁断の恋。好みではないが、色んな意味でぶっ飛んだストーリーが楽しめる。
『初恋』。甘酸っぱい初恋と歪んだ初恋の結末は…読んでいると、現実と夢の境目が分からなくなる。
『小田原市ランタン町の悲劇』。男女の出会いと、恐るべき勘違い。
『ネイルアート』。恐ろしいネットの世界。実際にありそうな描写が恐い。 -
そんなにイヤミスでもないかも?
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真梨幸子さんは文章がお上手なので、スルーっと次々読み進めていけるから好きです
これぞイヤミス〜って感じの短編集
人間の嫌〜な部分を表現できてると思います イヤミス初心者の方にもお勧め -
サクっと読めるイヤミスの短編集ー。
短編集だから、そこまで複雑な話はなかったよー。
一九九九年の同窓会
友達のタカダは本物?レイナちゃんは本物?
いつまでも、仲良く。
レボリューションボディドリンクで劇的ダイエット!!
シークレットロマンス
お局様たちが同僚男性で遊ぶ。
初恋
遠藤淳。ずっと一緒にいたからこそ、願いを叶えたい。
小田原市ランタン町の惨劇
出会い系サイトで出会った彼女は名前も知らない。
ネイルアート
ネットサイトの管理人は、本当に大変ー。
「初恋」には、騙されたなー。
それなりに楽しめましたー!! -
ランタン町と初恋が非常に好み
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読みやすかった。ハッピーな感じで終わらんの割と好き。終わり方をもやもやさせることで想像が広がってまたぞわぞわする感じ。
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イヤミスというからには読後の不快感を覚悟して読みはじめましたが、
どれもなかなかの仕掛けがあって、それぞれの短編に読み応えがありました。 -
連作短編集。(2012年9月)ほかの連作短編集よりはちょっと落ちる。
収録作品:一九九九年の同窓会 / いつまでも、仲良く。 / シークレットロマンス / 初恋 / 小田原市ランタン町の惨劇 / ネイルアート