水鏡推理5 ニュークリアフュージョン (講談社文庫)

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  • 38レビュー
著者 : 松岡圭祐
  • 講談社 (2016年12月15日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062935562

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水鏡推理5 ニュークリアフュージョン (講談社文庫)の感想・レビュー・書評

  • 今回のも、読みごたえがあって面白かった。
    化学のことはさっぱりなので、そこは何度も読まないとわかんないけど、瑞希の閃き、行動力、すごく勇気をもらいました。
    米谷も、なかなかいい上司だった。

    いつも思うけど、終わり方が温かくていいな。

  • シリーズ5作目。
    文科省不正調査タスクフォース(特別チーム)から「研究公正推進室」へ異動になった水鏡瑞希。
    今回は核融合に不妊治療が絡む話。
    やや散漫な展開だった。
    (図書館)

  • ミスリードに見事に引っ掛かった。
    相変わらず現実離れした話ではあるが、ファンタジーとして読むには面白い。

  • このところ多忙につき、読感を書いている時間がない。
    とりあえず、読みましたということで、読了日と評価のみ記載。

  • タスクフォースから異動になった瑞希。でもやっていることはあんまり変わらない気もしないでもないかなあ。少子化問題、中々解決の糸口は見つからない。働くだけで精一杯、生活するだけで精一杯。そんな現実じゃ、結婚も子育ても望んでいても躊躇するのは当然かなとも文章を読んで思う。(男性、独身の自分が言っても説得力はないかもしれませんが)。ともあれ、次も読んでいきたいと思う。感想はこんなところです。

  • 2016年12月講談社文庫刊。書下ろし。シリーズ5作目。不妊バクテリアの話が続き、核融合との関連が謎でしたが、後半で、話の融合があって、納得しました。原子核融合と細胞核融合を区別できないシステムには呆れます。出来の悪いホームページじゃあるまいし、さすがに、こんなのは、作らないと思います。ご都合主義が過ぎます。

  • これもシリーズで5作目。今回は瑞希がターゲットとして狙われるってことで、大変でしたが、見事に切り抜けます。でも、これまでのQとかαに比べて、どうも瑞希が好きじゃないなあ・・・ 軽率過ぎるんじゃない?

  • 文科省タスクフォースから研究公正推進室へ異動になった瑞希。
    そこで上司の女性官僚・泉田とともに、核融合研究の検証に取り組むことに。
    また一方で、瑞希に接触をしてきた謎の女性・キョウカが告げた「不妊バクテリア」は本当に存在するのか。

    このシリーズも5作目ですが、巻を重ねるに従って面白くなってきていますね。
    (話は今回が一番好き。キャラ込みだと廣瀬とのコンビが好きなので3かな)
    ここ最近は人間ドラマの密度が増してきていましたが、今作は事件自体の盛り上がりも見事で中盤以降は読む手が止まりませんでした。
    今までだと解決編まで謎を溜めこんで、最後にスカッと爆発という印象だったのが、中盤から爆発の後にまた爆発と何重にも謎や仕掛け・山場があって、瑞希たちと物語に乗っかりつつ振り回されるのが楽しかったです。

    導入も上手いと思います。今作のテーマは核融合。
    正直言って難しく(今までのテーマで最も簡単に説明しづらいのかも)、瑞希と一緒に頭を抱えることで湧く親近感(笑)
    また、キョウカを追って不可解な状況に巻き込まれた瑞希。
    その恐怖を読んで自分が追体験した時点で、謎を解かずに物語を離れるなんてできなくなっていましたね。

    人間ドラマもやっぱり見どころ!
    前作で瑞希と父の関係を掘り下げたことに続いて、今作では母子がテーマに。
    「母親って人種にされちゃう」という言葉が印象に残ります。
    自分や他人に役割や立場を無意識に押しつけて、多くを求めてしまう怖さはあるなと。それを取り去って素直になることで、気持ちを交わせるのかもしれないですね。

    そして、前作でも取り上げられた瑞希の仕事観についても、瑞希の心そのものを深く掘り下げるようにして触れられていきます。
    その山場と事件のクライマックスがリンクしていたのが素晴らしかったです。
    最後の最後まで気の抜けない展開が続きますが、いつもながらあたたかみを感じられるラストに癒されます。
    これは意識してそうしてるんでしょうね。余韻に浸れる素敵な終わり方だと思います。

    水鏡推理を読んでいる方は、ぜひここまで読み続けてもらいたいです。
    それくらいお薦めしたい一冊です!
    (事件自体は独立したものなので、ここからでも読み始められます)

  • 核融合、こんな世の中だからこそ、知能が高くても、便利な機能がそろっても欺かれるんだね。
    信じるってことも、並大抵じゃないのかも。命の危険がなければ騙されてもいいから信じたい。

  • ちんぷんかんぷんな説明が多くて疲れた。

  • 安定の面白さ。
    今回はあまり嫌味なキャリアは登場しなかった。
    いつもの事ながら、一気読みできる。

  • 事件の背景が文科省の難しい研究ベースの政治がらみミステリー。主人公もよくわからないのに判断推理力にたけているところから、ある時いきなり解決策が見えて来たりして、読者としては主人公と一緒に???でいたところが急に置いてきぼり感があったりするけれど、最後にはなるほど、というところですかっと解決する。今回は最後の方で、どんでん返しの人間関係になるのかとびっくりするところもあった。もう少し一般人にわかりやすい研究の話だともっと読みやすいかな(^^;

  • 3.8
    シリーズ第5弾
    これまでの特別部署・タスクフォースから、学術政策局の正式なセクション・研究公正推進室への異動が決まった瑞希は、そこで次世代エネルギー・核融合研究の検証に関わる事に。
    異動の数日前、不可解なメールの呼び出し先に現れた女・キョウカから、不妊バクテリアの存在を聞かされるが、女は不気味な医療関係者に連れ去られる。後日キョウカと再会するも、帰りがけに拉致され、不妊バクテリアを注射される。

    世界中の情報を瞬時に反映し、実現の可否を随時判断スーパーコンピュータ・SOTA。そのあまりにも優秀な性能故の盲点と周到に張り巡らされた罠。

    室長・米谷と上司・泉田、
    最先端の科学技術情報を盗んで株で一儲けを企むシンカーという集団、何とかして研究費を引き出したい研究者達・・それぞれの思惑が絡み合い複雑に入り組む中、母優子の日記からインスパイアされ、事件の核心へと迫って行く。

    前作後半の、余りにリアリティのなさから期待薄で読んだが、やや盛り返した感じ。

  • 水鏡推理シリーズ第5弾。今作から文庫書き下ろしに変わり、手元に届くのに時間がかかった。タスクフォースでの実績を認められた瑞希は、研究公正推進室に異動になることから始まる。タスクフォースでは人の出入りが激しく、浮いていた瑞希にも新しい親切な先輩が出来て、前途洋々かと思いきや、いきなり、不正に巻き込まれる。同時に不妊バクテリアのターゲットにもされ…相変わらず、一見いい人が悪に手を染めていて、どこまで人を信じていいのか、分からない。ラストも、私も瑞希と同じように疑っていた。今回のテーマも核融合と難しいテーマだけど、核融合にも2つの意味があり、いろんなことを考えさせられる一冊。

  • ひらめきが違う。このままの日本、ますますの少子化間違いない。

  • 水鏡推理5 ニュークリアフュージョン (講談社文庫)

    著者:松岡圭祐


    本書はシリーズ5作目の作品。
    「人の死なないミステリー」がコンセプトで文科省でノンキャリアのヒロインである水鏡瑞樹が霞が関の内幕を痛快に暴いていく物語。

    本書の題名である「ニュークリアフージョン」は「核融合」という意味である。
    松岡氏が幾重にも張った伏線を徐々に回収していき最後には真実が解き明かされる。

    ヒロインの瑞樹は前作までは「研究における不正行為・研究費の不正使用に関するタスクフォース」に籍をおいていたが、今回は「研究公正推進室」という組織図に乗っているれっきとしたセクションに異動するところを家族に報告する所から始まる。

    瑞樹はこの人事を聞き天にも昇る気持ちであった。
    過去の自分の実績がいくらかは認められたと思ったから。
    両親も祝福してくれると思っていた。
    異動先の先輩も親切で今までのようにノンキャリアだからといって邪魔者扱いもされず感じの良い人だった。

    しかし…。


    非常に専門的な科学を扱う部署でスーパーコンピューターを扱う。
    専門用語も多く出て来るので我々読者も瑞樹と同じように現実逃避したくなる、ように感じるがそんな問題を全く感じさせない。
    瑞樹の正義感と様々な局面、隠された真実を一つ一つ暴いていき、読者を裏切るどんでん返しなど大変面白く読むことが出来る。

    読後には頭がスッキリし開放感、爽快感もある。
    最後には家族愛も描かれている。

    松岡氏は他にも「探偵の探偵」や「探偵の鑑定」など数多くの面白い作品を出している。
    どれもヒロインが主人公だがそれぞれ違った面白さがある。

    凄く私は好きな作家の一人でオススメです。
    http://blog.livedoor.jp/book_dokushonikki/

  • もはやすっかり社会派になってしまった本シリーズ。  
    もはや研究捏造ミステリーは添え物になってしまった。  
    まぁいつか実現できるであろう核融合よりも、目の前の少子化問題の方が大事だからね、仕方ないね。   
    まぁでもミステリーの部分も人間ドラマの部分も面白かったから別にいいんだけどね。             

    思いは一つ、日本の明るい未来のために。

  • ミスリードにまんまと引っかかり楽しく読めました。
    相変わらずの水鏡瑞希の行動力には頭が下がります。

    研究・技術開発陣は、常に短納期で当たった宝くじをもってこいと言われる状況は、どこでも同じことなんだろうと感じる一方で、自分の職責、守備範囲にとらわれることなく行動する主人公にも共感しつつ読みました。

    タイムリーな社会問題と、科学分野のトレンドを交えつつ次から次へと上梓する筆者の筆力には頭が下がります。

  • 今までで最高のストーリー展開。面白かった!

  • 水鏡推理第五作。研究公正推進室への異動が決まった初日の瑞希の目の前に現れたのは最先端技術実現度測定システムSOTA。SOTAに聞けば研究の実現度が数字ですぐ表れるため不正に研究費をくすねることもなくなるかと思いきや、サブワードの登録によっておこる罠。冒頭にでていた不妊バクテリアを注射されたと訴えてきたキョウコさんとどうつながっていくのか?シンカーという科学技術情報を盗みSNSでやり取りし、株で儲けるやからが絡んできたり盛沢山。瑞希と母親とのつながりのストーリーもよかった。ラストの変圧器の推理はさっぱりわからなかった。信じることを前提に行動する瑞希に拍手。このシリーズで最高の出来だと思う。でも、わたしが好きなのは4かな。

  • 人を信じること。
    信じ続けること。
    そうして生きていくこと。
    生き続けていくこと。

  • 核融合にもう一つの意味があるのは知らなかった。2つの意味で核融合に関する不正研究を暴く今作。
    核分裂とは全く違う原理と言う事で期待していたが、まだ実現性は高くないのだろうか。
    それにしてもシンカーってそんなに一般的に通じる言葉なのか?科学技術の世界で仕事しているが、そんな単語通じる気がしないなぁ。ここで書かれているように刑事同士で普通に通じるとは思えない。局所的に通じる分野があるのかもしれないけど、どうなんでしょう。

  • シリーズ5作目です。

    顔見せの1作目、
    実際の研究不正事案をモデルにした、
    2作目、3作目ときて、
    オリジナルの研究不正を持ってきた、
    4作目のあとの本作品となりまして、
    ネタのクオリティの維持に、
    多少の心配もありましたが…、

    本作品では、
    研究テーマとした「核融合」に、
    「エネルギー」と「不妊治療」の、
    ダブル・ミーニングを当てた上で、
    不正のミスリードの軸としており、
    結構渋いところを突いてきたな~、
    と、ちょっと関心もしました…(笑)

    本作品では、
    最後の家族愛がよかった的な書評、
    まあまあ、目にもしますが…
    ボクは、その辺りはそこそこで、
    ミステリーのカラクリの妙から、
    1本のライトミステリーとして、
    十分に面白かったです。

    また、本作品では、主人公が、
    これまでのタスクフォースから、
    研究公正推進室なる新たな組織に、
    移動してきましたが…、
    その辺りの、作品への効果?は、
    まだ、出ていなかったでそぅか…?
    上司の言動も、ちと熱すぎたかも?

  • 文科省一般職員・水鏡瑞希の不正研究ミステリー第5弾。
    本作は、部署異動、不妊バクテリア、核融合反応、精神疾患等が絡んでくる。毎回思うが、一見関係ないことのように思える事柄を提示しながら、後半にうまいこと伏線を回収していく。
    さすがにマンネリ感がするかと思ったが、そんなことは全然なかった。まだまだ新作を楽しめそうだ。

  •  核融合研究を題材にミステリを作るなんて想像もできないが、文部科学省の末席一般職のヒロイン水鏡瑞希のシリーズは、早くも5作目。一年で5作も書かれすべて文庫オリジナルで新作出版される裏事情はいったい何なのかわからないが、誰も挑んだことのない分野にシリーズ化して多面的に挑んできた松岡ワールドの実験的側面には感嘆するしかない。

     思えばこの一年、ドラマでも有名になった人気のシリーズ『探偵の探偵』『万能鑑定士Q』などを春に完結させ、ほぼ同時期に本シリーズに取り組んだ松岡劇場。三シリーズをブレンドさせてのバトンタッチも見事だったが、どこに蓄えられているのかわからない不可思議なエネルギーと活力は健在で、走り続ける松岡圭祐のペンの冴えは留まるところを知らない。

     多作なのに、ストーリーに淀みなく、題材に古さがなく、今を描く作家としてのアスリートぶりをいかんなく発揮し続けている。本書は核融合エネルギーという超新ネタ話題に加え、もう一つの人類生命の核融合技術でもある不妊治療というところにも視線が向けられる。

     キョーカさんという患者に深夜、都電荒川車庫駅に呼び出された瑞希は、彼女の口から「不妊バクテリア」という言葉を聞き、目の前で白衣の男たちに連れ戻されるショッキングなシーンを目撃する。

     部署移動によって新しい職場に面食らっている瑞希の前に別の事件が差し出されたかのように見えて、その不思議な夜が事件全体の核となって瑞希を陰謀の裏口に引き寄せてゆく。

     傑作小説『催眠』の導入部、ある人物が語った「ワタシハユウコウテキナウチュウジンデス」というセリフも凄かったが、「不妊バクテリアに侵され私は子どもを産めなくなった、彼らが不妊バクテリアをばら撒いている」というキョーカの言葉もその時の驚きを想起させる。それが松岡圭祐の手口である。

     奇術、手品、催眠、心理、博学、情報、といった言葉たちを思い起こさせる松岡圭祐の小説作法、そしてその他作ぶり、スピード。どれをとっても間違いなくエンターテイナーとしての才とパワーにに満ち満ちている。文庫で格安で大量に次々と面白さを提供してくれる稀代の娯楽小説作家の新作は、いくつもの罠と伏線に満ちていながら、水鏡家の家族の物語をサブストーリーとしても読めてしまう、シリーズでなくては書けないキャラクター造形も魅力である。

     手軽に楽しくそして一気に読める面白シリーズ加速中、といったところか。

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水鏡推理5 ニュークリアフュージョン (講談社文庫)の作品紹介

ミスター文部省という異名を取ったあの元文部官僚から大絶賛!
三流キャリアに怒りの制裁!ノンキャリ・瑞希、超一流。―京都造形芸術大学芸術学部教授 寺脇研
目利き文芸評論家からも高評価!
いやはや巧い! 次々に新たな局面を示して読者を驚かせ、サスペンスではらはらさせる。暖かい余韻をもたせていて読後感もいい。―池上冬樹(文芸評論家)
(あらすじ)
研究不正を追及する、より高度で専門的な部署へ異動になった一般職・水鏡瑞希。上司の女性キャリア官僚と組んで、次世代エネルギーと目される核融合研究の検証に取り組む。ついていくのに四苦八苦の瑞希のもとに、不可解な事象が連続して起きる。みずからの心の奥底を知ることになった瑞希、驚愕の真実とは?

〈ニュークリアフュージョン〉
核融合。核融合炉が実現すればエネルギー問題が一気に解決される夢の技術。

水鏡推理5 ニュークリアフュージョン (講談社文庫)のKindle版

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