水鏡推理5 ニュークリアフュージョン (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
3.64
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本棚登録 : 606
感想 : 62
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  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062935562

感想・レビュー・書評

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  • ちんぷんかんぷんな説明が多くて疲れた。

  • 安定の面白さ。
    今回はあまり嫌味なキャリアは登場しなかった。
    いつもの事ながら、一気読みできる。

  • 事件の背景が文科省の難しい研究ベースの政治がらみミステリー。主人公もよくわからないのに判断推理力にたけているところから、ある時いきなり解決策が見えて来たりして、読者としては主人公と一緒に???でいたところが急に置いてきぼり感があったりするけれど、最後にはなるほど、というところですかっと解決する。今回は最後の方で、どんでん返しの人間関係になるのかとびっくりするところもあった。もう少し一般人にわかりやすい研究の話だともっと読みやすいかな(^^;

  • 3.8
    シリーズ第5弾
    これまでの特別部署・タスクフォースから、学術政策局の正式なセクション・研究公正推進室への異動が決まった瑞希は、そこで次世代エネルギー・核融合研究の検証に関わる事に。
    異動の数日前、不可解なメールの呼び出し先に現れた女・キョウカから、不妊バクテリアの存在を聞かされるが、女は不気味な医療関係者に連れ去られる。後日キョウカと再会するも、帰りがけに拉致され、不妊バクテリアを注射される。

    世界中の情報を瞬時に反映し、実現の可否を随時判断スーパーコンピュータ・SOTA。そのあまりにも優秀な性能故の盲点と周到に張り巡らされた罠。

    室長・米谷と上司・泉田、
    最先端の科学技術情報を盗んで株で一儲けを企むシンカーという集団、何とかして研究費を引き出したい研究者達・・それぞれの思惑が絡み合い複雑に入り組む中、母優子の日記からインスパイアされ、事件の核心へと迫って行く。

    前作後半の、余りにリアリティのなさから期待薄で読んだが、やや盛り返した感じ。

  • もはやすっかり社会派になってしまった本シリーズ。  
    もはや研究捏造ミステリーは添え物になってしまった。  
    まぁいつか実現できるであろう核融合よりも、目の前の少子化問題の方が大事だからね、仕方ないね。   
    まぁでもミステリーの部分も人間ドラマの部分も面白かったから別にいいんだけどね。             

    思いは一つ、日本の明るい未来のために。

  • ミスリードにまんまと引っかかり楽しく読めました。
    相変わらずの水鏡瑞希の行動力には頭が下がります。

    研究・技術開発陣は、常に短納期で当たった宝くじをもってこいと言われる状況は、どこでも同じことなんだろうと感じる一方で、自分の職責、守備範囲にとらわれることなく行動する主人公にも共感しつつ読みました。

    タイムリーな社会問題と、科学分野のトレンドを交えつつ次から次へと上梓する筆者の筆力には頭が下がります。

  • 今までで最高のストーリー展開。面白かった!

  • 水鏡推理第五作。研究公正推進室への異動が決まった初日の瑞希の目の前に現れたのは最先端技術実現度測定システムSOTA。SOTAに聞けば研究の実現度が数字ですぐ表れるため不正に研究費をくすねることもなくなるかと思いきや、サブワードの登録によっておこる罠。冒頭にでていた不妊バクテリアを注射されたと訴えてきたキョウコさんとどうつながっていくのか?シンカーという科学技術情報を盗みSNSでやり取りし、株で儲けるやからが絡んできたり盛沢山。瑞希と母親とのつながりのストーリーもよかった。ラストの変圧器の推理はさっぱりわからなかった。信じることを前提に行動する瑞希に拍手。このシリーズで最高の出来だと思う。でも、わたしが好きなのは4かな。

  • 人を信じること。
    信じ続けること。
    そうして生きていくこと。
    生き続けていくこと。

  • 核融合にもう一つの意味があるのは知らなかった。2つの意味で核融合に関する不正研究を暴く今作。
    核分裂とは全く違う原理と言う事で期待していたが、まだ実現性は高くないのだろうか。
    それにしてもシンカーってそんなに一般的に通じる言葉なのか?科学技術の世界で仕事しているが、そんな単語通じる気がしないなぁ。ここで書かれているように刑事同士で普通に通じるとは思えない。局所的に通じる分野があるのかもしれないけど、どうなんでしょう。

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著者プロフィール

1968年、愛知県生まれ。デビュー作『催眠』がミリオンセラーに。大藪春彦賞候補作「千里眼」シリーズは累計628万部超。「万能鑑定士Q」シリーズは2014年に映画化、ブックウォーカー大賞2014文芸賞を受賞。『シャーロック・ホームズ対伊藤博文』は19年に全米翻訳出版。NYヴァーティカル社編集者ヤニ・メンザスは「世界に誇るべき才能」と評する。その他の作品に『ミッキーマウスの憂鬱』、『ジェームズ・ボンドは来ない』、『黄砂の籠城』、『ヒトラーの試写室』、「グアムの探偵」「高校事変」シリーズなど。

「2023年 『高校事変 16』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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