リバース (講談社文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062935869

感想・レビュー・書評

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  • なんと!こう来るか!最後の最後で!
    ・1対4
    ・延長最終の12回ツーアウト
    ・カウント2-3
    ・ラスト一球
    の逆転満塁ホームランって感じ!
    (野球知らない人すみません m(__)m)
    この後、どうすんねん!と思うわ(ーー;)
    って余韻が残る…
    注意:野球の小説ではありません!

    • アールグレイさん
      野球に置き換えて感想を書くなんて、個性溢れていていいいですね。最後、えっ、と
      思わされました。
      野球に置き換えて感想を書くなんて、個性溢れていていいいですね。最後、えっ、と
      思わされました。
      2021/02/28
    • ultraman719さん
      コメントありがとうございます!
      実感としての感想ではありますが、少し適当過ぎる気もします^^;
      真実を知った本人は大丈夫なんかが気になります...
      コメントありがとうございます!
      実感としての感想ではありますが、少し適当過ぎる気もします^^;
      真実を知った本人は大丈夫なんかが気になりますね。
      2021/03/01
  • 終盤でコーヒー飲みながら蜂蜜を入れてみようかなとか考えていたのに、最後が衝撃的すぎて絶句。これを親に話すのだろうか。重すぎる。

  • リバース=逆転する、反転する
    衝撃のラストで覆る!ということで慎重に慎重に読み進めたが・・・
    いやぁ〜湊かなえさん、凄かった!
    見事にラストの衝撃をうけてしまった。
    ここまで来ると、読後はイヤミスを超えて妙な爽快感に浸れた。

    本作は珍しく男性目線での物語。
    特に、男性が抱く劣等感や嫉妬心の描き方は斬新で新鮮に映った。
    また、裏の主人公とも言える広沢由樹・・・
    作中にもあるとおり色で例えるなら透明。まさにそれを体現するような言動と人物描写で、捉えられそうで捉えられない万人受けする人物像、その一方で本人にしか分からない内に秘めた部分の魅せ方のバランスが光っていた。
    言い方を変えれば、そのせいで亡くなってしまったのだが・・・

    ネタバレは避けるとして、湊かなえさんが緻密に張り巡らせた伏線・・・
    恋人、珈琲、蜂蜜、カレー、蕎麦、等
    未読の方には、驚愕のラストまでに真相に気付いて欲しい!と希望を託す一方、湊かなえさんの巧妙で精巧な伏線に舌を巻かれて、私のように爽快感を感じて欲しいとも思った。

    イヤミスではあるが、読後は余韻に浸りながら面白かった〜!と感じられるであろう作品。
    いやはや、ほんと参りました。笑

  • 数年前に単行本を読み、今回再読。
    平凡なサラリーマン生活を過ごす主人公は、コーヒーを淹れるのが趣味だった。そんな彼には、大学時代の苦い思い出があった。卒業旅行と称してゼミの仲間と行ったあの時・・・・・最後の最後にショッキングなことが・・・・そんな、なんでと思わずにはいられませんでした。
    主人公は良かれと思い持たせた、あのコーヒーが・・・・後悔をしてしまうことになるなんて・・・・

    ドラマでも放送していましたが、どうしても脚色されてしまうのは、私にとって
    「リバース」らしくないのではと、思ってしまいます。
    やはり「リバース」は、小説が好きです。

    • 秋桜さん
      アールグレイさんコメントありがとうございました。映画化、ドラマ化されているとつい観たくなりますよね。また映画を観て原作を読んでみたくなったり...
      アールグレイさんコメントありがとうございました。映画化、ドラマ化されているとつい観たくなりますよね。また映画を観て原作を読んでみたくなったりもします。ただ今読書と映画鑑賞が一番、二番の趣味になっています。脚色しすぎで少し残念ってわかりますよ~!次から次と読みたい本があり嬉しいですね。
      2023/09/27
  • ラスト2ページの衝撃…!!
    この2ページが無いままに結末を迎えてくれたら穏やかな読後感でいられたのに。ズドンと撃ち抜かれた。これがイヤミスの女王ってやつか…。
    でもこの2ページがあるからこそ、(あとがきにも書かれていたけど)タイトルの意味が活きてくる。なるほどだから『リバース』なのか、と。

    広沢亡き後、周囲にいた人間の描写によってのみ描かれることによって広沢という人間の輪郭がどんどんぼやけてミステリアスになっていくのが、少しだけ部活を辞めた桐島くんや、色彩を持たない多崎つくるを思い出させた。

    そして何より、深瀬や古川寄りの人間だったからすごく気持ちが分かってしまうんだ。。。

    あとがきのラストの問い。果たして「犯人」は、この後どういう選択をするんだろうか。この罪も告白するのか、はたまたひた隠すのか。
    すぐには無理だとは思うけど、あまり自分を責めすぎないでほしいと思った。

  • 謎の告発文により汚名を被せられた主人公・深瀬和久が、親友・広沢由紀の過去を辿りながら、広沢の死と彼自身に隠された謎をひとつひとつ紐解いていくミステリー。

    話としては非常にまとまりがあるものだったが、広沢の死をどこか他人事のように(というより、あくまでも自分は関与していないと)受け止める深瀬にあまり感情移入ができず、悶々とした気持ちで読み進めた。
    点と点が線でつながっていく感覚。私にとってこれはミステリーを読んでいて最も心地いい瞬間であり、何度体験しても飽きることがない。
    特にこの作品『リバース』は、練り上げられたプロットと美しく敷かれた伏線により、ラストに衝撃の結末を迎える所謂”どんでん返し”モノであるにもかかわらず、すとんと地に足が着いた終わり方という印象だった。
    その点も加味すると、悲壮感漂うそのラストからは、主人公である深瀬があまりにも運がなく、救いようのない人物であったこともどこか腑に落ちる。深瀬の本当の物語はこの作品のあとに続いていくのかもしれない。

    作者はイヤミスに定評のある湊かなえ氏。読みやすく、ミステリーの部分も書き込まれていたため、次に読む作品にも期待したい。

  • この作者だけに相当などんでん返しは用意してあるだろう、あれ、こんなもんか~、と安心した最終1ページでの大どんでん返し!

  • 最近ミステリーを読んでないことに気付いて積読してあったリバースを読んだ。やっぱり湊かなえの作品は面白い!!
    主人公の深瀬と一緒になって真相を追って考えて、あの人が?この人が?と思っていたら完全に主人公の立場になっていたことに最後の一言で気付かされた。それまですごくシリアスだったから終章のちょっとほぐれた雰囲気に騙された。騙されていたけど、心のどこかで嫌な予感はしてた。さすがイヤミスの女王。
    いつもゆっくり数日かけて読む私でも、ミステリーはすぐ読み切っちゃう。湊かなえの積読本がなくなったからまだ読んでない作品を買って読もうと思う。

  • ありきたりでストーリーの先が何となくわかってしまうような読み物だと思ったのだが、読みやすさと広沢くんの人格が自分好みだった為スイスイと読み進められてしまった。

    若干どうだろう?と思ったのが、男の子たちは友達を作るとき、派手組や地味組とかで固まるものなの??ということ。
    女の子には有りがちだが、男の子はそんなことに拘るのか些かの疑問が残った。
    主人公の卑屈感も、女性っぽいのかな?と。

    サクサク読んで、まぁ有りがちな結末で、、、と思ったところに最後の一行(笑)

    湊先生だわ(*^^*)
    やめられないわぁ!

  • 最後の一行を読むために読む本。
    自分だったらと思うと耐えられない。
    読んだ後も自分が主人公になったような感覚が消えずにしばらくの間は辛かった。
    これだけ没入できる本は珍しいのでみんなにもおすすめしたい。

    • かなさん
      Naotyさん、こんばんは!
      この作品、驚愕のラストでしたよね!!
      読んだのは結構前ですけど忘れられません…。

      Naotyさん、フ...
      Naotyさん、こんばんは!
      この作品、驚愕のラストでしたよね!!
      読んだのは結構前ですけど忘れられません…。

      Naotyさん、フォローして頂きありがとうございます。
      Naotyさんも猫がお好きなようなので
      嬉しく思います(^^)
      これからどうぞよろしくお願いします。
      2024/03/31
    • Naotyさん
      かなさん!フォローとたくさんのいいねとコメントまでありがとうございます!

      かなさんの本棚は色々なジャンルで新しい発見の本もたくさんあって、...
      かなさん!フォローとたくさんのいいねとコメントまでありがとうございます!

      かなさんの本棚は色々なジャンルで新しい発見の本もたくさんあって、大好きな猫や動物の本まであって、とても素敵な本棚ですね!
      かなさんの本棚から読みたい本もたくさん発見できてワクワクしながら見ていたので、コメントまでいただいてとても嬉しかったです(^^)
      これからもぜひ参考にさせてください!
      よろしくお願いします。

      2024/04/01
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著者プロフィール

1973年広島県生まれ。2007年『聖職者』で「小説推理新人賞」を受賞。翌年、同作を収録した『告白』でデビューする。2012年『望郷、海の星』(『望郷』に収録)で、「日本推理作家協会賞」短編部門を受賞する。主な著書は、『ユートピア』『贖罪』『Nのために』『母性』『落日』『カケラ』等。23年、デビュー15周年書き下ろし作『人間標本』を発表する。

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