図書館の魔女 烏の伝言 (上) (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 911
感想 : 75
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  • Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062936538

感想・レビュー・書評

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  • レビューは下巻にて。

  • 2022年7月読了

  • この世界観が素晴らしい。本はこの世界へつながる扉だと思う。

  • なんと、シリーズ第2回であるこの作品ではキリヒトやマツリカはおほか前作の登場人物は誰も出てこない!時系列は前回の続きのようであるが……。それでもやはり面白い、流石高田大介先生。今回は、幼い頃の怪我で障害を得てしまい、上手く話せない鳥飼いのエゴンというキャラが登場する。言葉がギミックとなるこの作品、果ては副題に「烏の伝言」とまで付いているのだから、どんな役割を果たすのか(エゴンは主に烏を伝書鳩のように用いる)とても楽しみだ。

  • 登場人物も場所も図書館の魔女とは違う場所で全く違う話なのかなと思ったが、ヴァーシャが出てきた事で前作との繋がりが感じられて嬉しくなりました!
    新しい登場人物達もみんな個性的で好きなキャラばかりで、今後マツリカの協力者になってくれたらなと思ってしまいました。

  •  前作を夢中で読了後、即座に上下巻ともを購入し、けど勿体なくてずっと大事に取っておいたこの本をついに解禁。寝る前に二章ずつ読むことを楽しみに毎日を過ごしています。
     今作も面白い……難しい……けど面白い……! 前作同様、筆者の語彙力と、幅広い分野にわたる知見の深さに脱帽です。どの分野においても専門家かと思わせるような詳細な書きぶりですが、エゴンの言葉についての語りが一番熱を帯びているように感じられたので、やはり言語のエキスパートなのですねぇ。
     剛力に近衛兵、鼠の面々と、それぞれの組織にそれぞれの見せ場と魅力があり、手に汗握る展開が続きます。ついでに前作の登場人物たちの影がちらほら感じられるたびに、思わず胸が高鳴ってしまう(笑)
     このまま楽しみに下巻へ突入します!

  • やっぱりというか、主人公やら物語の舞台やらは、前回と違うところがチョイスされるんですね。今回は、前作の和睦が成り立った後、その波紋によって浮かび上がる、周辺諸国や末端の人々への影響を軸にした物語。その中に、前作で裏切りに懊悩した彼の冒険も絡ませて、後半戦、大いに盛り上がりそうな予感。それにしても、言葉選びの妙というか、文章の崇高性というか、そのあたりが今作でも相変わらず圧巻です。

  • 続編も面白い!早く続きが読みたい。
    この物語はどこに終着するのか、まだ想像もつかない。
    ヴァーシャらしい人物は出てくるけど、図書館の魔女とどう繋がるのだろう?
    早く下巻を読もう!

  • もはや唸るしかない。
    まだ上巻を読み終えたばかりなのに
    語りたいことが溢れてくるようだ。

    前作 図書館の魔女に心酔した私の目に
    飛び込んできた光景や登場人物は
    いずれも見知らぬものばかり。

    高田さんの、これ以上ないくらいの
    緻密な筆運びで精密に描写される世界観は
    前作と地続きで時間も共有されていることは
    折節に語られているのに、まだ馴染みの人々は
    一人も出て来ない。

    そう、まだ出て来てもいないのに
    そのゆるゆるとして焦りひとつなく進めてゆく
    物語の其処此処に、魔女の記憶の刻印が
    灯火のごとくぽつりぽつりと点りつつある。

    目が離せない。抜け出せない。

    あの静かな興奮が再び蘇ろうとしている。
    でもまだ、なにも起こりはしていない。
    おそろしく冷静に、すべてが計算し尽くされ
    私たち読者を下巻へと誘っている。

    恐るべし高田大介。心から敬服。


  • 下巻の感想も含みます。シリーズ第1作の続編だけど、上巻の時点では舞台・登場人物は全く別もの。それでももしやこの人前作の…?という人物が出てきたり、新たな登場人物たちが魅力的でぐいぐい読み進めていけました。裏切り者は誰か?姫の奪還は成功するのか?気になっていたことがどんどん解明する快感に加え、ええ、そうなの!?という事実も出てきてすごくおもしろかった!次シリーズが出るのも楽しみに待ちたいと思います。

  • 姫と近衛たちと剛力たち。政変のため幾多の山を越え港町を目指す逃避行。山を知りぬく剛力たちの見たものは‥‥

    ドキドキの不安感、この先どうなるの??
    一般の人達は脇に置いてあるんだろうけれど、騒ぎが聞こえる人達はこわいだろうなぁ寝てられないんじゃない?と思ったりした。

    画数の多い漢字が辛い、ずーっとルビが欲しい。辞書を引けばいいのに、読み仮名を探してページを戻ること多数‥‥やれやれ

  • 図書館の魔女、と銘打たれていてもこの上巻にマツリカやキリヒトは登場しない。
    代わりに物語のメインにになるのは政変に巻き込まれ逃亡中のニザマの姫とそれを守る近衛兵、そして彼らに雇われた山の剛力達。
    「言葉」のやりとりと知略を巡らしての政治的駆け引きが前半のメインだった前作と違い、今回は山中の逃避行から始まりどんどん話が展開していくので導入部としては取っ付き易い。
    読み始めはいきなり新しい登場人物ばかりで戸惑っていたはずが、次第に剛力達や近衛、さらにはその中心である姫君の個性が見え始め一気に世界が色を帯びる。
    気づけば見えない敵に緊張しながら彼らと同じ様に山を駆け、地下に潜っている気分になる。

  • 何を言ってもネタばれになりそうな…
    兎に角面白い。緻密なストーリー展開に魅力的な登場人物。月並みなことしか書けない…悔しい。
    あ、あと前作より読みやすくなっている。文章が伝わりやすいというか。
    前作を読んでいたら、半分くらいでにやついてしまうだろう。まさか、こんなに早くあの人に逢えるとは!
    登場人物紹介をよく見ていなくてよかった。喜びもヒトシオ。

著者プロフィール

2013年『図書館の魔女』(第一巻~第四巻)でデビュー。デビュー作が和製ファンタジーの傑作として話題となり、「図書館の魔女シリーズ」は累計32万部を記録。著書に『図書館の魔女 鳥の伝言』(上下)がある。『まほり』は著者初の民俗学ミステリ。

「2022年 『まほり 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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