サイタ×サイタ EXPLOSIVE (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 32
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  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062936576

作品紹介・あらすじ

殺人の動機は全部、一身上の都合だ。

依頼人不明の素行調査。
連続して起きる爆発事件。そして殺人。
一瞬にして膨張する、衝撃的緊迫感!

匿名の依頼を受け、ある男の尾行を始めたSYアート&リサーチの小川と真鍋。男は毎日何時間も映画館を見張っていた。単調な仕事かと思われた頃、ニュースを騒がせている連続爆発事件にアルバイトの永田が遭遇。そして殺人事件が――。依頼人は誰か、目的は。連続爆弾魔との関係は。緊張感に痺れるXシリーズ第五弾!

感想・レビュー・書評

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  • まさかそんな事実が隠れていたなんて。
    他人の考えていることなんて本当にわからない。
    みんな変人なのだから。

  • 最初から怪しいサソリ。ずーっとそのテンションのまま終盤に行き、最後にドドドっと盛り上がりました。緊迫感からの開放という意味でもEXPLOSIVEはシャレたタイトルです。
    今回、真鍋くんが大活躍でした。これまでのデリカシーない言動はチャラかな。。いかにも不気味なお茶を飲んでしまう小川さんは不用心ながらも可愛らしいですね。

  • 220525*読了
    今回のXシリーズは、何とも言えない気味悪さを感じました。
    佐曾利(名前からしてすごい)という男の尾行を依頼されたいつもの面々。
    実際に人をつけるって、こういう風なのね…ふむふむ。
    尾行のシーンは、自分まで後をつけているような、ソワソワドキドキ感を味わいながら読みました。
    ストーカと爆弾魔という二つの事件、さらに殺人事件まで加わり、「この人が犯人?え、違う?」と混乱しながら、ページを捲る手が止まらない。

    クライマックスでは、小川さん、危機一髪。真鍋くん、よくやった!
    向こう見ずな小川さんにやっぱり親近感が湧くなぁ。

    いつものように全てが語られない。
    動機が理解できない。
    そこがリアルで好きなのだけれど、「なんで?」が脳内を渦巻いています。

  • 冒頭の、サーファーの相沢さんのところで爆笑。
    どなたかも書いていたけど、このシリーズは、出てくる人が他の森シリーズと違って、普通の人ぽくていいと思う。

    今回は真鍋が活躍。
    状況から、いろんな可能性を消して、推測していく様はとても冷静で頼りになる。
    布団巻きのシーンも、真鍋が体力と頭脳で小川さんを助けてあげたのだ。
    鷹知さんより活躍してましたよ。

    あやしい人物が二転三転。これぞミステリーの面白さ。
    謎解きはやはりちょっと不思議なテイストだけど、森博嗣だしこれでいい。

  • 面白かった。
    最後の小川さんと真鍋くんの行動が、ちょっと唐突な気はした。
    でもまさかこの人が犯人じゃないよな、と思った一番怪しい人が犯人なパターンが多いような、、、?

  • ハラハラドキドキして楽しめました。動機などは作中で完全には明らかにされませんが、本人ですら明確な動機はわからない、それが人間の非合理性や不完全さなのだということが繰り返し語られていました。香山リカさんの解説も面白かったです。

  • SYアート&リサーチの面々は匿名の依頼を受けて、ストーカー行為を行っていると思われる男性の尾行を行う。世間を騒がす連続爆発事件も絡み、事態は思わぬ方向に進んでいく。Xシリーズ第5作。

    相変わらず、小川さんは危なっかしい。真鍋くんがいなかったら・・・。

  • 再読。Xシリーズ第五弾。今回は連続爆弾事件に関わるいつものメンバー。Xシリーズの中でも一番内容を濃く覚えていたので犯人はわかった状態での再読となったわけだが、それでも犯人の動機を捉えるのはやはり難しいと感じた。内容をよく覚えていたというのも犯人の不可解さ故かもしれない。好意的に解釈できるものなのか、それとも全く逆だったのか…。うーん、難しい。

  • ハラハラドキドキの展開で終盤に進むほど手が止められない。
    スッキリとした終わり方ではないが、そこがまたいいのかも。

  • 久々に森博嗣先生の小説を読みました。
    シリーズを結構読んでいるんですが、どのシリーズのどの巻まで読んだのか、時間が経つとわかんなくなりますが、どれから読んでも問題なく読める所が素晴らしいですね。
    相変わらず誰が犯人なのか、最後の方までわからないですが、面白かったです。
    全てがFになるのような、衝撃は無いですが、安心して読めます。

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著者プロフィール

工学博士。1996年『すべてがFになる』で第1回メフィスト賞を受賞しデビュー。怜悧で知的な作風で人気を博する。「S&Mシリーズ」「Vシリーズ」(ともに講談社文庫)などのミステリィのほか「Wシリーズ」(講談社タイガ)や『スカイ・クロラ』(中公文庫)などのSF作品、エッセィ、新書も多数刊行。

「2023年 『馬鹿と嘘の弓 Fool Lie Bow』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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