あなたは、誰かの大切な人 (講談社文庫)

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著者 : 原田マハ
  • 講談社 (2017年5月16日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062936606

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あなたは、誰かの大切な人 (講談社文庫)の感想・レビュー・書評

  • 独身女性がそれぞれ主人公の6編。
    特に、女性読者には「読む特効薬」。
    世界を飛び回る著者らしく、舞台は日本ばかりでなく、トルコ、ロスそしてメキシコと多岐にわたっている。

  • 中年女性が主人公の絆をテーマにした短編集。どの話も甲乙つけがたい傑作ぞろいだが、個人的には第一話「最後の伝言」が女性の男にはない強い魅力を感じた。おススメ。
    あらすじ(背表紙より)
    勤務先の美術館に宅配便が届く。差出人はひと月前、孤独の内に他界した父。つまらない人間と妻には疎まれても、娘の進路を密かに理解していた父の最後のメッセージとは…(「無用の人」)。歳を重ねて寂しさと不安を感じる独身女性が、かけがえのない人の存在に気が付いた時の温かい気持ちを描く珠玉の六編。

  • 恋や仕事や家庭に向かってがむしゃらに突っ走って、どこかで自分を騙しているのに気づきながらも突っ走って、ふと立ち止まった時に襲ってくる孤独感。でもそれを受け入れちゃうと今までの自分を裏切ることになるからできなくて。そんなやり切れない気持ちを抱えている女性が主人公の物語もあった。世界中が舞台、でも人間は同じ。同じようなことで笑ったり泣いたり。私は孤独だ、戦わないとと暗示かけている時に自然に現れる自分の本当の心を気づかせてくれる人。その人があなたの、そして私の大切な人なのかもしれない。泣いた泣いた。泣かされた。

  • どこか物悲しい短編集

  • タイトル通りの内容。
    中身を再確認せず図書館に返してしまった。
    ので細かい内容は書けないけど、
    1番最初のお話、破天荒放浪癖のあるお父さんと奥さんの話が1番良かった。
    原田マハさんの本、初めて読んだけどいきなり気に入れたのでこれから読んでみようと思った。
    こちらは短編集でした。

  • それぞれの「誰かの大切な人」を描いた短編集。
    一遍一遍が極上な内容な上に、また描かれる背景が目に浮かぶようで、まるで短編映画を観ているような感覚。
    個人的には、最後の「皿の上の孤独」がとても好き。「私」と青柳君の関係やお互いを大事に思う気持ちがとても切ない。世界遺産になっているバラガン邸にも、思わず行ってみたくなった。

  • 短編なのに、すごく泣ける。

    自分の中の大切な人に重ねてしまう。

  • 三十後半以上の女性たちが主人公の、根底静かで、しっかりとした短編集。
    ひと作品ずつ泣きながら読む。@アレキパ、ペルーのホテルの中庭。
    アレキパが似合う小説でもあった。

    最後の解説もまた、秀逸。
    「家族といった助け合うことを前提とした既存の集団単位ではなく、恋愛のような情動に駆られた関係でもなく、人間同士として相手と向き合って関係を築いて行くことの豊かさが、本作の随所で描かれていく。
    ただし、単純に「自分の人生に大好きな人がいてよかった」という展開にはしていないところが秀逸だ。そんな相手が常に傍にいるとは限らないし、大好きな人でも気持ちがすれ違う時はあるし、一生一緒にいられるわけもなく、、、だからこそ、大事な人とつながる瞬間がいかに貴重かが伝わってくる。
    その一方で。。。(中略)孤独の大切さもほのかに見せているのが心憎いところなのだ。孤独を愛する人の豊かさを否定しない優しさがそこにはある。」

    一人旅が好きだ。
    人との関わりは少し面倒だ。
    だけど、時に関わって、時に助けられて、良かったと感じる。
    人との関わりが苦手だけど、それでも、人と大事な関係は瞬間、持てているのかもしれないと、自分を肯定できる本でもあった。

    2017.08.15@Arequipa Peru

  • 安定の面白さ。
    感情移入してしまうので公共の場では辞めておいた方がいいかも(笑)

    人には様々な幸福がある。
    それに気づく機会も必ずある。
    そう思わせてくれる一冊。

  • 同世代女性として共感できるところはあるが、彼女達のように自立できていれば、未来に自信がもてるんだと思う。美術以外にも見てみたいと思うモノがたくさん登場して興味深かった。

  • 独身女性達が主人公の短編小説。原田マハの小説は、所々に響く言葉がある。今回気に入った言葉の2つを記載。

    ①一番の幸福は、自分が好きな人と一緒に過ごすってこと。大好きな人と、食卓で向かい合って美味しい食事をする。笑ってしまうほど単純で、かけがえのない、ささやかなこと。それこそが、何にも勝る幸福なんだ。

    ②たとえ一般的には何の価値もなく、無用扱いされているものであっても、自分にとって面白いものであれば、それは面白い。

    主人公の女性達と自分を時々重ね合わせて、心に響いた言葉を胸に留めて自身の生活を豊かにしていきたい。

  • 中年独身女性たちの話。

    歳を重ねて 良くも悪くもいろいろな経験をした女性たちは
    大切な人と素敵な老後を過ごしていただきたい。

    穏やかな場所に旅に出たくなったな。

  • ラスト2話が結構好き。赤穂の温泉にも入ってみたくなったし、ルイス・バラガン邸にも行ってみたい。


    最後の伝言:美容師の母が亡くなった。ろくでなしだけどイケメンの父が葬式に現れない。
    月夜のアボカド:ロスに住む友人から教わったメキシコ料理のレシピ。
    無用の人:他界した父から誕生日に宅配便で届いた鍵。第二展示室に展示されたロスコの抽象画。
    緑陰のマナ:イスタンブール2回目の訪問。日本から持ってきた梅干とトルコで食べたシガラボレイ。2つのマナ(食物)。
    波打ち際のふたり:旅友のナガラとの赤穂温泉旅行。認知症となった母。「大丈夫。イケるって」
    皿の上の孤独:ルイス・バラガン邸を見るためメキシコへ来た咲子。かつてのビジネスパートナーで緑内障にかかった青柳君。「案外、しぶといですね、僕ら」

  • 人は一人では生きているわけでない。当たり前のことを感じさせる本でした。

  • 原田マハさんの文章は温かいな。ほっこりしたり、ジーンときたりと、短編なので少し物足りなさを感じながらも、結構よかった。☆3.5と言ったところ。

    急に母親を思い出した。こないだ電話で話したばかりなのに、なんだか恋しくなった。

  • 長期病院通いのため、待っている時間に軽く読めるのがないかな、と短編集だったのと薄さで手に取りました。
    原田マハさんを読んだのは初めて。
    短いお話の中に人の優しさ暖かさが凝縮されていました。
    舞台となる場所や季節どれも違って、空気感や色が感じられて良かったと思います。
    好きだな、もっと読んでみよう。

  • 初めての作家さん。バスの車中用に購入して、2往復目で一気に読了。
    6つの短編集。
    女性の作家が書く女性の話。
    これまで出会った女性作家のどなたとも少し違う小説で、おもしろかった。

    今日とある講習会に参加。
    年齢が私の半分以下の女性に若干不愉快な思いをした。
    別に長く生きてるからとえらそぶったつもりはないし、若さをうらやましがったりもしていない。若いけれど私が経験したことがない職業についていると知って、職場の様子を尋ねたら「私ら下っ端にはわかりません。」と返答。
    それならばと、グループワークで与えられた課題に私の意見を出しても無反応。そればかりか私の意見は無視した挙句、自分の意見で場をまとめてしまったので、「まっいいか。」と大人の対応をしたところ、結局私の意見が正解。ほら見たことか…など大人げないことは言わず黙っていると、彼女も無反応のまま終了。
    無駄に年齢を重ねているわけじゃない!と、言うつもりはないけれど、自分の親より年上の人の言うことってちょっと聞いてみてもいいんじゃない?だって、自分の知らないこと知ってるんじゃないかしら?と思いませんか?普通。
    私ら未だに知らないことばっかり。知らないことに出会うことを楽しみにすら感じてる。だから自分より若い人からも、聞きたいこといっぱいあるし、本を読むのもそう。突発的に講演会や講習会に参加するのもそう。人の話って聞かなきゃ知るチャンスを自分で捨ててることになるのにな。

    「あなたは、誰かの大切な人」の感想からかけ離れてしまいましたが、6人のそれぞれの主人公の生きざまがはっきり見えて、頑張ったから「今」があることに爽快感を覚えました。
    人は決して無駄に年齢を重ねてはいないと、今日の体験で自分が感じたことを証明してくれた気がします。

  • 帯文:”疲れた心に必ず効く、読む特効薬” ”まだまだ人生捨てたもんじゃない。六つの小さな幸福の物語。”

    目次:最後の伝言、月夜のアボカド、無用の人、緑陰のマナ、波打ち際のふたり、皿の上の孤独

  • 短編集だが、どれも少しずつジンと来るものがあるストーリーばかり。
    一人でいること、年取っていく親のこと、色々考えさせられた。そしてなにより、誰かの大切な人でいたい、としみじみ思った。

  • 6/25 読破
    短編集です。原田マハさんの作品によくある女性を主人公としたお話でした。話の舞台が海外であることも多く、行ってみたい!という気持ちになりました。特に好きだった話は「最後の伝言」です。夫が典型的な髪結いの話。妻がどれだけ夫を思っていたのか、、最後は涙を流しながら読みました。
    本のタイトル通り自分も「誰かの大切な人」だといいなぁ って思いました。

  • それぞれの女性の転機における場面を描いた短編集。
    幸せの形や何を大切にするかはそれぞれに違うってしみじみ思いました。
    そして女友達を大切にしたいなとも思いました。

  • 20170624 短編のよさがわかる。タイトルのつけ方からよくできでいると思う。素直に読み進められて自分を見直す機会が持てそうな気分にさせてくれる。

  • 短編集で、一つ一つの話が女性としてホッとする話でした。ひたひたと幸せと言うか満足感が満ちてくる印象。でも読む人にとっては孤独を感じると思います。

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あなたは、誰かの大切な人 (講談社文庫)の作品紹介

勤務先の美術館に宅配便が届く。差出人はひと月前、孤独のうちに他界した父。つまらない人間と妻には疎まれても、娘の進路を密かに理解していた父の最後のメッセージとは……(「無用の人」)。歳を重ねて寂しさと不安を感じる独身女性が、かけがえのない人に気が付いたときの温かい気持ちを描く珠玉の六編。

文庫版刊行に寄せて 原田マハ
「見知らぬ町を歩くとき、心地よい風が吹き、なんともいえない幸福感に包まれることがある。それはきっと、おだやかな日常がそこにあるからだ。その日常は、誰かが誰かを大切に思っているからこそ、そこにあるのだ。
 あなたがもしも、いま、なんということのない日々を生きているとしたら、それはきっと、あなたが誰かの大切な人であることの証しだ。それが言いたくて、私は、この物語たちを書いた。あなたは、きっと、誰かの大切な人。どうか、それを忘れないで。」

最後の伝言 Save the Last Dance for Me―母が亡くなった。だが、告別式に父の姿はない。父は色男な以外はまったくの能無し。典型的な「髪結いの亭主」だった……。

月夜のアボカド A Gift from Ester´s Kitchen―メキシコ系アメリカ人の友人エスター。彼女は60歳で結婚をして、5年後に夫と死別したのだという。その愛の物語とは……!?

無用の人 Birthday Surprise―勤務先の美術館に宅配便が届いた。差出人はひと月前に他界した父。母には疎まれながらも、現代アートを理解してくれて……。

緑陰のマナ Manna in the Green Shadow―イスタンブールを訪れた。トルコを紹介する小説を書くために。そこで聞いたトルコの春巻と、母親の味の話は……。

波打ち際のふたり A Day on the Spring Beach―学時代の同級生ナガラとは年に4回くらい旅をしている。今回、近場の赤穂温泉を選んだのには訳があって……。

皿の上の孤独 Barragan´s Solitude―メキシコを代表する建築家、ルイス・バラガンの邸までやってきた。かつてのビジネスパートナーの「目」になるために……。

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