黄砂の籠城(下) (講談社文庫)

  • 190人登録
  • 3.93評価
    • (17)
    • (34)
    • (17)
    • (1)
    • (1)
  • 29レビュー
著者 : 松岡圭祐
  • 講談社 (2017年4月14日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062936774

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
ピエール ルメー...
有効な右矢印 無効な右矢印

黄砂の籠城(下) (講談社文庫)の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • 歴史小説というより冒険小説。

    この小説にも登場する柴五郎中佐、当時は各国から称賛を得たようですが、帝国主義の時代に列国から称賛を得たのであって、清国から見たらどういう評価になるのでしょう。

    なぜ義和団の乱を取り上げたのでしょう。
    最近よく目にする日本人偉い、凄いに乗ったのでしょうか。
    政治家の推薦を腰巻に着ける講談社、どうなんでしょうね。

  • 平成の世に生きる日本人と黄砂の籠城を生き抜いた日本人には大きな違いがある。

    第二次世界大戦での敗北
    失われてしまった国家への忠誠心
    文化の欧米化
    経済第一主義

    言い訳をすればキリがないが、それだけの高いモチベーションが保てなくなるような時代の変遷があったからだとは思う。

    しかし、本書は第二次世界大戦以前の日本が闇雲に素晴らしい物だと礼賛しているのではなく、柴中佐や櫻井伍長のような日本人が居たという事を伝えてくれて、読み手一人一人が彼等のような日本人を目指そうとする気持ちが育ってくれる事を願っているのではないだろうか?

    本書が一部の政党のプロパガンダと成り下がるのではなく、日本人の手本書として読まれる事を望みます。


    どうでも良い事ですが読んだ本の解説が二回続けて東えりかさんでした!

  • かなりエンターテインメント性の強い戦争もの。ちょっと日本人(軍)を美化し過ぎの感もあるが、今敢えて義和団事件を取り上げる作者の意図は分かる気がする。戦争とは「勝てば官軍」、それが全てという事を再認識させられた。

  • 1900年に清で起きた「義和団事件」を題材にした歴史小説。
    発売当時はスルーしていたが、「八月十五日に吹く風」が良かったので、遡って読むことに。
    「義和団事件」は名前だけ知っていたが、詳細は知らなかったので、物語自体はとても勉強になった。
    日清戦争で大勝した後の時代で、軍に入って4年。実戦の経験はなく、語学が得意と言う理由で北京に配属された櫻井伍長の視点で描かれる。
    ほとんどの登場人物は実在するとのことだけど、この櫻井は実在したのかは謎。ただ実戦経験がないはずなのに、状況が緊迫すると、銃撃戦だけでなく、接近戦でも強いのが何となく違和感…
    日本人の精神が多くの命を救った事実は、今を生きる私たちも誇るべきことで、学ぶべきことなのだろうけど、上巻に比べ、後半になればなるほど、物語の筋がいまいち分からなくなってしまって、終わってみれば、何となくスッキリしない読後感…残念…

  • 一気読み。面白くて止まらなかった。義和団事件って名前だけで全然詳しく知らなかったけど、こんな大変な事件だったんだ。その後の日露戦争のことを思うと櫻井とロシア兵に芽生えた友情が辛かった。

  • 2017年9月16日読了

    628ページ

  • 松岡圭祐さんの本、新刊が出るたびに買っているのだけれど
    急に近代史モノになって、歴史が苦手なので、迷いましたが上下まとめて購入(^-^;
    歴史で「義和団事件」というキーワードすら記憶がなかったです。

    (上)のかなり早いところで、大量死、大量の血にたえられず
    途中保留してしまいました。
    松岡圭祐さんの小説だから手に取ったし、保留したけれどお盆休み中に頑張って読みましたが
    籠城だから、どんどん自分のエリアは狭くなるし物資はなくなるし、読んでいて辛かったです。

    柴中佐は実在の人なのですね。史実を元にどこまでがフィクションなんでしょう?
    ロシア、欧米らをまとめていくところがかっこいいです。
    櫻井伍長はこんなに機敏に動けるんだ!と驚きました。
    櫻井さんのその後の活躍、各国での評価も描いて欲しかったと思います。それが冒頭の商談に繋がると思うので。


    ところで松岡圭祐さん、以前は千里眼シリーズなど、バタバタと人が死ぬ話
    その後しばらく、万能鑑定士など、「人の死なないミステリ」角川にて。
    気づかなかったけれど『探偵の探偵』以降は講談社なんですね
    見返したら『探偵の鑑定』、『水鏡推理』、なんと『万能鑑定士 最終回』まで!
    そして本作『黄砂の籠城』以降、『シャーロック・ホームズ対伊藤博文』、『八月十五日に吹く風』と
    近代史モノ。今後は近代史モノが続くのでしょうか。

  • 「我が軍は下士こそ優秀だ」
    この柴が櫻井に掛けた言葉は100年が過ぎた日本社会でも有効なのかもしれない。
    ただ、問題はそれを外に向けて生かそうとしていない日本人のマインドにある。
    威勢のいい言葉よりも、危機に瀕した時の振る舞いこそ、多くの人々の信頼を勝ち得ることを示してくれたこの物語。
    東えりかさんの解説にあるように、今こそ考えられる歴史上の事実なのだと強くうなづく。

  • 義和団事件を扱った物語。 北京の公使館区画である東交民巷での義和団による公民エリアの包囲に対する籠城戦である。実在の柴五郎中佐とたぶん架空の櫻井伍長の活躍。どんどん義和団による交戦で東交民巷のエリアが狭まってくる。5カ国のそれぞれの行動を柴中佐がまとめていくところがちょっとかっこいいね。 実際の柴中佐はこの後各国からこの功でいろいろ叙勲を受けている。ただその後の櫻井伍長の活躍は、が気になる。ちょっと最後がでした。

  • 籠城ものは、重くて暗く、読み続けるのが辛かった。日に日に狭くなる自陣、尽きる食糧、援軍到着の見込みもたたない中、正体不明の内通者による工作… 歴史小説や戦争もの好きな人にはよいのだろうが、松岡作品を期待して読むと、あまりの世界観の違いに驚くばかり。ラストもこれまでの松岡作品なら主人公とヒロインがハッピーエンドになるところだが、一切なし。歴史小説家へ転身するという意志を感じた。

全29件中 1 - 10件を表示

黄砂の籠城(下) (講談社文庫)を本棚に登録しているひと

黄砂の籠城(下) (講談社文庫)を本棚に「いま読んでる」で登録しているひと

黄砂の籠城(下) (講談社文庫)を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

黄砂の籠城(下) (講談社文庫)を本棚に「積読」で登録しているひと

黄砂の籠城(下) (講談社文庫)の作品紹介

1900年の中国。明治維新から30余年。4000人の人質を守る日本人がいた。

これぞ、驚愕の近世秘史! とにかく、面白い。―細谷正充(文芸評論家)
超人気作家、乾坤一擲の歴史エンタテインメント。―東えりか(書評家)

下巻あらすじ)
日本は世界の先陣を切って漢人キリスト教徒を義和団から救出したが、西太后は宣戦布告を決断し、公使館区域からの24時間以内退去を通告する。沿岸部からの援軍も到着せず、20万人の義和団と清国軍の前に4000人の外国人とキリスト教徒の命は風前の灯火となる。誇り高き日本人必読の歴史エンタテインメント。

黄砂の籠城(下) (講談社文庫)はこんな本です

黄砂の籠城(下) (講談社文庫)のKindle版

ツイートする