黄砂の籠城(下) (講談社文庫)

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著者 : 松岡圭祐
  • 講談社 (2017年4月14日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062936774

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黄砂の籠城(下) (講談社文庫)の感想・レビュー・書評

  • 歴史小説というより冒険小説。

    この小説にも登場する柴五郎中佐、当時は各国から称賛を得たようですが、帝国主義の時代に列国から称賛を得たのであって、清国から見たらどういう評価になるのでしょう。

    なぜ義和団の乱を取り上げたのでしょう。
    最近よく目にする日本人偉い、凄いに乗ったのでしょうか。
    政治家の推薦を腰巻に着ける講談社、どうなんでしょうね。

  • 平成の世に生きる日本人と黄砂の籠城を生き抜いた日本人には大きな違いがある。

    第二次世界大戦での敗北
    失われてしまった国家への忠誠心
    文化の欧米化
    経済第一主義

    言い訳をすればキリがないが、それだけの高いモチベーションが保てなくなるような時代の変遷があったからだとは思う。

    しかし、本書は第二次世界大戦以前の日本が闇雲に素晴らしい物だと礼賛しているのではなく、柴中佐や櫻井伍長のような日本人が居たという事を伝えてくれて、読み手一人一人が彼等のような日本人を目指そうとする気持ちが育ってくれる事を願っているのではないだろうか?

    本書が一部の政党のプロパガンダと成り下がるのではなく、日本人の手本書として読まれる事を望みます。


    どうでも良い事ですが読んだ本の解説が二回続けて東えりかさんでした!

  • 2017年9月16日読了

    628ページ

  • 松岡圭祐さんの本、新刊が出るたびに買っているのだけれど
    急に近代史モノになって、歴史が苦手なので、迷いましたが上下まとめて購入(^-^;
    歴史で「義和団事件」というキーワードすら記憶がなかったです。

    (上)のかなり早いところで、大量死、大量の血にたえられず
    途中保留してしまいました。
    松岡圭祐さんの小説だから手に取ったし、保留したけれどお盆休み中に頑張って読みましたが
    籠城だから、どんどん自分のエリアは狭くなるし物資はなくなるし、読んでいて辛かったです。

    柴中佐は実在の人なのですね。史実を元にどこまでがフィクションなんでしょう?
    ロシア、欧米らをまとめていくところがかっこいいです。
    櫻井伍長はこんなに機敏に動けるんだ!と驚きました。
    櫻井さんのその後の活躍、各国での評価も描いて欲しかったと思います。それが冒頭の商談に繋がると思うので。


    ところで松岡圭祐さん、以前は千里眼シリーズなど、バタバタと人が死ぬ話
    その後しばらく、万能鑑定士など、「人の死なないミステリ」角川にて。
    気づかなかったけれど『探偵の探偵』以降は講談社なんですね
    見返したら『探偵の鑑定』、『水鏡推理』、なんと『万能鑑定士 最終回』まで!
    そして本作『黄砂の籠城』以降、『シャーロック・ホームズ対伊藤博文』、『八月十五日に吹く風』と
    近代史モノ。今後は近代史モノが続くのでしょうか。

  • 「我が軍は下士こそ優秀だ」
    この柴が櫻井に掛けた言葉は100年が過ぎた日本社会でも有効なのかもしれない。
    ただ、問題はそれを外に向けて生かそうとしていない日本人のマインドにある。
    威勢のいい言葉よりも、危機に瀕した時の振る舞いこそ、多くの人々の信頼を勝ち得ることを示してくれたこの物語。
    東えりかさんの解説にあるように、今こそ考えられる歴史上の事実なのだと強くうなづく。

  • 義和団事件を扱った物語。 北京の公使館区画である東交民巷での義和団による公民エリアの包囲に対する籠城戦である。実在の柴五郎中佐とたぶん架空の櫻井伍長の活躍。どんどん義和団による交戦で東交民巷のエリアが狭まってくる。5カ国のそれぞれの行動を柴中佐がまとめていくところがちょっとかっこいいね。 実際の柴中佐はこの後各国からこの功でいろいろ叙勲を受けている。ただその後の櫻井伍長の活躍は、が気になる。ちょっと最後がでした。

  • 籠城ものは、重くて暗く、読み続けるのが辛かった。日に日に狭くなる自陣、尽きる食糧、援軍到着の見込みもたたない中、正体不明の内通者による工作… 歴史小説や戦争もの好きな人にはよいのだろうが、松岡作品を期待して読むと、あまりの世界観の違いに驚くばかり。ラストもこれまでの松岡作品なら主人公とヒロインがハッピーエンドになるところだが、一切なし。歴史小説家へ転身するという意志を感じた。

  • 日本人に対する評価 悪い先入観からの賞賛
    清国への見方と同じ うえから目線の評価と
    認識すべき

  • このところ多忙につき、読感を書いている時間がない。
    とりあえず、読みましたということで、読了日と評価のみ記載。

  • とにかく違和感のある作品です
    史実をベースにはしていますが、極端な脚色で日本人が美化されているのを感じます

    最近、自画自讃番組が多いという批判で始まる本作ですが、この作品自体はいかがなものでしょう?

    作品に出てくる「列強が清の植民地化を目指していたのに対し、日本は清の近代化を導くことを目指した」とは、先の大戦を正当化する人たちの常套句だし、戦後、列強が財宝を略取したが日本は違うというのも史実と違うようです

    大きな潮流の中にあった一部を取り出し、日本だけは列強と違ったように美化するのは、その大きな潮流の行く先を思えばこそ受け入れがたいものです

    血に縛られることを嫌い、人が死なない作品に拘り、読者に騙されないことを啓蒙してきた作者が、今なぜこの作品を書いたのか不可解です

    「解説」も史実との差異を指摘することもなく、やはり昨今の国内向けプロバカンダとは違うと謳います

    本来の作者ならばフィクションであること強調し、読者に誤解を与えることを危惧するように思われます
    実際レビューには、内容を鵜呑みにするものも見受けられ、危うさを感じずにはいられません

    後半の盛り上げ方には作者らしさを感じますが、エンタメ作品とは割り切れず、私はこの作品を評価できません

  • 「催眠」は映画で見たのかな、それ以降この作者とは合わないなと思い、読んだこと無かったが、今回はタイトルに惹かれ手に取る。義和団事件を取り上げてくれて嬉しい、今までにないテーマで作家の意欲も感じる。

    1895年日清戦争に日本が勝利しその後、ロシア、日本、ヨーロッパ諸国が中国の領土支配を画策する時期、 北京在外交館区域を最初は中国の賊が、その後西太后も認め中国軍が包囲し各国との交渉に使おうと攻めてくる。

    義和団事件、そう言われると教科書で見たこと有ったかな?位の薄い記憶。歴史の話を小説にしてくれるのは嬉しが、途中でミステリーを入れてくるところや、ラストの女性を助けるために格闘するなど、べったべたな脚本はいかがなものかと思う、ストーリーを盛り上げる為だと思うが、史実に対しての著者としての色付けがこれか的残念感は否めない。

    【学】
    まだこの時代では藩の遺恨が残っているのだなあ

    紫五郎は西洋で広く認知された最初の日本人となった

    日本で歴史上の悪女といえば、北条政子や日野冨子がよく挙げられます。

  • 誇れる日本人を知ると嬉しくなります。

  • 文句なしの傑作。ハラハラしたし最後は感動した。
    柴五郎が、支那人からも尊敬を集めていたという史実も知らずに、帝国主義の時代に列強から賞賛を得ただけとか、なんとか悪口を言いたくてひねり出してる手合いがいるが笑、柴という男はそんな小さな器ではない。そんな読者は歴史不勉強もいいとこ。

  • 何が正しくて
    何が間違っているか。
    どんな思想があふれていようとも
    真実は不変であることを
    心に刻みたい。

  • 歴史的事実はどうなるかわかっているものの、先がとても気になり夢中になって読んだ。医師たちが何者かによって暗殺されるというミステリー要素と、籠城するエリアがどんどん狭まっていくハラハラ感。冒険小説としても逸品だ。どこまでが事実としてあったのかも気になる。この作品がいきなり文庫で書き下ろしだというのもすごい。今の日本礼賛風潮とは少し距離を置いてもいい作品だと思う

  • 世界を驚かせた義和団事件を見事に小説化。エンターテイメントとしても一級品。日本人として誇りに思うのは当然だが、同じ日本人としては当たり前かなとも思う。やはり本質的に西洋人とは違う。

  • どこまで史実なんでしょうかね?ちょっと美しすぎるかなあ

  • 昨今のニッポン賞賛番組には食傷気味とはいえ、やはり自分が日本人であることの誇りのようなものを感じる。本作の登場人物たちのような、誇りある行動を取れる自信はないが、それでも日本を愛してやまない自分を感じる。ところでこの作品は映画化されるんじゃないだろうか。

  • 日本を世界が初めて認めた籠城戦。著者渾身の勝負作

    1900年、北京では外国人排斥を叫ぶ義和団が公使館地区を包囲する。足並み揃わぬ列強を先導したのは柴五郎中佐率いる日本だった。日本人の叡智と勇気を世界が認めた、日本人必読の歴史エンタテインメント。

  • 義和団事件を取り上げて、その中で活躍した日本人に焦点を当てて描いた作品。日本人として誇らしい気持ちにはなるが、昨今はやりの安直な「日本礼賛論」に堕する懸念はあります。それであっても、正確な史実として知っておく価値はあるとは思います。

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黄砂の籠城(下) (講談社文庫)の作品紹介

1900年の中国。明治維新から30余年。4000人の人質を守る日本人がいた。

これぞ、驚愕の近世秘史! とにかく、面白い。―細谷正充(文芸評論家)
超人気作家、乾坤一擲の歴史エンタテインメント。―東えりか(書評家)

下巻あらすじ)
日本は世界の先陣を切って漢人キリスト教徒を義和団から救出したが、西太后は宣戦布告を決断し、公使館区域からの24時間以内退去を通告する。沿岸部からの援軍も到着せず、20万人の義和団と清国軍の前に4000人の外国人とキリスト教徒の命は風前の灯火となる。誇り高き日本人必読の歴史エンタテインメント。

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