浜村渚の計算ノート 8さつめ 虚数じかけの夏みかん (講談社文庫)

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062937412

感想・レビュー・書評

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  • 高校の頃複素数がなかなか理解できなかった。これを読んでみて「こういうことだったのか」と納得できた。数学が苦手な人でも理解できるように解説を加えてあるから、置いてきぼりにされることなく謎解きを楽しめる。

  • 久しぶりに開平法を思いだした。
    数学じゃなくて、物理の時間に教えてもらったような気がする。
    20171231

  • 数学好きの人の気持ちを上手く動かして犯人の心を変えていくそんな渚は今回も大活躍です。
    今回、退職まであと少しの高塚十兵衛刑事の事件が良かったです。部下に慕われるそんな刑事と最後の事件を一緒に捜査出来たのは貴重な経験だと思いましたし、渚の未解決問題の言葉で新たな一歩を踏ませた渚さすがです。
    しかし、ドクター•ピタゴラスが生きていたとは。今後どうなるのか気になる所です。

  • 虚数がテーマの話ではガウス平面とかω(1の3乗根)とか、そういえばあったなと。こうして渚に教わると複素数ってすごいなとあらためて感じました。

  • これまでは数学の話と本編のストーリーがどちらも面白く両立していたが、今回はストーリーがいまいちで数学も無理矢理こじつけた感じだった。

    特に「高塚十兵衛最後の事件」は東角がなぜ約数が好きなのか、数学的なつながりがよくわからなかった。
    それに浜村渚よりも高塚刑事が前に出すぎていて、このシリーズとは別の作品のように感じられてしまった。

    「回るヨコハマ捜査線」は、私が横浜に行ったことがないせいもあるだろうが、なかなか横浜らしさを味わうことができなかった。
    「横浜には、複素数がよく似合う」という文句も無理があると思う。

    それにしてもアドミラル・ガウスは何がしたかったのか・・・。
    数学の謎を解き明かすためには手段は選ばない、数学愛が極端な人間というだけならよかった。
    しかし、裏切り者を殺すことに一生懸命で、余計なことばかりやっている印象を受けた。

    ラストからは新たな展開が予想されるが、そろそろ決着していいと思う。

    数学的逸話がまだあるのなら読みたいが、ストーリーとうまく両立するようによく練ってほしい。

  • 180804

  • 2編の短編と、1篇の中編。

    アラビアだから、なのは分かりますが
    怪しすぎる犯人登場w
    ラクダ使ってる時点であれですけど…。
    攻撃方法もあれですけど。
    彼の数学内容は分かったのですが、開き方はさっぱり!
    それを言うなら、次の犯人の『お友達』の数字も。
    最初の犯人の方がインパクトがありすぎて
    普通、な感じがします。

    そして前後編になっている、中編。
    イベントに対して、すごい参加資格です。
    くるくると悪魔の周りを回る数字。
    図面にすると分かりやすいですが、そうまでして
    回らなくても、とかうっかり思ってしまいます。
    それはそれで、この考えを全否定…いけないいけない。
    ついにあの人も再登場! となりましたが
    お兄ちゃんはどうなるのでしょう?

  • 買ってから年をまたいじゃいましたが、先日読み終わりました。
    最後にあの人が登場でビックリ!
    キューティー・オイラーは逃げ出しそうな気がするなあ。
    次巻が楽しみ!

  • ■回るヨコハマ捜査線!

    横浜で謎解きイベント「私立赤煉瓦学園」にエントリーした渚と武藤。街中に隠されたヒントを探し、盗まれた「学びの夏みかん」を奪還するゲームだ。イベントの主催者は、悪名高いドクター・ピタゴラスの教え子。そして「黒い三角定規」首領が追う、あの男も横浜に……。数学的大事件が起きる予感が!全3編。

  • 数学以外の知識をもとうね、渚ちゃん
    「あ、それよく言われます」

著者プロフィール

1980年千葉県生まれ。2009年『浜村渚の計算ノート』で第三回講談社birth小説部門を受賞しデビュー。「ブタカン」「西川麻子」「猫河原家の人びと」などシリーズ多数。2019年刊行の『むかしむかしあるところに、死体がありました。』が各ミステリーランキングや書店年間ランキングにランクインし、本屋大賞にもノミネートされた。

「2023年 『あかがみんは脱出できない(1)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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