ハゲタカ2.5 ハーディ(上) (講談社文庫)

  • 講談社
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感想 : 56
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062938075

作品紹介・あらすじ

日本を代表するクラシックホテルの日光ミカドホテルは、経営難に陥り世界的リゾートグループのリゾルテ・ドゥ・ビーナス傘下に。創業家の長女、松平貴子はビーナスから執行役員になって目標値を達成すればミカドを返すと約束される。一方、謎多い中国の大富豪から救済案の提示が。陰謀の渦巻くなか貴子が闘う!

感想・レビュー・書評

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  • 感想
    金色屋を貴子がどう建て直していくかに興味があったが、話がドンドンビーナスグループの買収の方向になり、ちょっと期待した展開からそれた。

    貴子の場合、買収される側なので、鷲津目線とは違ってコントロールできず流されるままなので読者としても一緒に不安になってしまう。

    あらすじ
    ビーナスグループの傘下に入った日光ミカドホテルを支配人の松平貴子がどう建て直すか?貴子はビーナスグループの担当執行役員の任を受け入れ、熱海の金色屋の再生を任ぜられる。

    記憶をなくしたさおりは六本木のクラブで働いていたが、香港の富豪の陽将明に目をかけられ、部分的に記憶を取り戻していく。さおりの名前は美麗で、アランを亡くした後、記憶喪失になっていたのだった。

    美麗は賀との再会で全ての記憶を取り戻す。ビーナスグループの会長であるビーナスが急逝する。ビーナスグループの跡目を巡って、香港の将やKKLも買収に名乗りを上げ、グループの行方が混沌とする。そんな中、美麗は将への復讐の機会をうかがっていた。

  • 【感想】
    うーん。
    下記「あらすじ」の通り、奇しくもビーナス傘下に入ってしまったミカドが、ビーナスから抜け出すようにもがきつつ、ビーナスからも色んな学びを得ていくストーリーなのかなと思っていたが・・・
    中盤からもはや中国のスパイ映画のような内容になっていった。
    タイトルの様にシリーズ3の「レッドゾーン」に突入するプロローグっていうわけでもなかったし。
    途中から貴子もスパイみたいに冷酷になっていってたし。
    そして何より、「サムライキャピタル」の人間が出てこないと「ハゲタカ」は面白くならないね!

    ハゲタカシリーズでは唯一の駄作に終わったのではないかと個人的には思う。
    途中から思いきり迷走していたやん。
    正直、本シリーズの恥部というか、蛇足以下の作品だった気がする。

    さぁ、気を取り直して、「レッドゾーン」を読もう。


    【あらすじ】
    日本を代表するクラシックホテルの日光ミカドホテルは、経営難に陥り世界的リゾートグループのリゾルテ・ドゥ・ビーナス傘下に。
    創業家の長女、松平貴子は、執行役員になって目標値を達成すればミカドを返すとビーナスから約束される。
    一方、謎多い中国の大富豪から救済案の提示が。陰謀の渦巻くなか貴子が闘う!


    【引用】
    p249
    「どうせビジネスをするなら、双方気持ちよくありたいものです。特に感情の行き違いだけは、避けるに越したことはありません。」
    「ご存知ですか?世界の命運を左右する最大のエネルギーは、金でも経済的合理性でもない。人間の感情や欲望です。」

  • ハゲタカシリーズのスピンオフ。本編シリーズと当たり前だけどリンクしながら、謎であった部分が見えたりして軽快に読める。後は下巻に期待。

  • 松平貴子はやはり魅力的。とりあえず下巻に期待の持てる上巻だった。

  • 貴子が主役のハゲタカ外伝。本筋はスケールが大きくなりすぎの感がありますが、外伝だけあってとっつきやすいかんじになっていると思います。展開も早くて面白いので下巻が楽しみ。ただ、貴子が任された熱海のホテルの再建の件がどこかにいってしまっていて、どうにも必要性と辻褄あわせをどうするのか気になっています。下巻で帳尻があうのか・・・?

  • ハゲタカⅡとレッドゾーンをつなぐのは、シリーズの3人目の重要キャラ、松平貴子さんの実家のホテルから始まる国境を超えた企業買収。死んだアランの恋人だった美麗こと翁藍香がまさに『ラスト、コーション』な感じでおいおい!と思ったけど、彼女とあの賀一華の家系の総帥・將陽明の企てとアランの死が鷲津さんをめぐる件と思うと非常にワクワクする。ゴールデンイーグルの降臨もある下巻も楽しみ。

  • 1/18読了

  • ハゲタカよりライト

  • ハゲタカシリーズのスピンオフ上巻。
    シリーズファンにとっては重要なキャラクターの一人である、松平貴子を取り巻くストーリー。
    鷲津が登場しないにも関わらずやっぱり面白い!
    下巻に期待。

  • 下巻にまとめ

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著者プロフィール

1962年、大阪府生まれ。同志社大学法学部政治学科卒業。新聞記者、フリーライターを経て、2004年、企業買収の壮絶な舞台裏を描いた『ハゲタカ』でデビュー。映像化された「ハゲタカ」シリーズをはじめ、 『売国』『雨に泣いてる』『コラプティオ』「当確師」シリーズ『標的』『シンドローム』『トリガー』『神域』『ロッキード』『墜落』『タングル』など話題作を発表し続けている。

「2023年 『それでも、陽は昇る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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