雨の日も神様と相撲を (講談社タイガ)

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著者 : 城平京
  • 講談社 (2016年1月19日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062940108

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雨の日も神様と相撲を (講談社タイガ)の感想・レビュー・書評

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  • 「スパイラル」の時から城平京先生の大ファンで、先日ネットで新作が出ていると知って購入。いったいどんな話かと思えば「両親を事故で失った少年が、相撲が盛んな村でカエル(神様)に相撲を教える話」と聞いて、頭の中が真っ白になった。
     と同時に、いかにも城平先生らしい荒唐無稽な話で、多分世界中を探してもこんな話は先生にしか書けない。
     そしていざ読み進めると「相撲」をテーマに構成された骨太な世界観、澱みもムダもない完璧なストーリー、生き生きと描かれるキャラクター――さらには「推理要素」と「恋愛(青春)要素」も織り交ぜられ、最後の一文字まで心から楽しんで読むことができました。
    ――本当に。本当に凄すぎる。
     読後に興奮のあまり、SNSで絶叫せずにはいられないほど面白かったし、読書・小説による「面白さ、多幸感」をここまで感じさせてくれた作品は久しぶり。
     こんな素晴らしい作品に出会えた喜びと感動。なにより「楽しさ」を、是非あなたにも知ってもらいたい。
     超絶的にオススメの一作です。今すぐ本屋で購入してください!

  • 城平京はミステリ作家であり漫画原作者でもあるのだが、まさに作者ならではの漫画的かつ小説的な面白さがある。『名探偵に薔薇を』と『スパイラル』を除けばおそらく全てにファンタジー要素を含む作風だが、どの作品でもミステリ的謎の解明と展開を自在に操作する表現的ロジックとも言えるような創り方を用いる作家だ。今回も伝記、ミステリ、ファンタジーをうまく融合し、ロジカルに物語を展開している。個人的には民俗学を学んでいたので作中の軸の一つに「まれびと」がモチーフとして用いられているのが凄く良かった。神話、伝承との符合も丁寧。

  • 相撲好きの両親に育てられ、小柄だからこそ知識と理論と洞察力の相撲を取るがゆえに、カエルの神様が治める相撲が盛んな村であれやこれや巻き込まれるお話

    ファンタジー、ミステリ、恋愛等々と色々な要素が詰め込まれてあるけど、そこはやはり城平クオリティでちゃんとまとまっている
    ただまぁ、ミステリな刑事事件は別に省いても物語りは成立すると思うし、どうしても必須かと言われるとちょっと疑問
    ただ、それ以外のところでのミステリ要素はすばらしい
    ファンタジーながらもちゃんとルールを提示し、理由のない謎はないという解決を見せる物語の構造がちゃんとしている

    推理で格闘をするというのはスパイラルの外伝のソードマスターの犯罪でもやってたね
    相手の心理を逆手にとってというやり口も一緒
    こっちの方が丹念に伏線が張られているのでより納得したけどね

    そのうちこれはマンガ化するんじゃないか?
    むしろ、文章よりもマンガやアニメ向きな気がする

  • ラノベからファンタジーからミステリーからラブコメ的な要素まで、ちょっと盛りだくさん過ぎてとっちらけ感は感じましたが、全体的に雰囲気は好きなお話でした。

  • 絶園のテンペスト、虚構推理から作者つながりで手に取った作品。「相撲とカエル」という、個人的にあまり興味があるわけではないジャンルの話(?)ということでそこまで期待せずに読んだのですが、読了したあと思わず拍手喝采しました(心の中で)。ミステリ要素のある作品であるため「ここがこう面白かったんですよ!」と言い辛いのが心苦しいのですが…。とりあえず、今後は作者買いを続けていこうと心に決めたくらいには面白かったです。

  • 淡々とした書き振りが主人公の文季くんにあっているし、奇想天外な話も、「なにこれ、ありえへん」とならない効果をあげているかも。面白く読めました。文季くんの冷静さ、自分を知り、与えられた局面でベストを尽くす姿勢が私にもあれば、とこんなふうにないものねだりしてないで、やれることをやるしかないかなあ。2016.8.23読了。

  • 理論派相撲少年と怪力女子という新たな萌えの扉を開いてくれてありがとう城平先生… 城平先生らしい魅力的なキャラクターと、明らかにおかしい世界観を普通として読ませてくれる、そして何より面白い。最後はキュンと。

  • 面白いという評判なので、読んでみた。
    最後まで読めたから、まあまあか。中学生が面白く読めるのはこういう本か、と思うが、大人が夢中になるほど面白くはない。この作家の別の本が読みたいか、と問われれば、読みたくない。
    カエルの姿をした神様が守る閉鎖的な村を舞台にした物語だが、暗さはなく、淡い恋愛もあり、ミステリ(但し失敗。この部分はつまらない)あり、相撲が大きな要素となっているのが珍しい。が、低身長だが顔と頭が良い少年と、巫女の役割を担う家柄の娘で高身長で怪力の美少女というのがいかにも漫画というかラノベというか。
    こういう本を読むといつも頭をもたげてくる疑問。「だったら漫画でよくね?」漫画化を妨げる要素は何もない。漫画のほうが読むに楽だし、相撲の技もカエルの種類もわかりやすいよ?アニメならより臨場感のある勝負の場面が描けるよ?
    小説ってもっといいものだと思うけど。

  • ライトな読み心地のファンタジー、そしてちょこっとミステリ。カエル様が支配する村でいろんなことに振り回されてしまう主人公。どろどろの因縁がありそうに思えますが、カエル様はユーモラスで可愛らしいです(笑)。
    「カエル様の花嫁」の真相にはかなりぞくりとさせられもしたけれど。結局のところの読み口はすべて愛らしくて幸せな印象に落ち着きました。うーむ、なかなかいいかもこの村。相撲にはあまり興味ないですが。

  • 体格で劣る小兵主人公がロジックと奇策で相撲を取る箇所は、同作者の「ソードマスターの犯罪」の剣道勝負を彷彿させてワクワクした。最後に主人公に明かされる真相が読者には最初から明らかなのもまた城平京らしくて好き。『相撲は世の秩序の中心』なんだよなぁ

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雨の日も神様と相撲を (講談社タイガ)の作品紹介

「頼みがある。相撲を教えてくれないか?」神様がそう言った。
子供の頃から相撲漬けの生活を送ってきた僕が転校したド田舎。そこは何と、相撲好きのカエルの神様が崇められている村だった!
村を治める一族の娘・真夏と、喋るカエルに出会った僕は、知恵と知識を見込まれ、外来種のカエルとの相撲勝負を手助けすることに。
同時に、隣村で死体が発見され、もつれ合った事件は思わぬ方向へ!?

雨の日も神様と相撲を (講談社タイガ)のKindle版

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