異端審問ラボ 魔女の事件簿1 (講談社タイガ)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 23
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062940122

作品紹介・あらすじ

栄養科学研究所に配属された千鳥(チドリ)は、言語学研の鳶(トビ)、考古学研の鶫(ツグミ)とともに、研究室で起きた殺人未遂事件を偶然目撃してしまう。
この一件を発端に次々と起こる――書庫の放火、連続通り魔事件に巻き込まれていく千鳥たちは「一冊の文献」と「植物の化石」を手に入れることに。三人は化石をめぐる実験をはじめるが……。
「知」への好奇心が異端にふれ、禁断の扉が今ひらかれる!

感想・レビュー・書評

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  • 成績優秀で卒業したものの、希望とはまったく違う所へ
    送られてしまった主人公。
    その友人2名は希望の場所で働き、事件を持ってくる。

    言語が統一されている、というのは楽そうですが
    食事が…それだけ? な状態です。
    という事は、胃が進化しているのか
    退化しているのか…。

    1話目は小さいほうの友人のラボ。
    事件の内容よりも、持ち帰ったものがなんなのか、が
    気になって仕方なかったですし、裏工作で
    態度がでかい友人が手に入れた本も気になります。
    まぁすぐに何か分かったわけですが。
    しかし、何故出汁が走るになったのか。
    参考物件に読んでいたのはなんだったのでしょう?

    2話目は態度がでかい友人が持ってきた謎。
    この話によって、このラボでは本に対して
    どこを見ていたのか、が分かりました。
    インテリアと変わらない…!!です。
    作った食べ物(?)は、豆腐のよう

    そして3話目に、主人公のラボ。
    ここまで来て、ようやく何だか謎がうっすら
    見えてきました。
    2話目での友人のラボの人間関係もあれでしたが
    主人公も…あれかと。
    今回は、事件の内容があれなので
    作っている暇はなく。

    しかし1話目で体内に入れたごときで
    お腹を壊すとは。
    どれだけ無菌で生きているのでしょう?

  • 人類以外の有機生命体が存在しない、完全滅菌の未来のお話。動植物の命からつくらせる現在の「食事」がこの世界から見たらそうなるのか、と。設定勝ちだわ面白い。続きそうなのでレシピが増えていくのが楽しみ。

  • 高里椎奈の新シリーズ。
    恐らく遠未来の、ディストピア的な世界を舞台にしたミステリ。雰囲気は角川文庫の『うちの執事〜』シリーズに近い、『日常の謎』に近いものだと思う。

  • 設定が面白い。表紙が好き。でも続きを読むかどうかは迷うなぁ

  • 『娯楽』★★★★☆ 8
    【詩情】★★★☆☆ 9
    【整合】★★★☆☆ 9
    『意外』★★★☆☆ 6
    「人物」★★★★☆ 4
    「可読」★★★★☆ 4
    「作家」★★★★☆ 4
    【尖鋭】★★★★☆ 12
    『奥行』★★★★☆ 8
    『印象』★★★☆☆ 6

    《総合》70 B-

  • SF的な作品。
    食事というものがなくなって、サプリメントの様なもので全ての栄養を摂取する様になった未来が舞台。
    食事が非効率的だと、主人公たちに言われてます。
    未来から見た今の当たり前が面白いです。

  • SF。ミステリ。ディストピア。
    現在から1000年以上が過ぎ、世界言語は統一、人間と微生物以外の有機生命体は絶滅、人間の栄養素は全て錠剤で摂取する、大気から隔離された世界。
    SFチックな世界観は好きですが、設定をあまり活かしきれてない?
    SFとミステリ、どっちつかずの印象。
    もう少し世界観を掘り下げてほしかった。

  • 一番印象深いのがこの世界の『食』の形。
    食事が人生の楽しみである私にとっては衝撃でした。古代の食を検証しながら紐解いていく彼らが面白く、「それは違うよ」と思わず突っ込みたくなります。
    これからどんな料理が出て来るのか楽しみです。

    それから、主人公の千鳥君がどう前に進んでいくのか、彼の気持ちがどう動いて行くのか追って行くのが楽しみです。

  • タイガはこれで6シリーズ目になるけど、正直これが一番微妙だったかなー。高里さん、好きなんだけど、タイトルとかから想像してたのと全然方向性が違ったのと、やっぱりタイガの短さが悪く出てるというか、一話あたりがあまりに軽すぎる感じがしたなー。世界観とかももうちょっとしっかり作り込んで欲しいというか、説明して欲しいというか。読み終わって表紙見たけど、鶫はもっとショタキャラなんじゃないの?と思った。

  • 変わり者研究者三人が目撃した殺人未遂事件。この一件をきっかけに入手した「文献」と「化石」が禁断の扉をあける。

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著者プロフィール

茨城県出身。芝浦工業大学工学部機械工学科卒業。1999年『銀の檻を溶かして』で第11回メフィスト賞を受賞しデビュー。著作に、デビュー作を始めとする「薬屋探偵」シリーズ、「ドルチェ・ヴィスタ」シリーズ、「フェンネル大陸」シリーズ(以上、講談社)などがある。2019年5月に「うちの執事が言うことには」が映画化された。

「2023年 『雨宮兄弟の骨董事件簿 2』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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