君と時計と雨の雛 第三幕 (講談社タイガ)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 25
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062940177

作品紹介・あらすじ

大切な人の死を知る度に、時計の針は何度でも過去へと巻き戻る。「親友や家族が世界から消失する」というあまりにも大きな代償とともに――。幼馴染の織原芹愛の死を回避したい杵城綜士と、想い人を救いたい鈴鹿雛美だったが、願いも虚しく残酷な時間遡行は繰り返される。雛美が頑なにつき通していた「嘘」、そしてもう一人のタイムリーパーの存在がループを断ち切る鍵となるのか!?

感想・レビュー・書評

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  • 芹愛の苦悩を知り、タイムリープの秘密に迫り、希望が見えてきたと思ったら、またしても失敗。
    ある意味過去最大の失敗。
    取り返せるのだろうか、彼を、日常を。
    ラストは、第四幕『雛の嘘』。やはり彼女がキーマンなのか。千歳先輩抜きでトゥルーエンドに辿り着けるか。目が離せない!

  • 大切な人の死を知る度に、時計の針は何度でも過去へと巻き戻る。「親友や家族が世界から消失する」というあまりにも大きな代償とともに。幼馴染みの織原芹愛の死を回避したい杵城綜士と、想い人を救いたい鈴鹿雛美だったが、願いも虚しく残酷な時間遡行は繰り返される。雛美が頑なにつき通していた「嘘」、そしてもう一人のタイムリーパーの存在がループを断ち切る鍵となるのか!?

  • 続きが気になりすぎる・・・最後、その展開を選んだか!という気持ち。一番消えちゃいかん人が消えたな・・・どうなるやら。
    最後は雛美を送り返して人が復活してつぐみに記憶が流れ込んで、でも柔らかい記憶になってうまくいく・・・かな?

  • 色々と明らかになって来て、確信に迫って来た第三弾。
    ラスト、そう来たか。

  • だいぶ全体が見えてきたけど、どこへ向かうのか。最後の巻を楽しみます。

  • 同じ事象について視点を変えて描かれてるなど、なかだるみ気味。
    あまり進展がなかった。
    (図書館)

  • 複数人がタイムリープするためルールがちょっと複雑。そのため戻って確かめるということが何度もあったけれど、それを厭わないほどの面白さだった。

  • 「ひとりぼっちのダ・カーポ」
    彼女が経験してきた周回。
    一年という大きな期間を彼女はどんな思いで一人、周回し続け友人を失い続けたのだろうか。
    他の二人と違い、長年同じ未来を生きる彼女だからこそ直ぐに自分以外のループ者に気付いたのだろうな。

    「この世界には君がいて」
    何度もループする世界。
    誰が原因でというのはもう既に分からなくなってきているようだが、きっと彼女だけは全てを覚えているのではないだろうか。
    ここにきてまで二人に記憶が無いことを利用し、重要な事を隠す彼女はどうしたいのだろうか。

    「雨で涙も見えないけれど」
    彼女が本当に隠したかった事。
    彼女を疑うのであれば、もっと早い段階で彼女に接触を試みていたらループは早く終わったのかもしれないな。
    彼女は何故過去を覚えておらず、父親が間違える程彼女にそっくりな顔をしているのだろうか。

    「たとえ世界を騙せても」
    集まったループ者たち。
    彼女が隠し続けたかった事について彼はいつから気付いており、このどうにもならない状況を理解したのだろう。
    彼の言葉を信じればループを終わるのだろうが、本当にそんな上手くいくのだろうか。

    「私だけに聞こえる声で」
    彼女の心を開く鍵。
    絶望が全ての始まりなのかもしれないが、あまりにも救いのない彼女の姉の死は免れる事が出来ないのではないだろうか。
    彼の周りで一番に消えたのは友人だったのに、消えてしまう大切な人が家族だと彼は何処で勘違いしたのだろか。

  • 概ね謎も解けてきて、ラストに向かって盛り上がっている感じがすごい。

    やはり先輩・・・そうですよね。辛い。

  • シリーズ3作目。SF。ミステリ。青春。
    徐々に明らかになるタイムリープのルール。
    少しだけ見えてきた希望。
    やはり残酷なラスト。
    あと1冊で完結か~。どうなる?

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著者プロフィール

2009年に第16回電撃小説大賞選考委員奨励賞を受賞し『蒼空時雨』(メディアワークス文庫)でデビュー。「花鳥風月」シリーズ、「ノーブルチルドレン」シリーズなど、メディアワークス文庫にて人気シリーズを多数刊行するほか「命の後で咲いた花」などの単行本も刊行。講談社タイガでも「君と時計と」シリーズ(全4巻)を刊行。恋愛青春小説の書き手として10代20代女性読者から多くの支持を集めている。

「2021年 『セレストブルーの誓約 市条高校サッカー部』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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