- Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062940252
作品紹介・あらすじ
魔法の指輪で人の記憶を宝石にする青年・カギノ。彼は相棒とユイミとともに、ある宝石を求め「思い出泥棒」として活動している。
舞台女優が暗記した台詞、目撃されたスキャンダル……依頼に応じて記憶を盗むカギノの仕事は完璧。しかし行く手に悪辣なる名探偵・三途川理のどす黒い影が!? 本格ミステリ大賞をデビュー最速で受賞したシリーズ、待望の最新作がタイガに登場!
感想・レビュー・書評
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頭にかざすと「思い出」を盗めるという指輪。その指輪を使って依頼人から思い出を盗んで高額な報酬を得る思い出泥棒ことカギノ。ファンタジーなお話で、最初の章には名探偵の三途川理は出て来ない。でも出てきたらもう…えげつない!たしかに名探偵ではあるんだけど胸糞悪い。思い出を盗まれた場合は、もう元には戻せないって…救いようないなぁ。再読したいようなしたくないお話。おもしろいんだけどねぇf^_^;
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最近ハマり始めて少しずつ読んでるんですが、今回も面白かったです!
三途川シリーズはファンタジーな世界観を加えながらもルールに則った頭脳戦?で読んでいて楽しい。非現実的なアイテムやら人やらを受け入れて悪どいことする三途川の思考と行動が一番の楽しみどころかもしれません。
ミステリ色は薄めでしたが、思い出を奪える指輪を使った工作と小説ならではのあのトリックを使ってて楽しめました。ゲーム化できそう。ラストで衝撃の事実が明らかになったので早く次の巻にいきたいな! -
やや期待外れ。表紙の印象とはうらはらに、登場人物がいけ好かないこと、思い出泥棒の方法が簡単すぎること、思い出を盗む動機が弱すぎること、が理由かと。
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設定は面白かった
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短編集かと思いきや連作集。怪盗目線のストーリーで探偵が嫌らしい位ヤナ奴。思ったより意外性に富んでいて面白かった。
続きがあるようなので次くらいは読んでみようかな。 -
三途川理シリーズ。今回の主役は、記憶を宝石に変えて盗んでしまう「思い出泥棒」。なんともすごい能力なのだけれど、三途川理に出会ってしまった不運……というか、三途川理にあんなもの渡しちゃったら……鬼に金棒というか混ぜるな危険というか、とにかくとんでもないことになっちゃいますよっ!!!
ってなわけでスリル満点、はらはらどきどきの展開。ミステリ読みだからこその着眼点で逆に騙されてしまったりもしながら、一気読みです。しっかしそれにしても、三途川理は凄い。最強にして最凶だよなあ。……ああでも最後はやっぱりこうなっちゃうのね(笑)。そしてもっと邪悪な人が存在するのか……そのうち登場しないかしら。 -
久しぶりの三途川理シリーズ!!
見かけないと思ったらタイガに移ってたとは!
相変わらず読み始めの穏やかさから一気に加速する物語。読んでる時の動悸がすごい。もう毎回思うけどミステリーというより新手のホラーでは。
普通であれば名探偵〇〇シリーズであれば〇〇視点なんだけども、このシリーズは違う。何故か名探偵に追い詰められる。怖い。
喩えるなら、ドラえもんのように『こんな道具や能力あったらいいのにな』から、『こんなこともできるな』『でもこんな怖さがあるよな』『こんな悪事働けるよな』という作者の妄想を理詰め??していったような小説。
正直読んでて楽しくはないんだけど、一気読みしてしまう。楽しくないのに、面白い。
それにしても三途川理、やばい。 -
少しばかりハードボイルドが似合う思い出泥棒は指輪の力で記憶を宝石にする。
そして他人の記憶を宝石ケースにコレクションして愛でていた。
それだけの平和な日々だった。
あの男と関わるまでは。
記憶という繋がりが失われ、繰り返すロジックの愉悦。
憶えてなくても過去は自分の味方。