晴追町には、ひまりさんがいる。 恋と花火と図書館王子 (講談社タイガ)
- 講談社 (2016年4月19日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062940276
作品紹介・あらすじ
盗まれた花火と、切ない恋の行方は?優しい謎が住む町に、新たな季節が巡りだす。
夏祭り花火の目玉”虹のエール”三百玉が消失! 現場には、『ごちそうさまでした』と書かれた、犬の足跡つきの紙が……!
事件に遭遇した大学生の春近は、どんな謎もきれいにしてくれるひまりさんに相談を持ちかける。電話ボックス落書き事件、町のアイドル・図書館王子の恋心、傷ついた少年の秘密――晴追町の優しくも不思議な事件を、春近は彼女と解決に乗り出すが……?
感想・レビュー・書評
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野村美月作品好きだな〜としみじみする優しいお話でした。
有海さんは魔法で犬になった人間、と言う方向にずんずん進んで最後の最後にやっぱり犬は犬でした、という展開を希望します。
続き、出ないのかな。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
リアルな世界に紛れ込む有海さんというファンタジー。
それが本当にファンタジーなのかも語られぬまま、匂いだけで物語は進む。
でも読者はそれを気にせずにはいられない、春近くんと、ひまりさんと、有海さんの三者にそれを見ずにはいられない。
そういう物語。
図書館で利用者さんからの差し入れ…たまにあるのですけど、基本的にはお断りしてると思います。
でも断り切れないよな、この状態では。
そして図書館って結構肉体労働だから…生傷絶えないのも仕方ないか。 -
前回から引き続き読んでいます。
有海さんの正体もそうなのですが、晴追町のこともだんだん明らかになってくる、そんな物語だと思いました。表紙も相変わらず素晴らしいです。 -
新しい登場人物は、長崎帰りのお嬢さんと図書館王子と魔性の元生徒会長。実はそれぞれがつながっていて、新しいつながりを持つっていいな。図書館王子の「有海さんが代わりに引き受けてくれて…」がかなり気になる。想いを伝えたあとの「そしてーー。」って何?!
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前巻登場した人達に所縁のある方々がメインの物語。
そして、少しずつ明かされる有海さんの特徴。
今作には一切登場しなかったが、前作より少し有海さんに近づけたような気がします。 -
全巻からの登場キャラクターをふまえつつ、
4つのストーリーがオムニバス形式で
進んでいく話だった。
それぞれの話はミステリー風でもあり、落ちがわかると
全体が違った雰囲気で読める、っていうのが
面白いと思う。
あと、有海さんがどうなったか、というのは
このシリーズ全体を通しての最大のミステリーに
なっているんだろうなぁ、と思ったりもする。
次巻も気になるところだ。 -
盗まれた花火と、切ない恋の行方は?優しい謎が住む町に、新たな季節が巡りだす。
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【収録作品】憧れの物語 恋する春近が、犬を連れた人妻の誕生日を祝うこと/長崎から来たお嬢さんが気になる話~または、海色のサンダルのひまりさんとデートをしたい話/図書館王子と人妻のロマンスのこと/九月十日~図書館王子と長崎帰りのお嬢さんの邂逅-おまけの小話-/有海さんが、魔性の人妻と浮気する話?/春近がはじめて空を飛んだ日-おしまいの小話-
他愛ないファンタジー。 -
図書館王子いたらいいなあ。有海さんの正体は…?