アンデッドガール・マーダーファルス 2 (講談社タイガ)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 94
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062940306

感想・レビュー・書評

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  • 80日間世界一周を成し遂げたフォッグ氏の持つダイヤを巡って、鳥籠探偵(不死の生首)一行とシャーロック・ホームズとワトソンが、アルセーヌ・ルパンとファントマと攻防を繰り広げると思ったら、ロイズ保険機構のとんでもないエージェントが加わり、最後にはモリアーティ教授と吸血鬼カーミラ、人造人間、魔術師、切り裂きジャックが乱入して、無茶苦茶な戦いになって仕舞う。どいつもこいつも怪物だらけで、戦い方も人間離れしているのだ。呆れるうちに、あれよあれよと終わってしまう。半鬼半人の超改造人間を抱えるモリアーティ教授一行って最強じゃん。いったいこれからどうなる?不死の輪堂鴉夜は首から下を取り戻すことができるの?

  • 怪物、怪盗、用心棒、名探偵達が大乱闘! 超はちゃめちゃミステリー #アンデッドガールマーダーファルス2

    鳥籠の怪物たちが帰ってくるっ! 今度はホームズ&アルセーヌルパンが大暴れするロンドンが舞台。
    ルパンから宝石を盗み出すと予告状が届いた。盗まれないよう数々の用心棒たちが呼びだされ、英知な人間と破天荒なモンスターたちによる頭脳戦、肉弾戦が繰り広げられる! 果たして勝ったのは誰なのか、そして結末はいかにっ

    まさにハチャメチャに面白い作品。
    正直これは、大画面の実写もしくはアニメ映像でみたいなぁ。特に海外では絶対大ヒットすると思うんだけど。

    とはいえミステリーとしても素晴らしく、さすがは青崎有吾先生。緻密な組み立てができておりバッチシですね。日本語運びも綺麗で、完全に洋風の舞台ながらも、和のテイストが感じられる小説です。

    何と言っても、登場人物たちが最高。
    ミステリーに詳しくなくても一度くらいは聞いたことがあるキャラクターが、書籍から飛び出ちゃうくらいに大暴れします。怪物たちの会話も相変わらずふざけてるのか真剣なのか良くわからずニヤニヤが止まらないですよ。ふふふふふ、ははははは。

    そしてついに鳥籠の怪人たちの宿敵が対峙しましたね、これからどうなるか、気になってしょうがないですよ。あーもう、シリーズ3作目を買ってこなきゃ。

    本作、一見なんでもありなファンタジーなアクション、ミステリーではあるんですが、お話としての基盤がしっかりしていてるところがスゴイ。決して軽い、うわついたノベルではないところはしっかりお伝えしたいです。

    骨太な本格、社会派ミステリー好きも唸るシリーズになっています。未読の方は是非一度手に取ってもらいたい作品でした。おすすめです!

  • さて、続き。3年振りの行動制限のないお盆、久し振りに乗った新幹線の車中で読み進む。
    前作の感想に『続きはもっと面白くなるものと期待する』と書いたが、その通りでした。

    1899年のロンドン。80日間世界一周を成し遂げたフォッグの館にあるダイヤを狙うという怪盗ルパンwith“オペラ座の怪人”の予告状に、警備を依頼されたのがホームズ&ワトソンと、“鳥籠使い”一行とは。加えて<ロイズ>の凄腕用心棒も絡んでの争奪戦に、最後に乗り込むのがモリアーティ率いる怪物軍団って…。
    私はそれぞれのオリジナルを読んだことがないので確かなことは言えないのだけれど、有名なキャラクターがさもありなんという具合に表現されており、それぞれにツボを心得た見せ場もあって、これぞオールスターキャストの楽しさという感じ。
    前作よりも推理要素は減っているが、それでも中盤までのルパンとホームズの相手を出し抜く騙し合いを中心に、鳥籠使いの落語作戦(?)もなかなか楽し。
    後半はアクション劇に一変するが、色んな組合せが入り乱れてスピーディーなガチなバトルが展開。モリアーティ軍団が多士済々でその強さが半端なく、魔術師アレイスターの指弾は目に浮かび、カーミラに弄ばれる静句に萌える。

    誰が先に人狼の居場所を探し出し、己の目的を達成するか、次作も楽しみ。

  • 真打津軽と輪堂鴉夜は津軽の半身と
    鴉夜の首から下を奪った人物の手掛かり、Mの刻まれたステッキの情報を得て追うことになる。
    場面はロンドンへ。
    一巻からうってかわり登場人物も一気に増えて話が進む膨らむ。
    そこで探偵としてアルセーヌ·ルパンからフォッグ邸の人狼にまつわるダイヤを守ることになり。
    ついに“教授„御一行に遭遇。
    アルセーヌ·ルパンにシャーロック·ホームズとワトスン。ロイズ保険機構エージェント、諮問警備部からの二名。
    それぞれの思惑が交差し場面が広がってしっちゃかめっちゃかだがそれがまた面白い。
    津軽と鴉夜、この先どうなるか。続編は刊行されてるので手に取りたい。

  • 今回は本当に宴っていう感じの豪華さでした…!
    怪盗と探偵の組み合わせに怪物が入ってきて、それがごちゃごちゃになってわかりにくいわけではなく、論理に従って整理されている感じが良かったです。何よりも文章の雰囲気がどこまでもコミカルというか、まさに笑劇なのでトンデモなことが起きても笑って見過ごせてしまう楽しさがありました。
    キャラクターたちがとにかく愉しんでいるのが伝わってお祭り騒ぎのような内容でした。個人的には怪物らしさというより超能力バトルみたいな感じになってしまっているのが少し残念でしたが、どこまでも愉快なミステリって感じが面白かったので良かったです。

    • マメムさん
      初コメです。
      2作目はアクションメインですが、二転三転する展開や有名人のオンパレードで、まさにお祭り騒ぎですね♪
      初コメです。
      2作目はアクションメインですが、二転三転する展開や有名人のオンパレードで、まさにお祭り騒ぎですね♪
      2023/07/15
    • 4614さん
      マメムさん!たしかにアクションメインでしたけど謎解きの展開の移り変わりがそれぞれ面白くて本当に良いですよね!!!
      マメムさん!たしかにアクションメインでしたけど謎解きの展開の移り変わりがそれぞれ面白くて本当に良いですよね!!!
      2023/07/16
    • マメムさん
      4614さん、お返事ありがとうございます。
      3作目も長編ですが、ちゃんとミステリしていますので、感想を楽しみに待っています♪
      4614さん、お返事ありがとうございます。
      3作目も長編ですが、ちゃんとミステリしていますので、感想を楽しみに待っています♪
      2023/07/16
  • ルパン、ホームズ、モリアーティ、切り裂きジャック、吸血鬼カーミラetc…
    半鬼の津軽、不死の鴉夜が難敵に挑むお話。

    なんて豪華な対決なの笑

  • 変わらず軽快な会話が楽しい。鴉夜と津軽の敵の正体が徐々に明かされていく。これでもか、というくらいオールスター出揃っているけど、私は楽しく読めた。ワトソンが意外と使える奴だったのは、ワトソン本人が書いてない話だから?作者がワトソン好きなのかしら。
    これ、ずーっと3巻出てないのは知ってて読んだので、2巻で終わるのかと思ってたら、ようやく3巻が出るんですね。ずっと待ってた皆さん、おめでとうございます。裏染天馬も待たされてるけど、これもなんだね。

  • 今回はルパンやらホームズやらも出てきて、さらにファントムまで!アレイスターや、あの教授やら好きなキャラクター目白押しだけど、それぞれ味があってかなり面白かった。
    まさに怪人図鑑かと思うような。人間いたっけ?ってなるレベル。
    続刊が気になるけどまだ出てない様子。出して欲しいなぁ。

  • 前半はホームズと推理対決
    敵はルパン

    後半はオールスターキャストによる大乱闘
    どこに誰がいるのかちょっと混乱

    舞台は次へと

  • 怪物たちに加え、ホームズやルパンが参戦して味が濃そうだなぁと思っていましたが普通に面白かった。
    各キャラにオリジナルの深みを持たせている感じ。
    特にルパンの描きぶりが、良い。

    あと、やっぱり戦闘描写が上手い。

著者プロフィール

★小説家/推理作家。“平成のエラリー・クイーン”の異名をとる、本格ミステリ界の若きエース! 代表作に『体育館の殺人』『図書館の殺人』『ノッキンオン・ロックドドア』など。

「2018年 『ネメシス ♯40』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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