バベルノトウ 名探偵三途川理 vs 赤毛そして天使 (講談社タイガ)
- 講談社 (2017年5月18日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (268ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062940665
作品紹介・あらすじ
地上に舞い降りて楽しく遊び過ぎてしまった三人の天使達。天界に帰る力が溜まるまで身を隠すべく、彼女達が人間にもたらしたのは「言語混乱」という災厄だった…! この世で誰も使っていない言語しか、話すことも理解することもできなくなった青年実業家・椿を助けるために呼ばれたのは、輝く瞳に赤毛の高校生探偵・緋山燃と、彼をライバル視する極悪探偵・三途川理で……!?
感想・レビュー・書評
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結構な消化不良。
天使が落ちてきて、天界に帰るパワーを充電するため、とある建物の屋上にいたらその建物の住人に姿を見られてしまい、そのことを他の人にバラされないために言語混乱という奇跡を仕掛ける…って話。
相変わらず、三途川はイヤな奴なんだけど…途中の哲学めいた説明が苦手。
ファンタジーとミステリが混ざってなんとなく中途半端。
ただただ三途川がイヤな奴ってだけの感想でした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
〈言語混乱〉によって架空の言語しか話せなくなった依頼人、そして探偵。
我が道を征き過ぎな三途川は謎を解き明かす探偵役にも、謎役にもなる。
犯人役もきっと似合う。
緋山くんはどこまでも正しいがゆえにどこまでも可哀想な役回り。
いつも通りの論理遊戯。
言語パズル遊戯。
レローリャ。リョラレール! -
「言葉」を奪われた探偵達――推理は天へ届くのか!?
ゲスな天才探偵・三途川理と宿命のライバル、緋山燃の推理対決!
勝気な天使はヒトから「言葉」を取り上げた……知の輪郭に迫る、本格ミステリの極北!
地上に舞い降りて楽しく遊びすぎてしまった3人の天使達。天界に帰る力が溜まるまで身を隠すべく、彼女達が人間にもたらしたのは「言語混乱」という災厄だった…! この世で誰も使っていない言語しか、話すことも理解することもできなくなった青年実業家・椿を助けるために呼ばれたのは、輝く瞳に赤毛の高校生探偵・緋山燃と、彼をライバル視する極悪探偵・三途川理で……!? -
殺人事件はおまけのようなもので、今回は未知の言語に対する推理の話だった。三途川の言語が封じられたためにいつものゲスな感じが半減。相手が天使じゃね…。
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今回は言語という特殊設定ミステリ
しかし、トリックやロジック云々よりキャラ小説としての側面が強い印象。
今まで本人以外誰にも名探偵扱いされなかった三途川がとうとう名探偵足り得た1作。ゲスさはキープしたままで名探偵達成!
あと思ってたより、緋山は人間味あるのね -
今作もまたお馴染みの特殊設定モノです。さらに作中発生した殺人事件の扱いが二の次な辺り(この事件、発生しなくてもこの作品のプロット成立するよね?)、なんか私が期待してるのとどんどん違う方向へ進んでるな、この作家さん。
緋山主人公の、ベタベタに普通のミステリ書いて欲しいんだけど、この作家さん、特殊設定が先に浮かぶタイプっぽいから無理かなー。
で、ワスレロモノのあの中途半端な終わり方の続きはどうなったんでしょうか……。 -
言語混乱は面白い試みだったのに、後半はたまに三途川がリルリル言ってるだけの死に設定になってしまってるのがなぁ。ダイイングメッセージも中途半端だったし。三途川の企みなゲスさはブレてなくて良い。