探偵が早すぎる (上) (講談社タイガ)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 1924
感想 : 144
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062940719

作品紹介・あらすじ

『その可能性はすでに考えた』の著者が仕掛ける究極の逆転劇!

父の死により莫大な遺産を相続した女子高生の一華。その遺産を狙い、一族は彼女を事故に見せかけ殺害しようと試みる。一華が唯一信頼する使用人の橋田は、命を救うためにある人物を雇った。
それは事件が起こる前にトリックを看破、犯人(未遂)を特定してしまう究極の探偵! 完全犯罪かと思われた計画はなぜ露見した!?
史上最速で事件を解決、探偵が「人を殺させない」ミステリ誕生!

感想・レビュー・書評

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  • 事件が起こる前に小さな綻びから解決するという探偵の洞察力に驚いた。下巻が楽しみ。

  • 上巻からもう探偵が早すぎです!
    遺産相続絡みのお話で、狙われる女子高生
    それを事前に阻止する探偵
    こんな探偵見たことないです
    下巻も楽しみです!

  • ドラマ化されたので読んでみた。一華の父の法要は無事終わるのか。下巻が楽しみ。

  • '21年11月19日、上巻読了。

    「その可能性は〜」をよんで、井上真偽さんに注目し、次はこれを。Tvドラマ化されたらしいですね。

    上巻を読み終わった時点では、面白いです。ロジックに、ちょっと無理を感じますが…それはそれで、いいかな、と。一風変わった倒叙もの?

    図書館で借りて読んでいますが…地元の図書館では、「ジュニア文庫」の分類になってました。なぜ?「講談社タイガ」って、ジュニア文庫?まあいいけど…。

    さあ、下巻へ!

  • ある財閥の隠し子の一人娘、一華。
    彼女は7億の資産を受け継いだ。
    そのため親戚筋から命を狙われるはめに。
    父の教育の元普通の娘に成長した一華はお嬢様オーラないままに
    唯一の味方である家政婦の「橋田」とともに闘うことを決意する。
    孤立無援の一華のために橋田が手配したのは「探偵」
    初顔合わせの日探偵は来なかった。それはー。

    なんかね、とても面白かったです。
    ミステリー作家さんなら思いついたトリックは使いたくなるでしょう。
    紙の上の話なんだから、そのトリックで殺人を犯し、皆の首をひねらせて、
    満を持して名探偵に解決させちゃったりしてトリックを味わうでしょう。
    それなのに!
    なんとぜいたくな本なんだって思いました。
    この辺ちょっと「可能性はすでに考えた」を髣髴とさせます。
    どこがって言われたら・・・書かないでおこう・・・(*´艸`)ウヒョ

    こんなに薄くて上下巻に分かれてるってなんで?って思ったけど
    この「探偵」さん、上巻の最後にやっと登場するんです。
    下巻がものすごく楽しみなんですけどぉぉぉぉぉぉ!!!
    ってことで下巻読みます。ヌン

  • 『その可能性はすでに考えた』がとても面白かったため、購入しました。

    下巻が楽しみです。

  • 挑戦的・実験的な作品はその精神を賛美こそすれ、エンタメ的な面白さとの両立は難しいものだと思っていたが、井上真偽はそれをいともたやすく成功させてしまう。
    著者の作品の魅力を5つ挙げるなら、
    1.文章の巧さ、2.ケレン味(大風呂敷)、3.衒学趣味、4.ユーモア、5.いきすぎたキャラクター造形
    だろうか。
    既存の探偵小説では名探偵らが登場したあとも連続殺人事件は発生しがちだが、本作の探偵はタイトルどおり「早すぎる」わけで、事件を未然に防止するばかりか、その相手に「倍返し」ならぬ「トリック返し」てしまうのだから(笑)。
    倒叙の連作短編。
    下巻も楽しみ。

  • 千曲川光さんが、どんどんトリックがえしをするのが、気持ち良かった。いちかさんの、きずいてないときにも、トリックがえしするのがかっこいいと思った。

  • 前々から気になっていたので。読みやすく面白く一気読みだった。
    内容は非常に斬新で、文字どおり探偵が早すぎる(優秀すぎる)ので犯人は事件すら起こさせてもらえず、探偵にトリック返しをされてリタイアしていく。それが鮮やかすぎて、命を狙われている少女は自分に危機が迫っていたことに気づかないほど。

  • 何回読んでも飽きない!これで30回目ぐらいだけど楽しい!一回目は「どうやって謎を解くんだろう?」2回目以降は「謎の解き方は知っているけど、どこで気付いたんだろう?」と何回でも楽しめる!ひとつひとつの謎が巧妙で面白かった。それにしても、あの家族の名前、クセありすぎ……

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著者プロフィール

神奈川県出身。東京大学卒業。『恋と禁忌の述語論理』で第51回メフィスト賞を受賞。
第2作『その可能性はすでに考えた』は、恩田陸氏、麻耶雄嵩氏、辻真先氏、評論家諸氏などから大絶賛を受ける。同作は、2016年度第16回本格ミステリ大賞候補に選ばれた他、各ミステリ・ランキングを席捲。
続編『聖女の毒杯 その可能性はすでに考えた』でも「2017本格ミステリ・ベスト10」第1位を獲得した他、「ミステリが読みたい!2017年版」『このミステリーがすごい!  2017年版』「週刊文春ミステリーベスト10 2016年」にランクイン。さらに2017年度第17回本格ミステリ大賞候補と「読者に勧める黄金の本格ミステリー」に選ばれる。
また同年「言の葉の子ら」が第70回日本推理作家協会賞短編部門の候補作に。
他の著書に『探偵が早すぎる』(講談社タイガ)がある。

「2018年 『恋と禁忌の述語論理』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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