あなたは嘘を見抜けない (講談社タイガ)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 27
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062940795

感想・レビュー・書評

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  • 恋人を廃屋ツアーで失った青年が1年後その事故について再度調べ始める話。廃屋ツアーと青年の調査が交互に書かれてて、真相が気になるし、青年の行動も目を離せなくなる。そしてまんまとタイトル通り私は嘘を見抜けなかった。

  • 廃墟探索ツアーで訪れた無人島での最愛の恋人の事故死を不審に思う高辻と、ツアー中に起こった首吊り死体の謎を探るハンドルネーム「ノラニンジン」と彼女を手伝う「カントク」が交互に語られ、次第に真相に迫って行く様子にわくわくする。復讐の為に容易く殺人に手を染める高辻の一途な狂気と逸脱。トリックにも騙された。

  • この真相、絶対予想不可能――。
    横溝正史ミステリ大賞を史上最年少で受賞した異端児が仕掛けた罠を見抜け。
    廃島を舞台に「嘘つき」たちの騙し合い。

    僕の彼女は「嘘つき」たちに殺された――。廃墟探索ツアーで訪れた無人島で死んだ最愛の人・美紀。好奇心旺盛で優しい彼女は事故に遭ったのだ。僕は生きる意味を喪い、自堕落な生活を送っていたが、美紀と一緒に島にいた女と偶然出会いある疑いを抱く。美紀は誰かに殺されてしまったのではないか。誰かが嘘をついている――。嘘と欺瞞に満ちた血染めの騙し合いの幕が開く。

  • #読了
    #菅原和也
    #あなたは嘘を見抜けない

    図書館本。初読作家さん。

    疲れてても2時間くらいでサクッと読める。
    メインのネタは見事に決まってるんだけど、トリックが、特に帯が、、、。

    こういう類の煽り帯は何も言ってないのと一緒なのだが、この本は本当に作品読んでるのかってレベルで杜撰。

  • 今までにもよくあった展開で、途中からは筋がわかってしまった。ミスリードしようとするのがミエミエ。
    罪もない人がどんどん死ぬのも面白くないし、最後まで何の新鮮味もなかった。
    登場人物も探偵を含め、あまり魅力を感じなかった。
    続編がありそうな終わり方だったけど、読まないだろうな。

  • これは評価が難しい。密室トリックは多分オリジナルだろうけど、他のトリックや仕掛けは前例があり、それにちょっとアレンジを加えただけ。だから幾つかは見破れたし、凝った作品の割には驚けなかった。
    死ななくても良い人が死ぬのも、あまりいい気がしないなあ。こういうトリッキーな作品が好きな人もいるだろうが、私の性には合わなかった。

  • 残念ながら嘘を見抜くことはできませんでした……。  
    まさかあの人が嘘つきだったとは……。   
    よくある構成って言えばよくある構成だけど、全く想定していなかったので、してやられた。   
    そして、してやられた、嘘に。  
    何人もの人生を狂わせた嘘。  
    何人もの人生を狂わせた人。   
    なんて罪な人間なんだ。やばい。   

    面白かった。

  • 一部ネタバレ。
    菅原和也さんの作品は「あなたの罪を数えましょう」のグロ描写とミステリーがガッツリ握手してたのが好きで本作を取ったのですけど…

    この作家さんの色というのが見えにくいような気がします。もう少し他のも読んでみよ。
    「棺の中に生者はいらない」「さあ、地獄へ堕ちよう」とかはまだカラーがあった気がします。

    ちなみに本作読んだあとに出てくるキーワードの正解は「吉作落とし」かなと。

  • エグいプロットにかかわらず(だからこそ?)、妙に人の良さを感じさせる作風の作家さん。このお話も身勝手で情けない主人公の、勘違い、八つ当たり殺人という、胸糞なものなのに、読後感は案外と爽やか。これは作風のおかげかな。


    ミステリ的には、如何にも叙述トリックを仕掛けてる感がありありの展開なので、ちゃんと驚いてくれる読者はあまりいないと思う。一方、遺体を物として見ないと出てこない密室トリックは鮮やか。

  • 廃墟探索ツアーで事故死した男女。彼女の死を受け止められず、その原因を探ろうとする恋人は、共に島に行った人々に疑念を抱き、真相を探るために接触しようとする。スリリングな読み心地のミステリ。
    徐々に常軌を逸していく恋人のパートにもはらはらさせられますが。島パートもこれぞ孤島ミステリ、といった感でわくわくさせられます。ある意味密室となった現場、そしてこの事件がどのように終末へと向かっていくのか……これは、騙されるかな?
    しかしそれにしても、終盤で判明するあの最大級の「嘘」がつらいなあ。真相なんか追い求めようとしない方が幸せだったんだろうなあ、というのが何ともいえず切ないです。ずっと騙されていた方が良かったのに。

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著者プロフィール

1988年茨城県生まれ。ピアノバーのバーテンダー、クラブのボーイなど異色の経歴を持つ。2012年、『さあ、地獄へ堕ちよう』(KADOKAWA)で第32回横溝正史ミステリ大賞を、史上最年少の24歳で受賞しデビュー。繊細かつ破壊的な筆致で独自の世界を紡ぐ本格ミステリ界の異端児。著書に『CUT』、『柩の中の狂騒』(ともにKADOKAWA)、超能力者の団体の研究所を舞台にした青春ミステリ『ブラッド・アンド・チョコレート』(東京創元社)、『あなたは嘘を見抜けない』(講談社タイガ)など、話題作を次々と刊行する。

「2018年 『あなたの罪を数えましょう』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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