- Amazon.co.jp ・本 (354ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062953016
作品紹介・あらすじ
今から5日以内に参勤せねば、藩を取り潰す(老中)。時間がない、金がない、人も足りない。藩の命運を賭けた男たちの疾走が始まる!
感想・レビュー・書評
-
映画の原作。
面白かった。
お金もない。
時間もない。
人もない。
ないない尽くしから、知恵を尽くして無理難題に立ち向かおうとする、一同の奮闘ぶりが楽しい。
藩主を筆頭に、人柄が魅力的で、すがすがしく、応援してしまう。
テンポのよい、エンターテイメント作品。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
話のテンポがよく、普段歴史小説を読まない私にとっても、読みやすく、かつ「歴史物もおもしろいなぁ」と思わせる一冊でした^ ^
-
面白いんだけど…
なんか最近漫画みたいな本ばっかり読んだから
なんか物足りない気持ち。
本である意義がある本を読みたくなったな〜 -
-2014/10/02
心が揺り動かされる名作。平易な言葉の中に魂が込められている。読後も清々しい。 -
時代小説にありがちな、要るのか要らんのかよく判らん歴史小ネタも少な目でタイトにストーリーが展開。
「超高速」を冠するに相応しい本。
がっつり重厚な歴史ものを好むかたには
「このようなものは歴史小説とは言えん!」かもだけどね。
ん~ 最近のだと『村上海賊』とか好きなかたにはお勧めしても良いんじゃないかな。
政醇さま、すてきよね~。
完全無欠でないところが、キャラ読み派心をくすぐるわぁ。
映画観てないけど、蔵之介ちゃんでアテ読して、これが実にハマる!
のぼうの城といい、城戸賞、やるな! って感じ(笑。 -
平積みになってるし、映画化されるって言うし。
超エンタメ的?な時代小説「超高速!参勤交代」です。
陸奥の国の1万5000石の小さな藩。
自分の利益に溺れ、この藩を取り潰して搾取しようとする老中の企み。
5日以内に、”参勤交代の体で”江戸城に行かなければなりません。
金は無いけど、知恵と、腕と、信頼できる仲間を持つ小藩の秘策とは・・・
と言う感じ。
かなりエンタメ的なので、「時代小説は好きだけど、のぼうの城はイマイチ」だった人には向かないと思います。
これは映画になりやすいシナリオですね。
「村上海賊の娘」を読んだばかりなので、和田さんと比べてしまいますが、似てる雰囲気があると思う。
土橋さんには、今後もこの手の小説をどんどん書いて欲しいです。 -
映画の封切り前に読んでおこうと購入。
最初はおもしろ小説だと思ってたんですが
そこは全然見込み違い。
めっちゃおもしろい時代小説。
参勤交代に焦点をあて、権力をもった幕府の老中や公儀を相手に
東国の1小藩が挑んだ壮絶な戦いです。
読み終えた後、のぼうの城のような痛快な気持ちにしてくれます。
間違いない!
ますます映画が見たくなりました。 -
時代劇とは思えないスピード感のあるエンターテイメントなお話でした。登場人物それぞれにちゃんと見せ場があってまるで映画を見てるようでした…って映画もやるんですね。
見なければ!-
2014/08/18
-
-
ジャケ買いならぬ、タイトル買い(笑)
東北地方の弱小藩が交代したばっかりなのに5日で江戸城に出頭せよという無理をふっかけられる。
背後には、この地で金が出たという噂を耳にした江戸老中の陰謀が!
絵に描いたような勧善懲悪、予定調和、どたばたあり、冒険あり、ロマンスあり、もちろん戦闘シーンありーーーやはり時代モノの花形は忍者ですね、スゴい技がくりひろげられます。
あっという間に読んでしまう、痛快娯楽時代小説です。
設定が設定だけに 湯長谷藩なんて長閑な名前、架空のどこかでしょ、と思ったら大間違い!
後世には常磐ハワイアンリゾートとして知られるあたり いわきに実在した小藩でした。
主人公の内藤政醇はじめ、登場人物の多数が実名でご出演。
八代吉宗公が汚職一掃に乗り出したことを背景に中央政治に一矢報いる地方の名君という構図です。
作者はもと日立製作所のエンジニアだったそうです。
たいそう旨い大根の漬け物を褒めて吉宗に「磐城の土を殺してはならぬ。」言わせるくだり、鮮やかに現代とリンクしました。
ところで、読み始めたタイミングで、映画化のニュース、ん、面白いでしょうね。
内藤政醇は佐々木蔵之介だそうですが、ここは長瀬智也でお願いしたかったわ!
佐々木さんにはむしろ算盤家老の相馬を。
本で読めてよかったです。 -
良かった!
綺麗に終わるんだろうと予想通りの展開でも、キャラクターがそれぞれに魅力的で飽きさせない。
カッコいいぞ!湯長谷藩!
不覚にも泣けてしまった。