雰囲気探偵 鬼鶫航 (講談社ノベルス)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 288
感想 : 24
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062990127

感想・レビュー・書評

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  • なんかこう・・決め手に欠けるというか、インパクトに欠けるというか。。。
    3冊ぐらい一気読みしたら、クセになるかも。

  • 薬屋探偵も好きでしたが、雰囲気探偵も良いですね。短編で読みやすいですし、ぜひともシリーズ化してほしいです。

  • 雰囲気よさそうだったので借りた。探偵いい感じ。佐々気に入らない。

  • 決め台詞はないけど、雰囲気だけじゃなくそこそこ探偵してるような、してないような?というくらいゆる~く、よくわからないうちに事件が解決してしまってる。ある意味、凄腕探偵かもしれない・・・ 薬屋さんにもゲスト登場しているとの書き込みがあるのですが、全く記憶なし。久しぶりに読み直そうかな。

  • こういう探偵もいるんだなあと。癒されます。

  • 妖怪秋に推理合戦で悔しいと言わしめた鬼鶫探偵(明確な推理披露はしないけど…)の事件簿。

    持ち家が家事になった後に続くマンションの火災報知器事件。
    居場所のわからない息子からの使い込みをしちゃった助けてコールの真相。
    中学生の妹をつけ回す不審者の正体は。
    ライバル探偵(?)が調査していた舞台女優が殺された。犯人と密室トリックの謎。

    4つの事件に対してそれぞれ明確な推理をしないのに、依頼人の望みを叶える、それに対しての姿勢は揺るがない。ガ
    推理力はないけど、洞察力と思いやりと探偵とはという信念はすごいと思う。事件解決ではなく真心で依頼達成。達成の裏には丸子警部と鑑識の力も大きい。
    四人のテンポがなんだかほほえましい。

  • 全体的にほんわかした雰囲気が流れている。
    推理ができない探偵と佐々くんには、言われているが、人の感情の推察は、推理に匹敵するのではないかと思った。
    がっつりの王道推理ものでは、無いけど(タイトルを見ればわかるか)面白かった。

  • “「何時如何なる場合でも、依頼人から借り受けた情報を他言する訳には参りません。探偵が守るべき最低限にして最大のマナーです」
    お分かり頂けただろうか。これが鬼鶇航だ。
    佐々は鬼鶇の斜め後ろに立ち、マスクの裏で声を潜めて、それとなく彼に進言した。
    「鬼鶇……丸古警部補にはお話ししても良いんじゃないか?ぼくらも訊きたい事がない訳でもない。守秘義務はお互い様だ」
    ハンチングの廂の陰で、鬼鶇の瞳が僅かに佐々を見た。そして、すぐ戻る。
    「無論、一般論を述べたまでだよ、佐々君。この世には何事にも例外というものが存在する。丸古警部補は何時如何なる場合でも何者にも勝る、信頼し得る人物だ」
    「そりゃあ、嬉しいなあ」
    丸古は暖かい眼差しで鬼鶇を眺めて、佐々と目が合うともう一度にこりと笑った。
    横須賀の警察が鬼鶇を目の敵にしない理由は、強大な後ろ盾のお陰でも絶対的な実力があるからでもない。寧ろ、逆だ。
    鬼鶇が探偵として余りに無力なので、彼を知る多くの警察官は歯牙にも掛けず、丸古を始め、一部の刑事達は年の離れた弟の成長を見守るように許容していた。”[P.22]

    佐々君暗算?
    謎も一筋縄で行かない感じ、面白かった。
    二人の関係をもう少しごりっと語るかと思ってたらそこまでだったし、須永さんは台詞すらないし、続刊出るかな。

    “「どうしたんだい、佐々君?人前で激昂するなど君らしくもない」
    佐々らしくないと言うならば、それは鬼鶇の誤認だ。今ほど、佐々が自分の願望に忠実に動いている事はないと言っても良い。
    探偵社に籍を置く彼が、所属探偵の実力を知りたいと思って何が悪い。
    「その勝負、受けます」
    「佐々君」
    勝手に答えた佐々に、鬼鶇の声は何処か呆れている。日置の方は目を輝かせて満面の笑みだ。
    気に入らない。
    鬼鶇が他人事の様な顔をしているのも、日置を喜ばせてしまっている事も。
    佐々は振り返り、鬼鶇のネクタイの根元に人差し指を突き付けて、彼の渋面を睨め上げた。
    「鬼鶇。君は彼女の依頼を『承る』と言った。ぼくは社員として、不当に契約を反故にはさせない」
    「好きにしたまえ」
    到頭、鬼鶇が折れて、嘆息した。”[P.150]

  • 作者の言葉とかから判断してミステリとして読むつもりなかったのですが、しっかりミステリだった。佐々くんはもっと親友のこと信頼してあげて?

  • 【図書館本】ミステリと思って読むと落胆が大きいけど、キャラありきの普通の小説と思えば楽しめる。イラストの出てる主要キャラみんなしっかりキャラ立ちしてて面白かった。名前しか出てないのにすごい存在感を放つ方もおられたwww
    終始ぼかした佐々くんの前職や二人の関係がものすごく気になる。(薬屋で登場した記憶が一切ないから読み返さないと……)

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著者プロフィール

茨城県出身。芝浦工業大学工学部機械工学科卒業。1999年『銀の檻を溶かして』で第11回メフィスト賞を受賞しデビュー。著作に、デビュー作を始めとする「薬屋探偵」シリーズ、「ドルチェ・ヴィスタ」シリーズ、「フェンネル大陸」シリーズ(以上、講談社)などがある。2019年5月に「うちの執事が言うことには」が映画化された。

「2023年 『雨宮兄弟の骨董事件簿 2』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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