○○○○○○○○殺人事件 (講談社ノベルス)

著者 :
  • 講談社
3.26
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062990257

作品紹介・あらすじ

第50回メフィスト賞受賞作は
前代未聞の「タイトル当て」!!

――必ず騙される。
これぞ究極の本格ミステリー!

アウトドアが趣味の公務員・沖らは、フリーライター・成瀬のブログで知り合い、
仮面の男・黒沼が所有する孤島で毎年オフ会を行っていた。
沖は、今年こそ大学院生・渚と両想いになりたいと思っていたが、
成瀬が若い恋人を勝手に連れてくるなど波乱の予感。
孤島に着いた翌朝、参加者の二人が失踪、続いて殺人事件が! 
さらには意図不明の密室が連続し……。
果たして犯人は? そしてこの作品のタイトルとは?
(※真相とタイトルが分かっても、決して人には話さないで下さい)

早くも話題沸騰!
カリスマ書店員が驚愕! 喝采!!

えっ!? えっっ!? えーっ!!??  何だこのミステリー!! ジュンク堂書店西宮店 水口真佐美さん

あまりの騙されっぷりに晴れ渡る南国の空のように爽快だ! 文教堂書店西葛西店 水野知博さん

全てが伏線でした。もう一度読みたくなる「読み直しミステリー」の誕生です! MARUZEN名古屋栄店 竹腰香里さん

ちゃんと「本格」なのにちゃんと「メフィスト」な快作。どうやって売り込めばいいんだ!!  紀伊國屋書店渋谷店 竹村真志さん

本格ミステリーでありながら、ところどころに笑いがあり、そしてまさかまさかの結末。
騙されたと思って読んだ甲斐がありました! SHIBUYA TSUTAYA  内山はるかさん

閉塞感を覚える今のような時代に必要とされる本なのだ! さわや書店フェザン店 松本大介さん

感想・レビュー・書評

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  • あ~、アホだぁ~、色んな意味で。表紙絵からなんだかヤバさを感じて楽しみに読む。女装?全て予想が外れる。ある島に毎年夏にバカンスで集まる集団。公務員の主人公、弁護士、医師、大学院生、謎の表紙絵の赤髪の美女、島のオーナー夫婦。まず2人が島から消える(隠れている可能性も)。さらにもう1人が完全に殺される。クローズドサークルで起きる謎の失神2件。さらに2人の激しい肉体の交わり!げげっ。もう頭がこんがらがる。そこで1人が謎解きを披露する。おーすごい!なるほど、全部つながる。この島って〇〇〇〇〇〇!Oh,Yeah!④

    • ポプラ並木さん
      (⌒▽⌒)アハハ! あきさん、おはようございます!くだらなさすぎて笑えましたね。映画化は絶対無理な小説でした。らいちシリーズがあるんですね。...
      (⌒▽⌒)アハハ! あきさん、おはようございます!くだらなさすぎて笑えましたね。映画化は絶対無理な小説でした。らいちシリーズがあるんですね。調べてみます。ホラー系を読んだ後はいいデザートになりそうです!
      2022/11/10
    • ポプラ並木さん
      アールグレイさん、昨日は読書できたかな?
      遅くまでお疲れ様!
      アールグレイさん、昨日は読書できたかな?
      遅くまでお疲れ様!
      2022/11/10
    • ポプラ並木さん
      まつさん、(⌒▽⌒)アハハ!
      えらい!
      国民の三大義務 (こくみんのさんだいぎむ)とは、 日本国憲法 に定められた「 教育の義務 ( 2...
      まつさん、(⌒▽⌒)アハハ!
      えらい!
      国民の三大義務 (こくみんのさんだいぎむ)とは、 日本国憲法 に定められた「 教育の義務 ( 26条 2項)」「 勤労の義務 ( 27条 1項)」「 納税の義務 ( 30条 )」
      日本国憲法に従いましょう!
      2022/11/10
  • 冒頭───
     八月某日、木曜日、快晴。
     東日本大震災の影響で節電が叫ばれるようになり、クールビズが以前以上に普及。ネクタイをしない人が増えた。しかしそれでもなお、人々は見えないネクタイに縛られているのだ。突如伸びてきた見えない手がそれを掴み、彼らを満員電車やビルの中に引きずり込む。
     僕はそんな空想をしながら、JR浜松町駅の北口を出た。
    ──────

    第50回メフィスト賞受賞作。

    〇〇〇〇〇〇〇〇殺人事件。
    もう、このタイトルだけで半分合格って感じです。
    前代未聞のタイトル当てミステリー。
    まあ、その着眼点がすごい。
    (今書いていて気づいたが、冒頭の語りにもヒントが隠されていたのだな・・・・・・。“見えないネクタイに縛られている“、なるほどね)

    主人公である、公務員の“僕”でも“俺”でもある沖健太郎が、ネットで知り合った大自然仲間数人と毎年恒例のオフ会の場所、小笠原諸島の“再従兄弟島”へ今年も行くことになる。
    その孤島で起こった殺人事件。
    さて、犯人は?

    非常に軽妙な語り口で、話はスピーディに展開する。
    ラノベのようだが、文章表現は結構しっかりしているので、雑な感じはしない。
    文章がまともだと、こういった軽い語りでも違和感なく読めますな。

    島に到着すると、主人公が“南国モード”に変わり、何故にここまではしゃぎまくる人格になるのか最初はよく分からなかったけど、オチを知るとそういうことだったのね。
    このオチがまたまた奇想天外な発想で笑えた。
    犯人当ての推理も馬鹿馬鹿しくて笑えるほどの下ネタなのだが、こんな発想はなかなか常人ではできない。

    才能のある新人作家のようで、次作も是非読んでみたいものだ。

  • ああああモヤッとする。モヤッとするううううう。
    稚拙な文章はわざとなのかも知れないけど…

    何ていうか、自分が感じた事を例にすると、プロと自称するコンサートに来て、稚拙な演奏で始めてびっくりさせるのかなと思いきや最後まで稚拙な演奏で、終盤に突然「うんこ!!うんこうんこうんこ!!」と叫んで終了するみたいな。

    この作家の作品は初めてなので他のはちゃんとしてるのかも知れないですが、これに関してはあまりにもメフィスト過ぎる…

  • 本格バカミス。真面目に推理しても良いが、スーッと流してオチまでなだれ込む方が良いだろう。ほぼほぼ一発芸。7.0

  • 謎が解けていくカタルシスとしょうもなさからくるがっくり感が同時にくる感じやばい。味わいたくもなかった驚きの連続だ! タイトルの方はトリックが明かされてからもしかして、と思ったものが当たってしまったんだけどほんっともうね
    メタ趣向あるしトンデモだし個人的には大ヒットなんだけど確かに他人には勧めにくすぎるひどい本だ! 好き!! 挿話の「はて、××が戻ってきてないね?」が狂おしいほど大好き
    あとあんまり関係ないけど「意図不明の密室」とかいう言葉の破壊力、強い

  • 清々しいまでに下品で軽快な爽快感のあるバカミス。解決編の間中あまりのバカバカしさにニヤニヤが止まらなかった。こんなに全力でバカげているのに予想外の展開にきっちり驚かされる。ちょいちょい入れてくる挿話もニヤリとできていい。今作のメインの仕掛けであるタイトル当ても、言われてみればこのタイトル以外ありえない。いやー面白かった。スーパーキャラのらいちちゃんにまた会いたいものだ。ラストはほんのり寂しいが、現実ってそんなもんだよね。

  • ばかばかしい。(褒め言葉)

  • 『雑踏の中、僕はふと自分の顔に仮面が付いているような錯覚に捉われ、狂ったように顔を触った。』

    『奇跡島の不思議』『伽藍堂の殺人』と3連ちゃんで孤島もの。その中でも本作は飛び抜けて面白い。素晴らしい!

    関田涙の『蜜の森の凍える女神』的な衝撃の真実だな。

  •  全力でバカミス!!! 何故帯にその文句を入れなかった!?


     「メフィスト賞」と名をつけるならそうしてほしかったわ。優劣つけるつもりはないけど、このレベルだと正直ファウストどまり。「メフィスト賞」で「だまし」という言葉を入れるのだったらもうちょい練ろうな。「メフィスト賞」で「だまし」があってなおかつ「バカミス」と銘打たれてたら許した。全力で笑った。
     タイトル当てという試みは面白いし、途中の神の視点の書き方とかも面白かった。読みやすい文体ではあったんだけどねぇ。
     何だろう、新しい試みをしたという部分だけが評価できるっていう。そこが大きく取り上げられてしまって、内容が薄くても「……まあ」って流しちゃう感じ。本格ミステリーって言葉を使ってほしくはないよ、この話に。
     突き抜けたバカミスはろくとんが最強だし、ふざけんなしーって怒っても読んじゃうバカミスは鯨や舞城なんだよなぁ。このひとが今後どの方向に向かうのか、興味はあります。メタをうまく取り込めるようになったら化けそうな気はするよ。
     つか、解決篇がだいたいチ○コの話ってどうなのよwww
     抜粋。


     はて、成瀬が戻ってきてないね?


     神の視点、地の文でこの書き方が可愛くてちょっとツボった。

  • なんじゃこりゃ(いい意味で)
    事前知識無しで手に取ったのが、まあ良かったかな。「南国モード」でイヤな予感はしたけど。
    楽しめました。ボリュームもホドホドでヨシ。

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著者プロフィール

早坂 吝(はやさか・やぶさか)
1988年、大阪府生まれ。京都大学文学部卒業。京都大学推理小説研究会出身。
2014年に『○○○○○○○○殺人事件』で第50回メフィスト賞を受賞し、デビュー。
同作で「ミステリが読みたい! 2015年版」(早川書房)新人賞を受賞。
他の著書に『虹の歯ブラシ 上木(かみき)らいち発散』『RPGスクール』『誰も僕を裁けない』
『探偵AI(アイ)のリアル・ディープラーニング』『メーラーデーモンの戦慄』などがある。




「2019年 『双蛇密室』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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