サイタ×サイタ (講談社ノベルス)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 723
感想 : 91
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062990332

作品紹介・あらすじ

正体不明の人物からの奇妙な素行調査依頼。対象は無職の佐曾利という男だった。尾行をはじめた小川は、佐曾利が毎日決まった行動をとることを知る。それはある女性へのストーカ行為とも取れるものだった。調査を手伝うことになった永田は、尾行の最中、世間を騒がせる連続爆弾事件犯・通称「チューリップ爆弾魔」の犯行に遭遇し……。

感想・レビュー・書評

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  • 匿名の依頼人から男性の素行調査依頼が。
    尾行を開始した小川と真鍋は彼が女性をストーキングしていることに気づく。
    そんな中、巷を騒がすチューリップ爆弾魔による爆弾事件が間近で起き、尾行を撒かれた間に殺人まで。
    爆弾魔と殺人犯人は同一人物なのか?
    彼の素行調査の意味は?

    森ワールドでした。
    結局、なにがどうなってたんだろ。
    「今思い出してみると、こちらが勝手に抱いているイメージで、ずっと彼を見てしまっていた感じがするの。」
    思い返すと誰も何も本人から聞いた訳でなく。
    「思い込みからスタートして推理を進めたら、途中の論理が正しくても、結果も思い込みになるんだよね」

    さて、相変わらずの後味。
    「動機って、よく、警察は動機について調べているってニュースで言ってますよね。でも、あんなの全部、一身上の都合じゃないですか。」
    このシリーズ、記憶に残ってないのでもしかして一冊抜けたかも。ぶら下がるアレと暗いとこで美少女に出会うのと、それくらいしか覚えてないし。って違うシリーズ混じったかも。
    次巻でシリーズ完結という噂だけど、どこがどうつながるのかな。もうシリーズで一つのお話と考えるほうが良さそう。覚えてないけど。

  • 久しぶりに森博嗣さんの本を読みました。やっぱり、好き。頭のキレを感じる。人に棲む異常性とでもいうのか、恐怖をもたらすもの、を描いている。

  • 再読。変則的な再読をしてしまったので、これでXシリーズ再読完了。相変わらず忘れていたんだけど、布団巻きの部分だけは覚えてた(笑)
    ラストは衝撃。そうか……そう言う落とし方なんだな。なんとなく感じていた違和感はスッキリするけど、事件的にはスッキリしない。

  • 今回も真鍋の失言?を楽しみました。話の筋は序盤で想像した形でした。

  • XシリーズもGシリーズも真相がはっきりわからなくなったけど、やっぱり面白い。
    世の中説明しすぎなミステリもあってそれはどうかと思うんだけど、こういった余韻を楽しめる(ミステリなのに不謹慎とかいらん)作品は好き。

  • このシリーズって読後消化不良になるな・・・。読んでる間は面白いんだが、結局事件の真相がよく理解できなくて。そういうのを求めたらダメってことなんだろう。今回は背景に彼女の存在も感じられず、張り込みメインの探偵お仕事。しいて言えば小川さんの危うさがまた協調されていることだろか。常識的な働く女性なのだが、よく危うい状況に陥る人で、それが普通に処理されていて怖いな、とうっすら感じる。

  • ストーカーと爆発事件。

    最後のあれ(説明の少なさ)は、犯人の望み(作中で言ってた知らしめたさ)を叶えさせてあげないよってことなのかなぁ。

  • Xシリーズ!って感じでした!

  • 森ミステリは色々読んできたが、本作は意外性があまりなかった印象。依頼人がわからない、素行調査という設定は面白いと感じた。

  • 数日間に渡る長時間の張り込みで起きた出来事。何が異常で何が異常ではないのかと思わさられるし最後の方で小川さんと真鍋が無事で良かった。

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著者プロフィール

工学博士。1996年『すべてがFになる』で第1回メフィスト賞を受賞しデビュー。怜悧で知的な作風で人気を博する。「S&Mシリーズ」「Vシリーズ」(ともに講談社文庫)などのミステリィのほか「Wシリーズ」(講談社タイガ)や『スカイ・クロラ』(中公文庫)などのSF作品、エッセィ、新書も多数刊行。

「2023年 『馬鹿と嘘の弓 Fool Lie Bow』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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