恋と禁忌の述語論理 (講談社ノベルス)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 353
感想 : 59
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062990387

感想・レビュー・書評

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  • ミステリーとしてはちょっと強引なとこはあれ、ラノベとしてならOK

    ただし高等数学未履修者の私は、最初数学的なところも頑張って読んだが、結果3割位読み飛ばし。
    このあたりの数学わかればもっと楽しいのでは。

  • そもそも数学的な事がちんぷんかんな上に、キャラクターの個性がかなり強くて。ラノベな感じは嫌いではないけど、男性向けなのかなあ?あまりハマらないと言うか。論理を除けば読みやすくはあるけれど。うーん。シリーズものだけど続きを読むか少し悩みます。

  • 予想してたけど論理的な解説は頭に入らなかった。特に3話目。

  • 求めていた内容とはずれていた。

  • ストーリーはビブリアとかタレーランとかをもっとベタベタにした感じ。
    謎解き部分で論理記号使って演繹的に解くのは新しかったし明確で面白い。
    ただ序盤の充足問題をめちゃくちゃ難しいというのは言い過ぎじゃないかなあ。

  • 【収録作品】レッスンI「スターアニスと命題論理」/レッスンII「クロスノットと述語論理」/レッスンIII「トリプレッツと様相論理」/進級試験 「恋と禁忌の……?」

  • もともと僕はメフィスト賞というものにそれほど期待はしていません。
    しかし、前回受賞した「○○…殺人事件」を完璧にスルーしており、評判が立った後読んだため、すっかり波に乗り遅れた感があり、今回は評判を待たずして読んでみた次第です。
    結果を言うとスルーしても問題はなかったかなという感じです。
    内容は、一度決着のついた事件をいかにもなキャラ設定のアラサー安楽椅子探偵が、数理論理学なるものを使い、超遠回しに推理の穴を指摘して事件を解決するといった多重解決ものです。
    帯に書かれた「探偵を超える最終探偵」という謳い文句は少々誇大広告な気がするのですが…
    3話ある中でベストをあげるとすれば、同じ条件から綺麗なロジックで皮肉な結末をもたらす冒頭の「スターアニスと命題論理」でしょうか。
    1番文量のある「トリプレッソと様相論理」は、雪密室のトリックに気をとられる余り、推理に大きな穴が開いてしまっている始末です。
    それでもエピローグの展開はなかなか面白いと思います。
    文章は小慣れている感じで特に躓くこともないし、キャラも立っているため本格寄りのライトなミステリを読みたい方にオススメです。

  • ミステリとしてはそこまで悪くはない。しかし、数理論理学のペダントリを売りにした「理系ミステリの到達点」を標榜する割には、その理解が間違っており、ミステリ部分の良さを完全に殺してしまっている。理系成分に拘らずに、たんなるミステリだけを書いてみてはどうか。

  • 論理数学で矛盾を導くミステリ。硯さんが論理数学の専門家である必要なかった気がする。特に不完全性定理のところとか、ツッコミどころのある解説な気がするけど、日常の言動や行為を論理命題に落として検証という流れは、初学者向けとしてはいいのかもしれない。最後の硯さんの下りは計算高いというかあざというというか、じゃああの天然もワザとと解釈すると、既に詠彦はだいぶ調教済み、と。

  • 論理学×探偵×メフィスト×お姉さん。
    表紙や雰囲気でビブリアを意識していると見せかけて、中身は論理学の教科書でミステリ。ロジックを公式で示す+論理学の理論をぶっこんでくるあたり、自分ではやる気が…ミステリとしての基礎部分はシンプルなのでいかに論理学公式で示すのかというお話。ただミステリを論理式でやるなら、物語はいらないただの問題のわけで、それを超えた物語があるのかというと。うーん…
    連作を通じた仕組みはなかなか。
    あとアラサーお姉さんがあざとい。ただただあざとい。ここら辺はビブリアっぽい。
    論理学、もしくはメフィスト、もしくはアラサーあざといお姉さんが好きな方に。

著者プロフィール

神奈川県出身。東京大学卒業。『恋と禁忌の述語論理』で第51回メフィスト賞を受賞。
第2作『その可能性はすでに考えた』は、恩田陸氏、麻耶雄嵩氏、辻真先氏、評論家諸氏などから大絶賛を受ける。同作は、2016年度第16回本格ミステリ大賞候補に選ばれた他、各ミステリ・ランキングを席捲。
続編『聖女の毒杯 その可能性はすでに考えた』でも「2017本格ミステリ・ベスト10」第1位を獲得した他、「ミステリが読みたい!2017年版」『このミステリーがすごい!  2017年版』「週刊文春ミステリーベスト10 2016年」にランクイン。さらに2017年度第17回本格ミステリ大賞候補と「読者に勧める黄金の本格ミステリー」に選ばれる。
また同年「言の葉の子ら」が第70回日本推理作家協会賞短編部門の候補作に。
他の著書に『探偵が早すぎる』(講談社タイガ)がある。

「2018年 『恋と禁忌の述語論理』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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