- Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062990486
作品紹介・あらすじ
スクールカウンセラーを勤める薬師寺香澄は、天才的な頭脳をもつ美貌の男性・桜井京介と共に下町にある大学教授の自宅に寄宿している。彼らの元に持ち込まれる謎と少年たちの苦悩。小さき者への慈愛をこめて描かれる傑作短編集。
感想・レビュー・書評
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桜井京介シリーズの番外編ですかね。
なんかみんな穏やかになったよな~ -
京介が蒼以外の人間に積極的な関心を抱くなんて。京介も成長し変化するのだ。読み逃していた『さくらゆき』必読だ。京介が40過ぎたことよりも、深春が綾乃さんと結婚して二児の父になったことよりも、蒼がもう30半ばという方がショック。永遠の少年ではなかったのね。鬼子母神についてのウンチクは、『姑獲鳥の夏』の方が詳しかったね。ペルセポネは母デメテルから逃れるために、わざとハデスにさらわれた?そういう解釈もあるか。
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建築探偵後日譚の短編集。
ゆきちゃんはもちろんかわいいのだが、オッサン京介がもうねかわいくてねたまらんつーのwwwwwwwww -
40代半ばですでに軽く隠居老人めいてきた桜井京介(笑)。
20~30代の頃よりも随分丸くなったものです。とくに女子中学生である庄司ゆきちゃんとの会話はまるでおじいちゃんと孫のよう・・・。
なんだかそれはそれで新鮮です。 -
懐かしい人たちとの再会は嬉しいですが、シリーズ完結
後にこういうのを2冊も出されると、ちょっとですが
「やめる」「やめる」詐欺みたいだよね(笑) -
桜井京介returnsシリーズ最新作。今回は4編収録だが、各作品の長さはさほどでもない。
主要な登場人物がまだ中学生ということもあって、ある種の青春小説めいた気配もあった。表題作の『誰がカインを殺したか』が一番ミステリらしい。
ところで、returnsシリーズの方は、このまま中短編の連作として続くのだろうか? 個人的にはそろそろ幻想ミステリの長編が読みたいな~と思っているのだが、『黎明の書』シリーズが一段落しないと難しいかなぁ(篠田真由美で一番面白いのは幻想小説だと思う)。