聖女の毒杯 その可能性はすでに考えた (講談社ノベルス)

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著者 : 井上真偽
  • 講談社 (2016年7月7日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062990790

聖女の毒杯 その可能性はすでに考えた (講談社ノベルス)の感想・レビュー・書評

  • 毒についての蘊蓄が増えた.表紙がキラキラして眩しい.可能性を否定していき,否定できない可能性が真実だとする推理で,少しくどいような気もした.また,答えがあまりにもあっけないところにあって肩すかしの感じ!

  • ケレン味たっぷりの舞台回し、決め台詞、可能性総潰し方式の推理など、魅力は多いが、潰し方がちょっと粗いか。

  • その可能性はすでに考えたの第二弾。

    相変わらずの美しい論証、証明を重ね、ロジック好きには完全におすすめできる作品である。ただ、前作のド迫力なバカトリックではなく、まともというか抑え気味な為、前作と比べるとインパクトには欠けるか?

    途中登場するウエオロ(探偵)と違い、はじめから現場を見ている読者には、最後の解答が見えやすいきらいがあるのだが、しかしである。それを、とある大胆な仕掛けで、覆い隠しているのが見事。まさかの展開に唖然となるでしょう。

    前作よりパワーアップしている点でいうと、仮説のボリューム。そして消去法による怒涛の論理的否定には、拍手喝采である。
    ある登場人物の発言「うわ…こいつノートとるの上手」は笑ってしまった。作者のわかりやすーい図や表には読者も大満足。

    ちなみに小学生がこんな頭が言いわけない!と否定するバカがいるらしい(本作でもコ〇ンを例にだしているが)。いや、麻耶雄嵩作品読んだら、そんな発言でないぞ…笑

  • すごい展開だったなぁ。
    二転三転する推理や事実に、必死に食いついていく感じ。

    とても楽しかった。二作目と言うことでキャラへのイメージもより深まって、なおかつ今回は始まりはとある毒殺事件ということもあり、私にはとても入りやすかった。

    すごかったなぁ。
    でも欲を言えば探偵がもっと変態じみた感じでがんがん活躍してほしい。

  • 素晴らしいロジック。ここまで塗り固められた論理推理はなかなかみない。舞台も展開もはちゃめちゃなのにすごくおもしろかった。

  • なんだろう。評判の良さの割に、私には読んでる最中常に違和感がつきまとう印象で微妙な評価に。
    そもそもの設定の、奇跡の存在を認めるためにあらゆる可能性を否定していく、というスジなところが裏目にでてるというか「どっかに漏れがあるんじゃないの?」という気持ちがチラチラして、途中いろいろなパターンを検討されてますがどれも素通りしていってしまっている感じ。
    あと、これは完全に個人の好みの範疇なので申し訳ないのだが、キャラ設定・世界観に魅力を感じない。特に探偵役。
    今作は探偵の登場が遅いせいもあるし、文章はいわゆるワトソン役(?)視点の描写なんだけど、そのワトソン役が探偵サイドの人間でもないため、探偵役の心中が正確に推し量れないのがイマイチ、キャラの魅力アピールに欠ける。探偵とワトソン役の絆という魅力もないので、どこを楽しめば良いのやら……。外連味でアピールしようとしてる割には、そこら辺の悪ふざけ度が少ないし……。という感じでした。

    あ、あとどうでもいい余談ですが、本書冒頭の登場人物一覧では、アミカ、キヌアの2名が漢字表記なのに、本文ではカタカナ表記でした。こういうの、人によっては深読みしちゃうので、揃えた方が良いと思うよ……。

  • 前巻はワケがわかっていなかったようだが、今回もまた、ワケが分かっていないようである。
    というより、前巻の内容を全くこれっぽっちも覚えていない謎。
    なんかもっとロジックを弄してゴチャゴチャやってるもんだと思い込んでたというか。

    とりあえず青髪さんの結論以外は全部ハズレってことなんだな。
    誰がどんな推理しようと。

  • 表紙がきれい~とか、冒頭が面白そう・・・とか、
    「このミス」で確かランクインしてたはず…みたいな理由だけで読み始めたけれど、読み進めるにあたって後悔。
    これは読者を選ぶ本でした。(選ばれなかった。)
    しかも前作も読まずに挑戦。いや、前作読んでいたとしても、降参していただろうな。

  • いや、まさかシリーズ続編が出るとは。
    前作と同じく、いわゆる一般的な「ロジック重視」ミステリとは一味違った切り口が魅力だと思うのだけれど、今作は前回ほど提示される解法が「バカミス」ばかりではなく(最後の方若干そっちに振れるけど)、それなりに説得力のある説が提示されるようになって、前作よりも読み応えがある。
    また物語としても第一部の終わりで明かされる衝撃の真実に、第二部以降の展開と、単純な論理合戦を飽きさせない工夫が凝らされていて、読み物としてのレベルもかなり上がっているように感じた。(正直バカミスに片足を突っ込んでいる)前作を読まないと話が全く理解できないので勧めづらいが、今年読んだ本の中でもかなりの力作なのではないかと思う。
    ただ、なんだろう、この人は(wikipediaにも書いてあるけど)確実に西尾の影響を受けていて(デビュー作はモロにそんな感じだった)、キャラ造形なんかの作り込みがしてあるんだけど、なんだかイマイチ人物に魅力を感じないのはなぜなのか。そこがこの人の弱点なんじゃないかと思う。別に筆力が足りないとかそういう感じではないんだけれども…。うーん。

  • 一つの杯で回し飲みした人たちが一人おきに毒殺されたという多重殺人事件。シリーズ趣向の多重推理は常識的な推理もバカミスな推理もあって楽しめた。難点としては「心理的に不合理」を理由に否定するパターンが多くて説得力が弱かった辺り。

  • 最後のトリックが分からないので、再読予定。続く気満々の終わり方が嬉しい。次回イタリアかなあ。

  • とある毒殺事件の容疑者達が争うように次々持ち寄る仮説。
    犯行可能だったのは誰なのか。
    そして全てのトリックの可能性を否定したとき、悲劇は更なる悲劇を呼び、論理は更に飛躍し、誰もが奇蹟を望む展開に。
    精緻に組み上げられた曼荼羅のような、祈りにも似た一つの証明。

  • 風変わりな祝言を行う小さなまち、大きな盃で回しのみされた酒で、半分だけが死んだ。
    「その可能性はすでに考えた」第2弾。

    続き出たー!
    今回も解説たっぷり、おもしろかったです。

  • 二転三転四転五転する推理。
    悪魔の証明はできるのか。
    倒叙ミステリの要素も入り、ストーリー展開が目まぐるしいです。
    今後も楽しみな作家です。

  • 探偵役の上苙丞が奇蹟を証明するために全ての可能性を論理的に否定していくというコンセプトは前作と一緒ですが、第一部の唖然とするラストから物語が大きく変化していく展開がスリリングで秀逸ですし、仮説も否定も切れ味が増しています。上苙丞や中国人美女・フーリン、少年探偵の八ツ星聯などラノベチックなキャラクターも立っており見せ場もバッチリ。多少突っ込みどころはありますが大満足の一冊です。

  • 奇跡がこの世に存在することを証明するために探偵業を営む上苙丞が主人公の第2弾。

    <あらすじ>
    聖女伝説が伝わる地方で結婚式中に発生した毒殺事件。
    それは、同じ盃を回し飲みした8人のうち3人だけが殺害されるという不可解なのものだった。
    (殺害順●○●○○○●○)

    前作でも登場したフーリンと八ツ星も式に参列しており、八ツ星が次々推理を披露。
    生き残った5人が共犯説、犯人がそれぞれ別々説、天井から杯に毒を垂らした説、など。
    推理と論理的否定をしてる中、ついに探偵・上苙丞が登場する。

    果たして3人の毒殺は聖女による奇跡の犯行なのか?


    <オチ>
    実はフーリンが殺害しようとしてたが、共犯のミスにより未遂に終わった。
    真実は花嫁の父が盃に毒を塗るトリックによって殺害した。

  • 先程、読み終わった。
    頭の中がこんがらがっている。


    元弟子のレン君が旅先で出会った少女のために大奮闘します。しかし、犯人は割り出せず。
    便りのウエオロは海外に。


    巻き込まれて死んだ犬が裏社会のボスの愛犬だったため、フーリンさんは容疑者たちの拷問を依頼されます。


    この事件の犯人はフーリンさん。
    動機は会社のいざこざ。


    しかし、現れたウエオロは
    それすらも「その可能性はすでに考えた」とし、事件を「奇跡」と言う。

    相変わらず話の展開は早い。
    ひとつの可能性がでてもすぐに打ち破られ、新たな可能性が提示される。
    詭弁と詭弁の対決。

    最終的にウエオロは母親の起こしたという奇跡をどうやって証明するのかはたまたそれは本当に奇跡だったのか。次巻が気になります。
    ミステリーで探偵小説で神の奇跡が証明されるのか、

  • 青髪の探偵・ウエオロシリーズ第2弾。仮説を次々に否定していくスタイルは痛快で面白い。ラストのどんでん返しはまさかの展開。

  • 第一部のラストが衝撃的過ぎたけど、そこからの第二部もなんとも面白い。様々な仮説が飛び交うも、それぞれに確からしさがあって、捨て仮説が一つもないのは本当に素晴らしい。個人的には八ツ星くんにMVPをあげたい。

  •  で、そのYはどこいったよ。

     続編。パターンは一緒、可能性を複数提示して、それを否定していくやつ。論理的というか緻密というか。青崎のより証明寄り。説明ではない。ので、青崎より読むのがつらい。正直ななめよみだもんな、証明部分。なんだろ、そこを楽しめないとだめなのかもしれないんだけどさ。最初の小学生探偵の時点でだめだった。「罪をかぶせることを前提とした犯罪」って。いや、うん、なんか、いろいろ言いたくなる。探偵も言ってたけど、ほんとそうなら、もっと単純な図式にするでしょ。ややこしくなってる時点でアウトでしょ。罪をかぶせられた相手はすぐ分からなきゃ意味ないんだし。や、それを基準に考えてたんだろうけど。
     しかもそこななめよみしちゃったから、結局父親がどうやって殺したのか、いまいち分からん。杯の龍の部分に毒塗ったってことでいいの? いやっていうか、うん、なんだ……。もうちょっとなんとかならんかったかなぁ。オチがなぁ。初歩的な、って探偵自身言ってたけど、そこはほら、あんだけ可能性考えて否定してんなら、考えておけよ、っていうパターンで、フーリンさんの「奇蹟を前にすると視野が狭くなる」ってのもある意味伏線だったのかしら、って思うね。
     というか、個人的に一番好きなのはフーリンさんなので、彼女の見せ場があって欲しかったなっていう。その不満が一番でかいわw
     抜粋。


    ちなみにこの女は人体破壊の趣味が高じるあまり、多少の物理知識まで備えている。


     リーシーさんのこと。医学的な知識は当然、だろうねぇ。

  •  『その可能性はすでに考えた』の続編である。前作は、多重解決もののようで、多重解決ものではなかった。今回は、正真正銘の多重解決ものである。前作が意欲作だった点は買っていたので、読んでみた。

     ある婚礼の席で、新郎・新婦を含む8人が、同じ盃を回し飲みしたところ、8人中の3人および乱入した犬1匹が死亡した。死因は砒素中毒。なぜ3人と1匹だけが死亡したのか? 砒素を隠し持っていた新婦に、疑いがかかるが…。

     事件そのものの構図は至ってシンプル。焦点は、誰が、どのように、3人と1匹だけを殺害したのか。現場にかけつけたのは…あの胡散臭い青髪の探偵ではなく、その弟子という小学生。彼が、前作のように一つ一つ可能性を潰していく。

     堂々巡りの議論は、それなりに読み応えがあるが、第一部ラストで…は? ポカンとしたまま第二部に進むと、なぜか舞台は海上に停泊した客船へ。舞台が移る経緯については書かかないでおく。裏社会の大物の逆鱗に触れた理由とは?

     多重解決合戦の続きも読みどころだが、前作にも登場したある人物が、窮地をいかに切り抜けるか焦っているのが興味深い。そりゃそうだろう、ばれたら洒落にならないのだから。と、そこに、いよいよ主役の青髪の探偵が降臨!

     前作を読んでいないと、人物関係がわかりにくい面もあるが、事件そのものはシンプルだけに、いずれの説も、前作より論理展開に無理が少ない。その反面、何でもありな前作より、小粒な感もあるかもしれない。

     唐突な告白による幕切れの後、脱力するオチが用意されていた。今までの議論は何だったんだよ、おい…。しかし、不思議と腹は立たないのだった。青髪の探偵は、懲りずに「奇蹟」を追い求めるのかねえ。

     たったこれだけの設定を、ここまで膨らませて長編に仕立てる手腕は、ある意味すごい。まだ続編が出るなら、つき合ってもいいかな。

  • 結婚式の酒盃回し飲みで起きた飛び石毒殺を巡って新郎新婦両家の親族が自説をぶつけ合いそれを八ツ星がぶった斬る一章は、前作の流れを踏襲しつつ短いボリュームながら負けぬ熱量を放つし予想外の引きで読者の期待を嫌が応にも高めてくる。
    続く二章では裏社会の暴力が支配する世界へ舞台を変え、一章で検証された説を取っ掛かりに命懸けの舌戦が繰り広げられる。犯人を明かしてからもキャラクターの登場のタイミングとその方法で飽きさせないエンタメ力が光る。そしてクライマックスのあの説の反証がある登場人物を救い出す構成が見事。

  • ──ミステリランキングを総なめにした、『その可能性はすでに考えた』待望の続編!

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