雨色の仔羊 警視庁捜査一課十一係 (講談社ノベルス)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 157
感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062990851

作品紹介・あらすじ

タオルに血で書かれたSOSを手掛かりに捜査を開始した刑事・如月塔子と相棒の鷹野。しかし彼らが発見したのは、監禁されすでに事切れた被害者だった。タオルを運んだ人物として捜査線上に浮かんだのは九歳の少年・優太。年の割に大人びていて、事件について頑なに口を噤む彼は、なぜか塔子にだけ懐く素振りを見せる。これまで多くの特殊犯罪を解決に導いてきた捜査一課十一係――殺人分析班の捜査と推理が光る、人気警察ミステリシリーズ最新作!

感想・レビュー・書評

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  • 今までと違って子供が出てくる作品で、内容も11係というより、鷹野如月ペアが前面に出ていました。

    徐々に手代木さんとの距離が縮み始め、11係に入りたいのかなぁと思うほどです(笑)

  • タオルで血で書かれたSOSから監禁された男性の遺体が発見され、そのタオルを運んだ人物として9歳の少年が浮かび上がる。「無敗のイレブン」十一係は少年を保護出来たが何も語らない彼に手を焼き捜査はいつも通りにはいかず難航。公安の影もちらちらして大きな裏があるようだが…。少年への対応に塔子の成長ぶりが発揮されて一人前になってきてるなー、と感慨深いがその分事件解決の流れがどうも甘く感じる。いやそれ気付いてなかった?な点があって残念。鷹野の前相棒の事件が進みそうで続きに期待。しかし河上さん、報われないなぁ。

  • 今までの中では、私としてはイマイチだった。無敗とかそういう称号がぜんぜん似合わない。ちょっと持ち上げすぎじゃないかと違和感。そして少年に振り回されまくる面々に多少の苛立ち。そこも含めてプロじゃないのかとも思ったり。子供相手だとどうしても怯んだり、要領得なかったりするけれども。一人の少年に色々背負わせ過ぎている感じで、ちょっと好きになれない作品でした。

  • 捜査一課第十一係シリーズ8作かー。
    あらすじ
    タオルに血で書かれたSOSをもとに捜査するが、監禁され、亡くなった被害者を発見する。タオルを運んだのは、9歳の少年だったが、なかなか話をしてくれない。どうやら行方がわからなくなっている父親から言われているようだが、事件は、3年前の少年の母親が亡くなった事故や、公安が調査する組織とも関わっているらしい…。

    もうこのシリーズは円熟だなー。塔子はまだまだ未熟だけど。捜査にはいろいろな人が関わっていることや、なかなか思い通りにはいかないこと、鷹野にも苦手なこと(今回は子供。)があることとか、細かいことを丁寧に書いている。数作前から?登場した公安の上條も嫌な味出しつつ動いているし、次の作品も楽しみ。

  • 警視庁捜査一課十一係シリーズ、8作目。

    安定のシリーズ作。相手が子供だったり、公安絡みだったりで、真相に辿りつくまでに結構足止め食らったけれど、最後に待っていた父子の真相は意表ををついていて、面白かった。公安捜査員の上條の存在はほぼほぼ記憶から消えていたが、この胡散臭いキャラは意外と嫌いでないかも。今後もたまに絡んでくると良いかな。

  •  シリーズ読破中。

     子供が出てきましたね。シリーズ物は切り口を変えていかないと。

  • 10月-6。3.0点。
    警視庁十一係。拉致され、救出された少年、心を閉ざし
    犯人の情報など話さず。
    塔子にだけは心を開いていく。

    安定している。今回は猟奇的な影が少なく、面白い。
    次作も期待。

  • シリーズ8作目。搭子と少年のやりとりがいい感じ。

  • 面白かった。塔子と鷹野がいい感じになってきていて、微笑ましい。

  • ちょっと物足りなかったですが
    面白かったです。

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著者プロフィール

1965年千葉県生まれ。2006年『ヴェサリウスの柩』で第16回鮎川哲也賞を受賞してデビュー。『石の繭』から始まる「警視庁殺人分析班」シリーズで人気を集める。その他著書に「警視庁文書捜査官」シリーズ、「特捜7」シリーズ、「重犯罪取材班・早乙女綾香」シリーズ、『深紅の断片 警防課救命チーム』『共犯レクイエム 公安外事五課』『骸の鍵』『擬態の殻 刑事・一條聡士』などがある。

「2023年 『琥珀の闇 警視庁文書捜査官』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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