悲衛伝 (講談社ノベルス)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 32
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  • Amazon.co.jp ・本 (480ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062990899

作品紹介・あらすじ

遥か宇宙から、人類救済の策を練る、
十四歳の英雄・空々空と九人の仲間たち。
人工衛星《悲衛》で科学と魔法の融合実験を繰り返すある日、
少年の部屋に、自らを「月」だと名乗る女性が現れた。
彼女は、地球対人類の戦争を停戦に持ち込むために、
太陽系の惑星と人類との仲立ちを提案する。
次なる『大いなる悲鳴』が予告されている今、
少年は、武器も策も持たずに、
戦うのではなく殺し合うのでもない、
過酷極まる壮絶な話し合いに挑む。
悲鳴すら聞こえない宇宙空間で、
伝説はいよいよクライマックスへ――!

感想・レビュー・書評

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  •  話し合いの末に全員のコンセンサスが得られたうえで、武力でもって反対されたら成すすべがない。


     科学と魔法の融合実験のために人工衛星<悲衛>で宇宙へ向かった地球防衛軍空挺部隊隊長、空々空を待っていたのはバニーガールだった。
     自らを月と名乗る彼女は、地球と人類との戦争を停戦に持ち込むための仲裁に来たという。

     水金地(当事者なので除外)火(既に戦死しているため除外)木土天海冥(準惑星であるが含む)の全員との対話をすることなった空々空だった。
     全員の合意が得られれば、太陽系の盟主たる太陽との会話する道が開ける。太陽さえ納得すれば、地球と人類との戦争に終止符が打たれる。

     空々空宇宙対話編。

     
     というわけで、伝説シリーズは8巻目。なげぇ。ノベルズサイズ二段組で463ページ。ひたすら長い。
     もはや苦行だが、この苦行をよく八回も続けてきたよ。

     面白か?ときかれりゃそうでもない。前巻までの内容忘れてるし。
     このあと、悲球伝と悲終伝の二巻で完結予定らしい。あとちょっとなんで頑張る。

  • いっぱいキャラクターが出てきて楽しかった。会話に次ぐ会話。交渉に次ぐ交渉。西尾維新の真骨頂という感じ。最後まで大変楽しく読めました。次の悲球伝も楽しみです。

  • ついに宇宙。対惑星たちとの交渉連戦。スケールの大きな話のはずだけど、狭い密室でのらりくらりと対話を続けているだけなので、特に人工衛星という立地も感じられず。灯籠木が参加してきても机上の空論で進行するし。でも終盤は一気に面白くなってきた。太陽との交渉のために二人がお星様になっちゃう辺りの心理描写が興味深い。そして驚きのラスト。ここまでコツコツ積み上げたものがいきなりの破綻。なんなの地球。シリーズ終わりが近付いてきた感じ。

  • 背ラベル:913.6-ニ-8

  • 『娯楽』★★★☆☆ 6
    【詩情】★★★☆☆ 9
    【整合】★★★☆☆ 9
    『意外』★★★★★ 10
    「人物」★★★★☆ 4
    「可読」★★★☆☆ 3
    「作家」★★★★★ 5
    【尖鋭】★★★★☆ 12
    『奥行』★★★★☆ 8
    『印象』★★★★☆ 8

    《総合》74 B

  • 「言ってることは正しいが、それを言ったことは正しくない。」
    いつか言ってみたい。

  • ここまで読んだのだからと、なかば意地で読んでます。会話の部分だけ、、、。あと2冊辛い

  • 惑星の擬人化ってゲームの世界だなぁ・・すべて女性となれば男性用コミックか。考えてみれば存在感のない酸ケ湯副室長を除けば主人公以外全部女性か・・最後に性別不明が登場するけど(笑)
    荒唐無稽も、だんだんと慣れてくる。すると作者はその上の荒唐無稽を被せてくるってパターン。ちょっと読むのに疲れてくる。それでも言葉の遊びも発想の転換で面白い部分あり。地濃は結構お気に入りキャラになってきたかな?

  • 四国→世界→宇宙。
    改めてスケールが大きいなー。
    灯籠木ちゃんが気になっていたので、ピックアップ嬉しかったです。
    いい感じになっていたのにラスト!!!
    あ、あと個人的に氷上さんが魔法淑女続けてて良かった―

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著者プロフィール

1981年生まれ。2002年、『クビキリサイクル』にて第23回メフィスト賞を受賞してデビュー。デビュー作を含む「戯言シリーズ」は若い読者に大人気となる。2006年刊行の『化物語』は〈物語〉シリーズとしてシリーズ化され、アニメ化・ゲーム化され様々なメディアミックスが行われている。矢継ぎ早に刊行するすべての本が常にベストセラーとなり、当代随一の「物語師」として活躍中!

「2014年 『「偽物語」PremiumアイテムBOX』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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