7人の名探偵 新本格30周年記念アンソロジー (講談社ノベルス)

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  • 講談社 (2017年9月7日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062991056

7人の名探偵 新本格30周年記念アンソロジー (講談社ノベルス)の感想・レビュー・書評

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  • 新本格の誕生から30周年になった記念の書き下ろしアンソロジー。執筆陣は新本格ブームの根底となった7人であり、これ以上無い人選だろう。
    対抗意識という事でも無いだろうが、やはり記念の一冊に相応しい力作ばかり。御自分の創造した名探偵を出してきた麻耶さん、山口さん、有栖川さん、法月さん。想像を超えた意外な名探偵を出してきた我孫子さんと歌野さん。そして巧く逃げた綾辻さん(笑)。綾辻さんは本文に書いてある様に本当にネタに困ったんだろうなあ。それでもこういう作品にしてしまうのが流石。有栖川さんと法月さんのフーダニットは傑作だった。とにかくかなり高水準の一冊。堪能した。

  • 七人の顔ぶれ、そして特別デザインしおりランダム挟み込みと新本格30周年記念出版として打ち出した企画のこのノベルズ。豪華ですね。
    どれも、その作家さんらしい作品で大変満足しました。

  • 通販で買ったらしおりガチャは白の綾辻さんでした。
    新本格ブームのときに手当たり次第読んでたから7人全員読んだことはあったんだけど、こうして並ぶとなかなか個性豊かね。
    最近は有栖川さんと麻耶さんのしか読んでなかったからあらためて他の人のも読もうかなって思いました。

  • 新本格30周年記念のアンソロジー。このあたりの世代の作家さんにどっぷりはまった身としては、これもう珠玉の一冊です。全部書下ろしで、どれもこれもが読みごたえのあって楽しいこと!
    お気に入りはやっぱり綾辻行人「仮題・ぬえの密室」。これは厳密にはミステリというのもちょっと違うかもしれません。でもミステリについての物語なのは確かだし、ミステリに対する愛情はもうこれでもかってくらいに詰まっていると思いました。ほぼノンフィクションのような実名小説。これがまったくの真実であってもいいかもしれないと思えます。登場する人たちがみんな楽しそうで幸せそうで、読んでいるこっちもものすごく幸せな気分になりました。嗚呼、ミステリって素晴らしい。

  • 新本格30周年記念アンソロジー。
    タイガからもアンソロジーが予定されめいるが、ノベルズ版初期から第一線で活躍している大御所揃いで、どれかひとつを選ぶのも難しい。タイガの方も楽しみだなぁ。

  • しおりガチャは有栖川有栖さんの「月光ゲーム」でした。
    そうそうたる面々が一堂に会した新本格30周年記念アンソロジー。

    ・麻耶雄嵩「水曜日と金曜日が嫌い ー大鏡家殺人事件ー」
    断崖絶壁に建つ館で、ファウストに見立てた殺人事件が起こる。

    ・山口雅也「毒饅頭こわい 推理の一問題」
    古典落語の「饅頭こわい」がベース。
    途中、容疑者の証言がずらずら並び、「この中で嘘を言ってるのは誰か」という数学の問題のような展開に。

    ・我孫子武丸「プロジェクト:シャーロック」
    名探偵AIが発明されて発展。しかしその関係者が殺される。
    名探偵のAIがあるなら名犯人のAIもあるという発想が面白い。犯人AIの名称が「モリアーティー」名のが良かった。

    ・有栖川有栖「船長が死んだ夜」
    最後の最後まで「別に被害者は船長でなくてもよかったんじゃ…」と思ったんですが、やはり船長でないといけなかった(英語の号令を聞き間違えたことが動機)。そこが一番のどんでん返しかな。

    ・法月綸太郎「あべこべの遺書」
    自殺のような死に方をした二人の傍に、あべこべの遺書があるという事件が発生。
    二人の人物が協力して一人を殺そうとしたけど手違いがあって…というやや複雑な話ながら短い枚数できっちりまとまっていた。

    ・歌野正午「天才少年の見た夢は」
    核戦争の中、シェルターに避難した少年少女たち。その強固な密室の中で連続殺人が起こる。
    探偵がアンドロイドじゃないかと言うのは割としょっぱなで気が付いた。

    ・綾辻行人「仮題・ぬえの密室」
    ミス研時代に存在したはずの一作が記録に残っていない。みなの記憶にはあるのに。
    その謎を綾辻さんや他の作家さんたちが追うという手記のような話。
    それにしては登場人物足りないんじゃない? と思ったら最後でやっぱり…!

  • とんでもなく豪華なメンバーが揃ったミステリアンソロジー。

    実は著作を読んだことがない方もいたのですが、これを読んで他の今までの作品も読んでみたいなぁと思いました。

    メルカトル鮎が好きなので『水曜日と金曜日が嫌い』は嬉しかったしメルらしくて楽しめました。

    『船長の死んだ夜』の火村とアリスのコンビも安定してて面白く、オチの切ないような感じも好きです。

    『仮題・ぬえの密室』は締めに相応しいなぁと。
    実名作家がでてくるエッセイ風なのでまさかほんとにこんなことが!??と相当びっくりしましたがフィクションのようです。

  • 綾辻行人が「十角館の殺人」を発表してから、30年を記念して刊行された本格ミステリー・アンソロジー。
    メンバーも綾辻行人に関わりのある本格ミステリー作家が集っており、ミステリーファンには堪らない1冊。
    最近はなかなか新作の長編も発表されないので、短編だけど、好きな作家さん達の新作を読めるのは楽しい。
    ラストの綾辻行人の作品は、一見本格的には思えないのに、読み終われば、「そこにたどり着くのか…」と感嘆してしまう内容。さすが。

  • 新本格スキーには堪らない豪華執筆陣が名前を連ねるアンソロジーです。テーマはそのものズバリ、名探偵!\( 'ω')/ステキやん

    一口に名探偵とは言っても、お馴染みの名探偵もいれば、人工知能な名探偵、はたまた先生ご自身が名探偵、などなど、その内容は多岐に渡ります。

    執筆陣もテーマもなかなかのド直球ストレートだから、わりかしマジメな王道が並ぶのかしら…と思ったら、意外と変化球多目なのがおかしい(笑)。っていうか、初っ端に麻耶先生持ってくるっていうのがそれだけで面白い(笑)。有栖川先生と法月先生の王道っぷりに嬉しくなっちゃう感じも楽しい(笑)。
    某二作品のネタかぶりも、あらら〜って微笑ましくなるこの感じ、何なんでしょうね(笑)。

    締めの綾辻先生に関しては、ミステリとホラーのミクスチャという綾辻節炸裂だな〜としみじみしてたら、まさかのお馴染みのあの方との馴れ初め話だった(笑)←違

    とりあえず、各作品の内容を評価すると言うよりは、これだけのメンバーでアンソロジーを組むというグッジョブな講談社さんに敬意を評して星四つです。

    表紙の先生達のイラストの配置もね、いろいろ妄想できて楽しいんですよね〜。
    個人的には、山口先生は右下で、有栖川先生は右上がいいなーって思いました!(どうでもいい感想)。あ、麻耶先生が左下っていうのはすごく合ってると思います!!(どうでもいい感想2)。


    【以下、もしかしたら間違ってるかもしれない内容まとめ\( 'ω')/】

    ◎水曜日と金曜日が嫌いー大鏡家殺人事件ー(麻耶雄嵩)…山中で遭難しかかった私が辿り着いたのは、高名な脳外科医大鏡博士の館だった。一息つく暇もなく、私は不審人物が出入りした小部屋の中に大量の血痕を発見し、その直後、博士の養子達が結成する四重奏団のうちの一人が露天風呂で刺殺体となって発見された。ところが、死体と血痕は同一人物のものではないことが判明し、事態は混迷を深めていく。果たして、被害者以外の登場人物が全員そろっているはずの現場で、誰が第二の被害者足り得るのか?(なんか長くなったな…)

    ◎毒饅頭怖い(山口雅也)…不甲斐ない後継者達の家督相続争い。果たして嘘をついているのは誰なのか?

    ◎プロジェクト:シャーロック(我孫子武丸)…一人の警察官が作り出した名探偵の人工知能ーーシャーロックプログラムが世界中に拡散し、改良され、実際の犯罪捜査に功を奏し始めた頃、シャーロックの生みの親が殺害された。果たしてその意図とは?

    ◎船長が死んだ夜(有栖川有栖)…センチョウと呼ばれる男が刺殺体となって発見された。当初は痴情のもつれの犯行と思われたが、火村は現場から無くなっている二つの物を糸口に推理を展開する。

    ◎あべこべの遺書(法月綸太郎)…二人の人間が不審死を遂げた。現場に残されていた双方の遺書は何故か入れ違っており、死んだ場所も相手の自宅というあべこべな様相を呈する奇妙な事件の真相とは?

    ◎天才少年の見た夢は(歌野晶午)…新型爆弾が投下され、壊滅状態にある地上と隔離されたシェルターの中に逃げ込んだ少年達。ところが、一人、また一人と友人達が自殺とも他殺とも取れる死体となって発見され…,

    ◎仮題・鵺の密室(綾辻行人)…京大ミステリ研の面々が集った夜、かつて彼らが頭を悩ませた「ような気がする」幻の犯人当てのことが話題に上る。果たして、そんな犯人当ては本当に存在したのか?そして、存在したとしたら彼らは何故その内容やトリックを思い出せないのか?ら

  •  新本格ミステリ30周年記念の豪華な7名の作家によるアンソロジー。十角館の殺人による衝撃は今だ衰えず、という感じかな。あの作品があったからこその、30周年な訳で。個人的に近年は新本格の作品を殆ど手に取らなくなったけど、久しぶりに新本格作家達の短編を読んで「ああ、新本格って、やっぱり面白いな」と改めて思ったりもした。
     どの作品も面白く外れなし。こういう良質な短編集を読むと単純に幸せになれるよね。個人的に好きだったのは、我孫子さんの作品と綾辻さんの作品。単純にこの二人が好きだという事もあるんだけど、両者共に自分の持ち味を存分に発揮していると思った。まぁ、綾辻さんのは完全に新本格ファン向けの話なので、正直好き嫌いはあるのかなと思ったりもするけど、個人的にはドストライクでした。

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綾辻行人の作品

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7人の名探偵 新本格30周年記念アンソロジー (講談社ノベルス)の作品紹介

テーマは「名探偵」。7編の傑作誕生!

綾辻行人「仮題・ぬえの密室」
歌野晶午「天才少年の見た夢は」
法月綸太郎「あべこべの遺書」
有栖川有栖「船長が死んだ夜」
我孫子武丸「プロジェクト:シャーロック」
山口雅也「毒饅頭怖い 推理の一問題」
麻耶雄嵩「水曜日と金曜日が嫌い --大鏡家殺人事件--」

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