虫と歌 市川春子作品集 (アフタヌーンKC)

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著者 : 市川春子
  • 講談社 (2009年11月20日発売)
  • Amazon.co.jp ・マンガ (238ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784063106176

虫と歌 市川春子作品集 (アフタヌーンKC)の感想・レビュー・書評

  • 悲しい
    寂しい
    だけど愛おしい。
    噛み締めるほどじんわりと胸に響きます。
    (2009年12月6日)

  • 初めて読んだのは私が大学生の頃、後輩の本棚にあったのを借りて読んだのが最初だったと思います。その時は、とにかく雰囲気が素敵だったなぁと、そんな印象がおぼろげに残っています。
    最近になってたまたま本屋で見かけて、『25時のバカンス』と一緒に売っていたのを見て、また読みたくなって購入しました。

    切なくもはかないラブストーリーですね。絵のタッチも含め、切なさとはかなさが胸に迫るような小品ばかりです。「人外との恋愛モノ」と言ってしまえば確かにその通りなんですが、不思議と感情移入出来るくらいには、うまい言葉が見つからないんですが、「自然」なんですよねぇ。

  • 作品集としてはこちらが先で「25時のバカンス」が後になります。本来であれば古いものから読むのですが、訳あって今回は順番無視です。

    25時のバカンスに漂う雰囲気が「海」・「冬」・「月」なら、こちらは「大地」・「春&夏」・「太陽」といったところでしょうか。
    あちらは表紙の加工も海ぽかったのに、こっちは表紙をめくったらバッタとかカマキリとか見えて見なければよかったと思いました。
    4話おさめられていますので1話ずつ感想を書きます。

    「星の恋人」
    「宝石の国」ではわからなかった著者の世界観というか作品の方向性を「25時のバカンス」で悟ったので、こちらも間違いなく何か爆弾が仕込まれているに違いないと用心しましたが、突然の腕を鎌で切り落とすという展開にやはり思考が一瞬停止しました。
    パパが「宝石の国」の金剛先生みたい…!と思ってドキドキしたのですが、こちらは眠そうではありませんね。
    つつじがホットサングリアを飲んでるコマが好きです。

    「ヴァイオライト」
    このお話、何度読んでも意味がわからない…。何かの物質、鉱物の名前?と思ったのですが、造語なんでしょうか。すみれ(violet)と光(light)を混ぜたのかな?
    以下わたしなりの解釈です。
    MIRAI AIRLINEという航空会社を経営している両親の元に生まれた未来くん(会社名はもちろん息子の名前から付けた)は修学旅行のため、お父さんがパイロットで機長、お母さんがCAを務める飛行機に乗っていた。
    ところが人知を凌駕する存在が小指を引っかけたために雷が飛行機に直撃し、飛行機は空中で破裂。未来くんは空中に投げ出されてしまう。自責の念に囚われた人知を凌駕する存在は未来くんを救うべく、人に似せた偽物(天野すみれ
    )を作り出し未来くんと行動させる。
    未来くんを何とか灯台の近くへ導いたすみれは役目を終え限界がきたため、人としての姿を保てず消えてしまう。
    しかしもう力の残っていない未来くんはよろめいて崖から落ちかけてしまう。すみれは最後の力を振り絞って何とか未来くんを助けようとするが助けられなかった。
    …しばらくの後。
    またもや人知を凌駕する存在はくしゃみをしてしまったか何かで嵐を起こし船を難破させてしまった。そこで再び生き残った人間を導くべく同性の偽物を作り出すが、すみれとしての記憶が残っていた彼女は未来くんを探し始めるのだった。 おわり。
    お砂糖をこぼした理由は何だったのだろう。

    「日下兄妹」
    前半、男子高校生のやり取りが面白いですが、一転後半は切なくなって泣きそうになってしまいました。
    ヒナが肩を治すと言った時、ユキが「肩はいい。10年かかって壊した」と答えるのがなぜかとても好きです。
    きっと最後はこうなるとどこかでわかっていたのに、やっぱりヒナが消えてしまうのは悲しかったです。
    ヒナが何を考えているのか、きっとこういう顔をしているのだろうな、というのが表情がないのにわかるというのが不思議です。
    キティちゃんに口がないのは、口があると表情が決まってしまうので、人それぞれが好きに表情を解釈できるように敢えてつけていないと聞いたことがありますが、それと同じなのかもしれません。
    ハラと別れる時に自分が剃った頭にマキロンを塗ってあげるヒナ優しい。
    トイレに閉じこもったヒナを誘い出すシーンは天照大神が岩戸に隠れてしまった時と同じですね(笑)

    「虫と歌」
    表題作です。いちばん好きかもしれない。
    シロウが死んでしまったときも悲しかったのですが、やっぱり歌が死ぬと分かった時が悲しかった。いや、歌も人間ではないのだとわかった時がショックでした。
    詩が大学に行きたいと言った時、晃はどういう思いでやってみろと答えたのでしょうか。本当にそうなったらいいな、とい... 続きを読む

  • 「星の恋人」
    自分の指から別の人ができるとは思わないわな。お父さんがイケメンです。

    「日下兄妹」
    一番好きかも。妹が欲しくなるお話。

    「ヴァイオライト」
    ラストがすっきりしないかも。ん〜〜〜?とちょっと考えるお話。悲しいお話。

    「虫と歌」
    世界がこうしてできていたら面白いかも。
    と思いつつ、真実を知ってしまうと、悲しさと理不尽さに悲しくなってしまう。

  • 僕たちは、ただ生きているだけで、何かを創造し、生み出そうとする。それは、未来の繁栄のため? 孤独から解放されるため?

    それとも、これも太古からの指令なのだろうか。

    自分とは異なる誰かの意志により、いつの間にか生まれた僕たちは、いつからか自己責任で生き抜くことを強いられる。

    もし、自分の意志により、別の意志が生まれたのなら、どこまで責任を負えば良いのだろうか。

    図らずも火中に栗を撒いた前世の人たちは、火中の栗を拾う後世の人たちに感謝しながら消えていくのだろうか。

    感謝するために創出する定めなのでしょうか。

  • 初めて読む作家さんですけれども、割かし良かった! かと存じます…社畜死ね!!

    ヽ(・ω・)/ズコー

    色々な短編が入っているんですけれども、タイトル通り、昆虫やら花やら…ともかく自然に関わることが出てきて喋ったり踊ったりするような? 若干ファンタジー要素も含んだ作品群だと思うんですけれども、個人的にはファンタジー要素というのは苦手なんですけれども、これは割かし早い段階で馴染めましたかねぇ…。

    ↑ファンタジー要素はあるんだけれども、根は地面に…というか現実に下ろしてるよ、みたいなところが僕の気に入ったところでしょうか…思わず涙してしまうやうな…そんな場面もあったかと思うんですけれども、感受性が鈍磨しているせいなのか、僕は泣けなかった…

    ヽ(・ω・)/ズコー

    まあ、再読必至の本だと思います! 一読しただけだと絵がちょっと分かりにくい? というか、あまり見慣れないタイプの絵なので混乱するかと思います…ので、やはり再読を…さようなら。

    ヽ(・ω・)/ズコー

  • 「日下兄妹」と「ヴァイオライト」が好き。

  • 面白い!!二度読みで更に面白味がましたような
    表紙もすっごい凝ってらっしゃるなぁ・・・
    表題作の虫と歌が一番好k
    いや、全部好きだ!

  • こういうSF作品ほんとにいいですよね。
    どれも奥深く味わい深くて読み応えたっぷりでした。
    ヴァイオライトと虫と歌が特にお気に入りです。

  • とても深い物語ばかり。好きです。
    根底にあるのが、人の愛の物語な気がする。優しさと切なさが苦しい。
    根からの悪人が出てこない。でもだからこそ、なんだかやるせない。
    大切にします。

  • これいい。

    一度ではわかりにくいけど、
    二度三度と読み返すほど
    味が出て深く心に入ってくる。

    ヴァイオライトが特に好き。

  • 【印象】
    ぬめり。

    【類別】
    短編集、全4編+α。
    ファンタジー。

    【脚本等】
    ぬるっとした感触。

    【画等】
    線の少なさ。でも背景は割と描く。

  • 清く正しく少女漫画~。もう少し冒険したのが読んでみたいな。

  • 人のまねの出来ない科学的発想と軽やかな描線、人を喰ったキャラ、そして真面目な生命の謎に対する探求である。社会性がほとんどない分、その射程は遠くまで届くだろう。

  • 話はサクサク進んで読みやすいのですが、理解が難しいです。。。でも何度も読み返すうちに慣れていき、理解できた時の嬉しいさは言葉にできません

  • すごく不思議な世界観。
    読んでからもよく分からない。
    人ならざるものばかり。

  • なんだ、これ?

  • きれいだった。話がわかりにくいのとコマはっちゃけてるとこがうちの理解力ではつらいけど。すきだ。虫を作る話がいちばんすき、かな

  • シンプルな絵、不思議で切ない物語。
    特に印象深かったのが「日下兄妹」と「虫と歌」です。どちらも血のつながりを超越した家族のお話です。お互いを思いあう気持ちが痛いほど伝わってきました。

  • 「日下兄弟」が大好き。
    不思議で優しい世界。

  • 友達から借りて読みました。
    とっても不思議。最初の「星の恋人」を読んだ時はどういうこと?と思って何度も読み返しました。あとの方になってこの独特の世界に慣れたので、最後の「虫と歌」なんかはすんなり理解できたけど、やっぱり不思議。
    想像力のとぼしい私には「ヴァイオライト」がどうしてもわからなかったのが残念なところです。。もう少しヒントが欲しいです(笑)

  • 市川ワールドに引き込まれた

  • 日下兄弟、が一番分かりやすく好きになりました。何度も何度も読んで他の話も理解できてきた、かな。
    表題の『虫と歌』が非常に切ないです。
    でも暖かいです。
    全体的に会話のテンポが良い。

  • この作者の漫画を楽しむためには、多少の慣れが必要だと思う。「作品集」という表現がよく似合う本だとも思う。しかし、人によってかなり好き嫌いが分かれるだろう。

    虫と歌、25時のバカンス、宝石の国の中では個人的には虫と歌が1番読みやすかったように感じた。ただヴァイオライトは理解するのに少し時間がかかった。

    ゆっくり読んでみたいと思わせる漫画だった。自分以外の誰かの感想も聞いてみたいと思うような作品集だった。

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