ヴィンランド・サガ(10) (アフタヌーンKC)

著者 :
  • 講談社
4.16
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本棚登録 : 1397
感想 : 98
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784063107364

作品紹介・あらすじ

11世紀、北欧の地は、蛮族と恐れられた
ヴァイキングにより戦火にまみれていた。
その中に、父親を殺され、復讐のため戦場
を駆け抜けた少年・トルフィンがいた。
彼は仇敵・アシェラッドを殺すために生き、
生きるために戦った。だが、イングランド
王位をめぐる争いの中でアシェラッドは
不慮の死を遂げる。唯一の希望を失い、
奴隷に身をやつしたトルフィンはそれでも
なお安息と豊穣の地、ヴィンランドを思い描く。
心休まる日はいつ訪れるのか。
”本当の戦士”の物語が紡がれていく。


奴隷に身を落とし、何の希望もなく生きるトルフィン。人生で初めてできた友と、彼は森を切り拓き麦を作る静かな毎日を送っていた。そんな時、何者かによって畑が根こそぎ荒らされていることが判明。明らかな悪意を前に彼は、首謀者と思しき奉公人を怒りにまかせ殴り倒してしまう。またしても暴力に頼ってしまった彼は父の言葉「本当の戦士」の意味を悟り、新たな人生をつかみ取ることを決意する!奴隷編〈前章〉クライマックス!

感想・レビュー・書評

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  • トルフィンの戦争はまだまだ続くと思っていた。

    トルフィンの中でアシェラッドは大きな存在だったと再確認できた。

    親を殺されたのはもちろん怒りにつながったと思う。ただ、心のどこかでアシェラッドやヴァイキングが問題ではなく、もっと上の存在や世界の構造に問題があるとわかっていたんじゃないかと思う。
    でもその怒りをどこかに向けるしかなくアシェラッドと戦っていたのかな。
    アシェラッドよ、安らかに眠れ。

  • これまでの10巻中、一番大事な巻かつ一番素晴らしい巻だった。

    これまでずっとトルフィンが戦士として
    どう強くなっていくかの物語だと思ってたけどそれは間違いで、
    人間としてどう強く大きくなっていくかの物語だったということに
    いまさらながら気づかされた。

    8巻、9巻あたり農奴としての物語が何の意味を持っているのか
    わかっていなかったけど、すべてはこの巻のためにあった。

  • んー、正直、どうなのよ、とは思う。
    道半ばである事には違いないのだが、局所的に見ると、主人公が奴隷になってからの下りは読んでいて面映い。

    今後の展開如何で、作品の評価自体が大きく変わる。

  • 2011現在、連載中

    現在、アフタヌーンで連載中の「ヴィンランド・サガ」
    久々に面白い!と思える漫画に出逢えました。
    あまりにもの衝撃に
    5点満点を差し上げてもいいんですが
    まあ、とりあえず連載中ですし。
    これからどう転ぶか分からないので。
    まあ、多分どんどん素晴らしい世界観が
    描かれていくと思いますけどね。
    ただいま、単行本にて10巻まで出ています。

    9巻まで借りて読んだのですが
    あまりの面白さに中古本を揃えました。
    これから新刊本を必ず買っていくつもりです。

    戦史もの?歴史物?では発売されては
    買い続けている「チェーザレ」がありますが。
    こちらはイタリアルネサンスの歴史を
    少しずつでも勉強しなければ。な、お話しで。

    「ヴィランド・サガ」はヴァイキングというか
    11世紀の北ヨーロッパ及びその周辺の
    歴史、戦史のお話しなワケです。
    知らない事だらけのお話しです。
    まあ、それはこれで。
    手に汗握る、男と男の熱き戦闘シーンが
    描かれているので難しい話は置いておいても、
    十分に面白い漫画です。泣けますしね。

    単行本8巻にて、主人公トルフィンの
    長いプロローグが終わり
    9巻から、トルフィンを取り巻く人々の
    新章が始まるという感じです。

    これからも長い長いお話になるようで、
    いつ終わるのかなあ。と。
    チェーザレもですけどね。

    ヴィンランドサガ。
    容赦無いです。沢山の人が普通に殺されます。
    戦士、村民関係無しです。
    財宝、領土略奪のために、
    本当に沢山の人々が殺されます。
    卑怯な手口を使っても、良いんです。
    生き残れれば。
    生きて生きて生き続ける事が大切なんです。
    その中で、本当の本物の戦士とは何か?
    楽園のような彼の地は存在するのか?
    と、重要なテーマの中、お話は進んでいくと思います。

  • 空っぽになったトルフィンの心を農耕の民たちが少しずつ耕していく、そして、ついにトールズから、アシェラッドから引き継いだ本当の戦士になるための戦いを決意する。。。
    鬱屈した9巻から未来の希望を予感させる10巻

  • とても美しい巻。
    9巻までの勢いにぐいぐいひっぱられる感じも大好きだけど、この10巻の美しさはたまらなく大好きだ

  • 完全にストーリーが変わってきた。こっからのトルフィンの変わり方に刮目したい。

  • トルフィンがやっと目を覚ました。やっとこれで話が先に進みそうになった。

  • アシェラッドを憎んでいない自分を認めたトルフィン。己の罪に気付き、そしてつぐないを始める。大河だなぁ。超大河。エイナル強いぞ、そしてパーテルさん、スーパー格好いい!多くは語らないが、彼にも苦悩の日があったのだと思うと涙が…。

  • 抜け殻だったトルフィンが段々と覚醒していくお話。
    本物の戦士とは何か?にだんだん近づいてきた気がした。

    しかし正直私が期待していた方向性から、
    だんだん外れてきたのでちょっと戸惑い気味。
    次の巻からの展開にかなり注目。

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著者プロフィール

1976年5月4日生まれ。神奈川県横浜市出身。血液型B型。
「モーニング」掲載の『プラネテス』でデビュー。現在は「アフタヌーン」にて『ヴィンランド・サガ』連載中。
2002年、第33回星雲賞コミック部門賞受賞。
座右の銘:「あ、一瞬待ってください、じゃ半日でもいいです」


「2023年 『ヴィンランド・サガ(27)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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