ヴィンランド・サガ(1) (アフタヌーンKC)

著者 :
  • 講談社
4.01
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本棚登録 : 2723
感想 : 189
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (220ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784063144239

感想・レビュー・書評

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  • 個人的漫画史上最も優れた歴史作品 誰もが知っている逸話や人物を題材とした歴史作品は多くあれど、なんとなく知っているテーマを元に架空の出来事を濃密に、現実と神話のエッセンスを加えて上手くノンフィクション風のフィクションに仕立てあげた素晴らしい作品だと思う。一つの主軸を一貫して貫くタイプの漫画ではなく、主人公が最底辺の殺人鬼から人々を救う国を建国するまでの話 主人公の堕落と絶望・落胆に大きく共感でき、成長を目にして感動すら覚える。物語の構成が上手いのは勿論のこと圧倒的画力で描かれる緻密な人物・戦闘描写が1ページ1コマが作品になりうるクオリティー 批判する要素が見当たらない万人に勧めたい一作

  • 久々に読み応えのある漫画だった。
    あの「プラネテス」を書いた作者だからきっと面白いのだろう、と思いつつも表紙やタイトルを見て勝手に「ありがちなベルセルク的ファンタジー世界かな?」と思い込み、あの手のよくある世界観に辟易していたので敬遠していた。が、さにあらず。意外に真面目な史実に基づいた歴史物。

    この漫画をあえて既存の漫画にたとえるならばベルセルクとヒストリエの中間くらいのイメージ。不幸で性格の歪んだ主人公、周りのモラルのない荒れた集団の蛮行、救いのない悲壮な世界観など随所に初期のベルセルクの影響をうかがわせるが、世界観は実際の史実を元にしたもので、ちょうど10世紀ごろのノルマン人・バイキング全盛期を背景にしたストーリー。バイキングが活躍する時代の歴史のダイナミックな流れと、この作者ならではのキャラクターの内面を掘り下げて描写するところのミックスが秀逸。現在は10巻まで刊行されているが、引き込まれるようにして一気に読み終えてしまった。

    全体に流れるテーマは「逃げてきた先で、さらに逃げたい人はいったいどこに行けばいいのか」。その誰もが夢見る最終的な理想郷として、アイスランド人のバイキング、レイフ・エリクソンがコロンブスよりも前に発見していた「アメリカ大陸=ヴィンランド」が描かれている。(東洋でいう、ガンダーラか)

    あの時代のノルマン人は、現在は強者として世界に君臨しているアングロ・サクソンやスラブ人を蹂躙しまくり。イングランドが完全に征服され、襲撃され、奴隷として売られる弱者として描かれているのが興味深い。

    画もプラネテスの頃に比べ「同じ作者か?」と思えるくらい圧倒的にうまく、リアルな筆致になっている。

  • 神。オルマル、シグやんなど有力者の子の成長が好き。本当の戦士とは。

  • 少年マガジンの連載開始から読んでいたものの、掲載誌が移って以降、読んでいなかった。
    NHKのアニメ化に際して、読み返し始めている。
    元ネタとなったアイスランドやグリーンランドのサガの邦訳も読んでみたい。

  • 美しい絵と、泥臭いストーリー。独特な死生観。戦士とは。

  • 〜12巻まで

  • ⑪巻までイッキ読み。死ぬほどおもろい。ストーリーも絵もうますぎて言葉にならない。すげえ。その一言に尽きる。はやく⑫巻読みたい。いまもっとも続刊を求めてる漫画です。

  • ヴァイキングとか、おっさん好きな人におススメ。世界観が好きです。

  • どうせ布教しても読まれない漫画No.1
    もうあきらめた。
    確かに内容が取っつきにくいことは理解してる
    けどそれを越えた面白さと感動がここにあるのに…

    でもいいんだ
    わたしがこの面白さを知ってるから
    ふてくされて最近は
    そっか~~~この面白さがわからないか~~~残念~(ニチャァ)
    ってなってる。
    読んだもん勝ち

  • 私はまた、偉大な作品の一つに出遭ってしまったのではないだろうか‥‥‥心して読み進めていこうと思う。

    自覚がないだけで
    人は皆
    何かの奴隷

著者プロフィール

1976年5月4日生まれ。神奈川県横浜市出身。血液型B型。
「モーニング」掲載の『プラネテス』でデビュー。現在は「アフタヌーン」にて『ヴィンランド・サガ』連載中。
2002年、第33回星雲賞コミック部門賞受賞。
座右の銘:「あ、一瞬待ってください、じゃ半日でもいいです」


「2023年 『ヴィンランド・サガ(27)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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