小説 仮面ライダーファイズ (講談社キャラクター文庫)

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著者 : 井上敏樹
制作 : 石ノ森 章太郎 
  • 講談社 (2013年1月30日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784063148541

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小説 仮面ライダーファイズ (講談社キャラクター文庫)の感想・レビュー・書評

  • 本編・異形の花々の方については残酷で凄惨な雰囲気の中に閃く、人間の愛・願い・希望・正義が清冽に美しい物語で☆5つ付けているが、今回は追補版「5年後」について。

    これは書かないでほしかった……というのが正直な感想。

    勇治の名を受け継ぎ、直也に連れてこられた啓太郎の息子である勇介が、オルフェノクと人間の間に生を受けたことで「光の人」として特別な力を持ち、新生ファイズに変身するという内容。
    この辺りは「いずれ地球の代表者として”何者か”と戦うために生まれてきた」「人間の種としての進化形」であるオルフェノクという設定に準じているような雰囲気。
    TV編ではオルフェノクを食らうことで不死身となったオルフェノクの王が登場するが、小説版ではもしかして人間とオルフェノクが交わって生まれた勇介こそが、灰化の運命を逃れ、いずれ人類と地球を守る救世主となるのでは…なんて妄想が膨らむ。「お前は夕焼けか朝焼けか? 闇に向かうのか光に向かうのか」という問いかけの詩情も実にカッコイイ。

    しかし小説版のあの美しいラストで「強く生きる、正しく生きる」ことを選んだはずの真理が五年経ってもまだ迷い多きやんちゃな少女のままなのには少々ガッカリだし、草加もTV編の孤独死や本作でのダルマ化に比べると、印象の薄い死に方だった(ただあの見苦しさは草加らしくて良かったと思う)。
    なにより小説版ラストでの巧の死が暗示される印象的なシーンがあったのに、巧が生きていたことが残念だった。
    もちろん巧のことは大好きなのだが、本作のラストシーンからは「生きていることが救いなのではなく、巧の生命から真理が生きる希望を受け取ったということが何より大事である」(誰かを失っても、その命を心に宿して生きていける。自分が死んでも、命を誰かに伝えることができる)というメッセージを感じていたのに、巧が生きていたことでそのメッセージが失われてしまったように感じた。
    生きて動いてる巧が見られたことが嬉しいのは確かにあるのだが、やっぱり元通りのラストが一番良かったと思う。

  • 「異形の花々」って作品に描き下ろしを加えたもの。脚本家が好きに描いたら・・?ってのを見たくて買った。表紙に出てくるオルフェノクが大体出てこないけどw

    一言で言うと、テレビ作品の小説による凝縮の、メリットもデメリットも出ちゃった作品。
    テレビじゃないので余計な敵キャラ・仮面ライダーを出す必要がないし、設定を大幅にカットできる(スマートブレインまでカットw)ので無駄なく描きたいもの(元人間の怪人と人間の葛藤)が出てる。
    しかしその反面、展開が急すぎて残念・・な感が否めない。思い返せば、スッキリした構成なんだけど。設定の説明がかなり省略されてて描写不足・・ってことも思う。テレビの設定を覚えていても「あれ?流星塾って結局何の集まり?」「真理の両親って何者?」だとか謎が残りまくる。
    結局、短すぎて物足りないってのが正直な感想。

    R18描写が容赦なく出てくるのは小説版のメリットを生かしたいいところ。雅人が色々とひどすぎる・・

  • 過去に発売された仮面ライダーファイズのノベルズ「異形の花々」の再録に、
    その5年後の話の短編を追加した内容になっています。
    「異形の花々」は既読です。といっても、発売日に買って
    その日のうちに読んだのでだいぶ忘れていますが。

    基本的な世界設定は原作と同じですが、大きな差異としてスマートブレインが
    登場せす、カイザ以降の強力なベルトの存在しない(あるいは存在はしているが
    オルフェノクの手によって葬られたと思われる)ファイズ本編のifの世界が
    書かれています。
    カイザが量産化され(なぜ力が安定しやすいファイズやデルタではないのか疑問ですが)、
    オルフェノクに人類が勝利した世界の話となっています。映画とは逆の話と
    いえるかと。
    内容は井上敏樹の小説らしく、子供向けでも大人向けでもファン向けでもない、
    悪い意味で下品な話になっています。キャラクターが崩壊しており、心理描写が
    稚拙で、仮面ライダーが活躍しません。
    ファイズ好きならば読むべきではないと思います。龍騎もですが、せめて
    登場人物名などを変えて、別の作品として出して欲しかった。
    おそらく、脚本であれば、アクターの力で大きくぶれずに、人物描写・心理
    描写ができるのですが、小説だとアクターにキャラクター像の創造を協力して
    もらうことができないので、自分の中で設定して固定しておく必要があり、
    井上敏樹にはそのキャラクターのイメージ能力と描写能力が足りないのでは
    と思います。

  • ファイズのメインライター、井上敏樹さんによる小説。
    ファイズは本編、映画、この小説と全てパラレルワールドです。
    ですがそれぞれが、総じてファイズという世界観を様々な描き方で描いています。
    ファイズ本編を見ていた人なら、きっと「このファイズもイイ!」と思ってもらえるはず。

  • この作品は2004年8月、講談社より刊行された仮面ライダーファイズ正伝-異形の花々-に『五年後』を追補したものです。

  • 人間と、人間の進化形にして怪物であるオルフェノク。それらと戦うファイズこと乾巧と園田真理、オルフェノクでありながらも人間の心を持ち、守ろうとする木場勇治、人間を襲う本能に負けながらも人間として生きたい長田結花、真理に執着し歪んでいくカイザこと草加雅人――さまざまな人間関係が交錯し縺れていく中で、戦いはどうなっていくのか。人間とオルフェノク、その対立の答えは。テレビ版とは違うもう一つのファイズの物語とその後を脚本・井上敏樹自らが執筆。全てが終わってしまった後生まれた新しい光の戦士とは。幼い頃に真理が感じた暖かな背中の正体は。

    ファイズこの間見終わったのですが、何だか妙にじわじわ余韻が来るかんじで小説版と文庫版を読みたいと思い購入。小説版に追補したものなので小説版と内容変わらないのでしょうか。一応小説版は図書館に予約入れてあるのだけど。
    テレビ版の後日談かノベライズを期待してたんだけどアナザーストーリーでした。大筋はあってるけど違った展開が小説ならではといったところ。あと設定が違ってたり。特に結花はえぐい。グロ展開とかレイプとかいろいろエグさがグレードアップしてるので正直テレビ版の方が私は好きだな。ライオトルーパーじゃなくてカイザが量産型になってる。草加ァ……草加のグロにうおお…となったです。あと巧が真理を昔助けたのはカブトの天道とひよりを思い出しました。真理から巧への矢印が少しはっきりしてる点はテレビ版よりもいいところかも。たくまり萌ゆだけどマイナーなのかな…あ、デルタはいません、スマートブレインも。
    テレビ版見てても思ったけど人とオルフェノクの共存、戦いとか人として生きることのむずかしさとか、その葛藤がやっぱ辛いです。「伏」もそうだったけどこういう物語の形に弱いからファイズもやっぱり好きなライダー作品だなと思ってます。テレビ版の最後に思ったけど、アギトも最後はそうだったけど、どっちも人間肯定の話なんだよね。人間の力を信じて生きてみる、と言うか。

  • まさか草加が××になってしまうとは。

  • 重い
    でもやっぱり555好き

    海堂

  • 異形の花々の再録だったのが残念。

    ごめんなさい、単に「悩みに悩んだ挙句、必死こいて
    古本で探して金額見てまた迷ったけど、それでも結局
    買って、読んでからまだ1年も経ってないのに・・・!」
    という個人的な悔しさからの発言でした。
    絶版本が復活するのは素晴らしい事だ!


    物語の構成としては本編よりもまとまりと説得力があって好き。
    特に、啓太郎と結花に関してが一番嬉しかった。結局哀しいけど。
    勿論、それ以外にも木場・真理・巧の関係や個々の心境、やはり
    格好良い海堂も良かった。そしてどこまでも衝撃的な草加。

    もろに伝奇小説テイストなので、好き嫌いはわかれると思うが
    草加にまつわるあれこれは、ある意味で必読。
    本編で説明されないままだった筈のしぐさの原因は秀逸かと。
    あゝ草加、それでもやっぱり嫌いだけど草加、見事過ぎるよ草加。


    今作で追加された新エピソードは、良くも悪くも予想外。
    これまた草加に関してだけは凄まじいけど、他の描写や展開は
    元のラストを残念にしただけだと思う。

    作中で語られる葛藤や答えなど、好まない解釈だった訳では
    ないのだけど、いかんせん真理が成長していなさ過ぎなのと、
    最後に彼が登場してしまうのが。
    なんか、なんつーか、こー・・・あのクリスマスはなんやったねん、
    という・・・。そんなガッカリ。

  • 異形の花々の続編が加筆されているとのこと!
    でしたが
    異形の花々のラストがよかったので5年後はちょっとつらかったかな
    草加くんはよかったのですが(^^;あの執着は愛の極みですよね!

    でも再録部分はやっぱりいいですよね+
    人間の心理が痛々しいくらい描かれていて好きです
    真理ちゃんが勇治の正体を知ったときの客観的な表情の変化
    すぐ後での心情描写
    とても人間らしかったです◎

  • 『異形の花々』+五年後の短編

    絶版になっていた『異形の花々』が読めたので満足。行けるところまで行くしかない、滅びの美しさ

  • 注目の追加分「五年後」で欲しかった答えをもらった感じです。あと草加はどこまでも草加くんでした。あの結末ですらファンは低い声で喜びそうだ

  • 仮面ライダーファイズのノベライズ、絶版だった異形の花々に追加エピソードを加えたもの。
    TVシリーズでも強烈な個性のキャラクターたちが特徴的だったが、こちらでもその要素は健在。児童向けのTVシリーズではできなかった要素がそのままむきだしで残っているかのような印象を覚えた。様々な謎や設定が詳しくは明かされないなど、良くも悪くもTVシリーズの視聴者向けの内容。

  • 我が家では今でもファイズが人気です。
    というわけで、12冊出ているらしいのですが、ファイズを購入。
    私個人は結花さんを幸せにして欲しいです。
    本編でも、映画でもあんまりでした。
    どうやらイフモードのようですので、期待していました。
    謎は全然解消されません。
    雅人が不気味でした。
    個人的にはすっきり感じのしない終わりだと思います。

  • 「異形の花々」の加筆再販。待ってました!
    戦闘描写等あっさりで小説としては物足りないけれど、ファイズの登場人物たちの心理にスポットが当てられていて、ぐっとくる。
    ファイズが好きだった人は必読。

  • 『仮面ライダーファイズ正伝-異形の花々- 』の再録。
    正直、何にも面白くないので、オススメできない。

  • テレビ版「555 」の脚本家自身によるノベライズ。
    以前ノベルズで発売された「異形の花々」にその
    五年後のエピソードを追加しての発売。
    当然ながらテレビシリーズと設定が大きく事なり、
    人間とオルフェノクの関係のみが抽出され、
    より一層登場人物達の苦悩と闇と光との陰影が
    明確に伝わってきますね。
    スマートブレイン、流星塾など極力排除したのは正解。

    かなりダークで描写も遠慮のないシーンなど
    規制の少ないなかで作者が剥き出しにした
    ファイズの世界観。スピンオフやテレビ版での
    終盤の失速、未回収伏線をフォローする作品
    ではないけれど、これはこれで面白い。

    但し...文章の不安定さは...まぁ仕方ないのかしらねw。

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小説 仮面ライダーファイズ (講談社キャラクター文庫)の作品紹介

数奇な運命に振り回された巧と真理。啓太郎、雅人、直也、勇治、彼らとの出会いと別れ-。新たに登場した光る戦士の正体とは。何もかもすべてが去ってしまった今、巧と真理は幼い頃に感じた温もりと鼓動を胸に、再び歩き始める…。

小説 仮面ライダーファイズ (講談社キャラクター文庫)はこんな本です

小説 仮面ライダーファイズ (講談社キャラクター文庫)のKindle版

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