小説 仮面ライダーフォーゼ ~天・高・卒・業~ (講談社キャラクター文庫)

  • 講談社
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本棚登録 : 204
感想 : 20
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784063148695

作品紹介・あらすじ

2011年9月~2012年8月まで放送した仮面ライダーフォーゼの小説です。

感想・レビュー・書評

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  • 子供の頃から仮面ライダーには興味がなかった(笑)でも、好きな俳優さん(主人公に非ず)が出るからと、フォーゼの第一話を早起きして見た時の感動は忘れられない。仮面ライダーらしくない?学園もので、テーマは宇宙、出てくる女の子は可愛い子ばかり!そして魅力的な登場人物達。一気にフォーゼの世界に魅了され、大好きな作品になった。
    号泣したテレビシリーズ最終回と、五年後の世界を描いた映画の間。卒業式の3日前から卒業式当日を描いたこの本。弦太朗が教師を目指す事になったきっかけが描かれている。
    園田先生のその後が詳しく書かれているのが良かったし、最後の鬼島の行動には胸が熱くなったし、何より映画ではさらりとしていて、ちょっと物足りないかな~と思っていた賢吾くんとユウキの関係が密に描かれていて大満足だった。そして、やはりホロリと泣かされてしまった私。
    フォーゼ、大好きだーーー!!!

  • 本編での後の時間軸を描いています。卒業後の進路に明確な目標を持てずに悩む弦太朗、ふとしたことでギクシャクしてしまった賢吾、ユウキの面々と仮面ライダー部が、卒業式とプロムパーティーを三日後に控えた中、新たに出現したゾディアーツとその背後に潜む仮面ライダーイカロスを名乗る謎の存在と戦うというあらすじです。本編で未消化に感じた部分(ダークネビュラに転送された面々のその後)の補完がキチンとされていてスッキリしたのと、弦太朗をはじめ仮面ライダー部の面々が事件を解明つつ、ゾディアーツやイカロスと戦う様子は読みごたえがあります。弦太朗の解決方法や納め方は若干上手くいきすぎには思いますが、仮面ライダーイカロスを作り出してしまったある登場人物が自身のトラウマやネガティブな面と向き合ったことで弦太朗達に形勢逆転のチャンスを与える様子とそれを見た弦太朗の決意が印象的でした。

  •  しばらく離れていた特撮ジャンルに、これがきっかけで復活した、というくらい思いいれのある(そして好きな)仮面ライダーがこれ。
     ……それだけに、ノベライズに手を伸ばすのはためらっていたのだけど(高校生だったキャラクターたちの「成長」で、悲しいほうに変わっていたり、雰囲気が崩れるのが嫌で)、アマゾンでのレビューが軒並み高評価だったので、思いきって購入。

     ――― 買ってよかった……。

     自分が大好きだったあの世界が、1ページ目から(正確には12ページ目から)展開されていて、ちょっと泣きそうになってしまった。
     最終話から映画(五年後)までの間をつなぐ物語として、非常に完成度が高く、ファンを満足させる「かゆいところに手が届く」作品となっている。ダークネビュラ送りになった人たちのその後もきちんと書かれているので、本編に不満があった人はぜひ一読してもらいたい。

     なにより嬉しいのは、ワイワイしたりバカやったり、すれ違ったりもやもやしたり、悩んだり衝突したり―――という「青春」を、みんながみんなやっていて、そしてタイトル通りにきちんと「卒業」していることだった。生徒はもちろん、教師ですら。

     閑話休題。
     謎の仮面ライダーイカロスをはじめ、新ゾディアーツの設定・ネーミングなど、宇宙好き・人工衛星好きにはたまらない小ネタも満載。「帆積聖瑠(ほづみ せいる)」って、帆(セイル)を積んでるってことですよね?!

  • 仮面ライダーフォーゼのTV版の後日談。 

    卒業を間近に控えて未だに進路が決まらなく悩んでいる仮面ライダーフォーゼこと如月弦太朗。 
    同じ大学に進むはずだったのに、こっそりアメリカの大学を受験してそっちに進む道を選んだユウキ。
    自分に一言も相談をせず進路を変えたユウキにショックを受け拗ねてしまう賢吾。

    始まりは普通の高校3年生の青春小説ようだが、
    そこは仮面ライダー。 そんなすんなり卒業させてはくれません。

    倒したはずのゾディアーツの影が・・・

    物語のあちこちに、先生方や元ゾディアーツ達が登場したり、TVや劇場版のエピソードが上手く絡めてあるので、
    フォーゼが好きだった人なら思わずニンマリするでしょう。 
    もちろん新旧仮面ライダー部の面々も活躍します!

    ユウキと賢吾、友子と流星の恋の行方は! 弦太朗は無事進路を決められるのか! 謎のゾディアーツ達は一体! プロムは誰が誰と踊る!? 等、内容てんこ盛り。

    フォーゼファンも、ちょっと興味がある人も、小説読むのが苦手じゃなければ楽しめるんじゃないかと思います。 

  • 如月弦太朗は卒業後の進路に明確な目標を持てず、悩んでいた。卒業式とプロム・パーティーを三日後に控えて、突如新たなゾディアーツたちが出現し、プロムをぶち壊すと宣言する。さらにその背後には仮面ライダーイカロスと名乗る謎の存在がいた。弦太朗、賢吾、ユウキ、流星…。仮面ライダー部がふたたび立ち上がった!
      
    またボロ泣きしてしまったー! テレビのフォーゼ最終回でもこれ以上ないくらいボロボロ泣いてしまいましたが、この本もホントよかった。テレビ最終回と映画の空白の5年間を埋める、青春大活劇。弦太朗たちの高校生活最後の戦いと青春の輝きを見事に描き切ってくれました。弦太郎、ユウキ、賢吾、流星たちが自分の将来をまっすぐ見つめ、悩み、そして前に進む決意をする姿は仮面ライダーファンじゃなくても必見・・・だと思います。最高の青春小説に出会えた気がします。

  • 読み始めたら止まらなくなって、一気読みしてしまいました!その後のライダー部、みんなの姿が生き生きと再生されるようでした。また会えて嬉しかった。本編で触れられず宇宙に取り残されてたホロスコープスのこともちゃんと回収されてて一安心!鬼島くん好きだったので(^_^)

    帯にあった、「まさかのヒロイン、まさかのキス、」いやぁーそういうことでしたか!てっきり最後までフラグ立て続けた2ndライダー様のことかと思いきや…うふふ

    あと回収して欲しかった弦ちゃんの両親のことは、今後特に何も無いのかなー。本編でありそうな匂い漂わせてた気がしてたのだが気のせいだったのかしらん。

  • 2014/4/2読了。仮面ライダーフォーゼのTVシリーズ後を描いた小説。平成ライダーシリーズの小説は初。フォーゼが好きだったので購入。
    文体はラノベ的というか、脚本家的というか、擬音が多く、会話が多い。ただ、内容とノリが一致していて、フォーゼってこんな感じだったなぁと感慨深い。あと青春臭さ。
    映画の設定をこれというほど盛り込んでいたり、卒業というテーマに沿ってか劇中のキャラクターがきちんとでてきたりで、大変満足。フォーゼが好きだった人は是非読んでもらいたい。

  • 仮面ライダーフォーゼとして天高を救い数多くの「ダチ」を得た如月弦太朗はしかし、高校卒業を目前にして自らの進路に悩んでいた。内緒にしていた留学のことで賢吾とユウキもケンカになってしまい、ただでさえも先行き不安な中、プロムをぶち壊さんと新たなゾディアーツが出現する。彼らを指揮するのは新たな仮面ライダー、イカロス…!? プロムと卒業生を守る為、再び仮面ライダー部、出動キター! 仮面ライダーフォーゼ、小説でもタイマンはらせてもらうぜ! アルティメイタムでの弦太朗へ繋がる、ファン必読の一冊。

    久々の☆5! とにかくやめどきが分からない程グイグイ引き込まれました。読書でこういう感覚、引力は久しく感じていなかったのでまずそれが嬉しいです。塚田さんの文章が自分と合っていたからかも。基本ライトな文体なのですがテンポよくて体言止めの使い方なんかも文章にメリハリあって、書く側としてもとても参考になりました。
    Wの小説みたいに本編とリンクしまくってるのがもうサイコー!まず冒頭からアルティメイタムの内容と繋がってるし、映画とMEGAMAXの内容ともガッチリと。フォーゼファンにはホントたまらんですしこれを読まずに仮面ライダーフォーゼの物語は終わりません! 終われないよ! そしてそして賢ユウうおおお~~~~^///^!!! 賢吾って、賢吾ってこんなわかりやすくユウキのことラヴしてたなんて……!!!! 流友も好きだけど賢ユウも好きだから公式でこんな認定してくれて……ありがとうございますありがとうございます!! 例のシーンで萌え死しましたありがとうございます!! ぶっちゃけちょっと流友目当てで読んだんだけどまさか賢ユウでこんなごろごろ出来るとは嬉しい誤算である…//// 賢吾からしてくるのが最高だったよ、クールに見せといてこのこのこの! ユウキが渡米する前は一発しっぽりやってたんじゃないですかねー!ねー!!(おげひん)賢吾の「その手で宇宙を掴め!」には皆ニヤッとするでしょうね、アバンのタイトルコールだもの! あと仮面ライダーGIRLSの「咲いて」が欲しくなったw
    バトル描写の方も是非映像で見たい!ってくらい迫力ありでした。メテオが一人でみんなを守ってアルゴゾディアーツと戦うところなんてむっちゃ熱い。VSイカロスin種子島のところも遊園地でのバトルも。流星が一度命を奪ってしまった弦太朗の為に戦うのってかっこよくて強い。誰かの為に何かをするってことはすごいことなんだ、って本文にもあったと思うけど、ほんとにそうだ。
    そして何と言っても本書のもう一人の主人公と言っても過言ではないのは園ちゃん(´; ;`)! でもフォーゼは実は最初の方そんなにしっかり見てなくて園ちゃんの印象も実はそこまで、なんだけど、本当もーめっちゃ切ない…だからこそ園ちゃん再生劇が熱いんですけどね! 他にも安定の流友(友子からの好意が可愛い)やちゃんと自分を見てくれてたんだって言う美羽と友子や、ライダー部一年のハルと蘭もイイ。JKと隼もね!
    読み終わったらアルティメイタムが見たくなること間違いなし。て言うかフォーゼ見直したくなります。そう! フォーゼマラソンしたーい! オンタイムで見てたので記憶がしっかりしてないんですよねー、あああオーズも見たいしWももう一度見たい回を見る回したいし……読み終わってつくづく思ったことは、ああ私フォーゼめっちゃ好きなんだな、と言うことでした。フォーゼファンの人は読まなきゃダメです! 読書は青春の大冒険だー!

  • 大好きな鬼島大活躍。うひょー!小説版でまでおいしいポジションとはさすがです。

    本編で語られなかったMーBUSに送られた面々の伏線回収もできていて、なにより完成されすぎていて人間離れしていた弦太朗が初めてちゃんと悩んでいて、ああ人間らしくなってよかったなぁとちょっと違うところで安心した。
    園ちゃんもいい落としどころに治まって、全体的に救われなかったひとたちを救済するという補完がなされていてほっとしました。
    キャラクターも本編の“らしさ”がちゃんとでていて、原作ファンとして非常に嬉しい出来。

    たまにプロットを読んでる気分になったのはご愛嬌。

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