ブラックジャックによろしく(4) (モーニング KC)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784063288629

感想・レビュー・書評

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  • この回の話は、奥が深すぎてものすごく考えさせられる回でした。

    不妊症の夫婦が、どうしても子どもが欲しくて体外受精。結果、妊娠し出産に成功するも生まれた子は、双子で未熟児、しかも弟はダウン症に合併症を患っている。

    父親は、ダウン症の子どもは差別される、その子がこれから生きていくことを考えるとここで安らかに眠らせ悲しみは全て自分で受け持つのがよいのではないかと真剣に悩む。

    医者は障害があろうが救える命は救いたいと色んな方法を考える。

    母親は、自分がお腹を痛めて産んだ子ども、母乳も出るし、嫌でも母親を意識する。当然生かしてあげたいけど父親の言い分も分かるだけに悩む。

    子どもは未熟児でも必死に生きようとする。

    全て者が間違ってない答えだけに迷う。

    最終、父親が考え抜いて出した答えは、これから辛いかもしれないが、我が子にも自分が見た素晴らしい景色を見せてあげたいという答えに涙が出ました。

    人間はみんな自分が可愛く、自分に都合がよくないものを近づけたくないと思う。その思いから差別は生まれるかもしれない。

    それは至極全うな考えである。

    人とは違うことそれは個性、神様が選ばれし者に与えた試練、考え方で見方は変わる。

    無知は悪なのか、広く考えられるようにしたい。

    事実は一つ、考え方はいくつもある。

  • 難しい。
    法律でも医療でも介入出来ない、生命の世界。
    ジレンマ、葛藤、サイン一つで変わる子供の生死。
    「光とともに」って漫画で障害の子供について読んだけれど、それ以前に生死すら分からない子供もいるんだな、と思った。

  • NICUで産まれた双子の赤ちゃんの弟は、検査の結果ダウン症であることがわかった。さらに、腸閉そくのため手術が必要だという。
    その宣告を受けて、双子の両親は意見が分かれ、すれ違って行ってしまう。父親は手術依頼書を書くことを拒否するが、斉藤はなんとか手術ができるように働きかける。その姿に徐々に動かされていく高砂と看護婦。
    衰弱していく弟に呼応するように、兄も母乳を吐き続け、高砂が父親を説得している間に心不全で死んでしまう。
    命とは何なのか、未熟児たちにとって「生きる」ということがどれほど困難であるか、痛いほど突き付けられる。

  • 親と子

  • ブラックジャックは出てきません
    名医も出てきません
    大反響・話題沸騰のリアルを追求した医療ドラマです

    主人公の斎藤は何の力もない研修医です
    医者、病院、医学・・・
    人の生活にに馴染み深いはずなのに、そこはあまりに隔離された世界です
    矛盾を見過ごせず、やりきれず、必死の抵抗をする斎藤の奮闘がよりリアルに描かれています
    イロイロと考えさせられる作品です
    斎藤や患者、医者達が不意に発する一言がガツンと胸を打ちます
    泣けますよ

    「海猿」の佐藤秀峰氏の作品
    絵や表現にかなりアクがあって、人によっては受け入れづらい面もありますが、
    必死なところの描写なんかがこの作品に非常にマッチしていると思います


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