黄色い本 (KCデラックス)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (154ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784063344882

感想・レビュー・書評

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  • こちらは短編集のマンガです

    マンガが好きで課外活動コミュでは漫画読書会たるものを開いております。
    (5/27はスラムダンクをやります、みんな来てね!)
    そこで紹介してもらった、マンガの面白さを再認識した作品。

    何しろアングルが凄い「ハエのような視線」とも言われているらしく遠近・角度・構図が自由自在。

    そしてスルメ的な味わいのあるマンガ。
    「就職を控えた女学生が、図書館で借りた本の登場人物に自分を重ねながら読みふける」
    あらすじを言ってしまえばこれだけの平凡な話なのに
    絵の構成が面白いので何度も読みたくなります。
    また、本好きの人ならばわかる、好きな本を読み終わってしまったときの微妙な寂しさのようなものも見事に描かれております。

    子供では良さがわからない大人のマンガとはこの本なのだと実感できる本です。

  • 明るくて、ふわふわほわほわした話。

  • シンプルな線、淡々としたお話。
    だけど、強く心に残る短編漫画。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「シンプルな線、淡々としたお話」
      誰にでも描けそうで、描けない線の絵と、捻りの効いた画面構成が素敵ですよね。
      この方は、色々な本を読んでみた...
      「シンプルな線、淡々としたお話」
      誰にでも描けそうで、描けない線の絵と、捻りの効いた画面構成が素敵ですよね。
      この方は、色々な本を読んでみたいで、元ネタ探しをしたら面白いだろうなぁ~
      2012/09/05
  • そう、誰にだって「黄色い本」があったと思う。 読んでるとすっかりその世界に吸い込まれてしまって、夢中で、一緒に生きている気持ちになってしまった本。
    幸福な読書。

  • 本を読む、という行為は、自分という個の存在をなくしていくことに近いと思う。面白い、夢中になれる本ならなおさらだ。
    この漫画の主人公の少女は、「チボー家の人々」に夢中になる。自身の生活、家、学校、将来を思うとき。どんな瞬間にも心を本に奪われている。
    それは至福の時。ページをめくるたびに別れが近づくことがわかっていても。
    高野文子の漫画は、画面全体の絵、レイアウトがとても美しいです。練りに練られたネームも然り。流行なんかには流されない、高野文子、という漫画がここにあります。
    本に没頭するあの感覚、感動がそのまま詰まっています。本が好きな人なら、きっと心に響くことでしょう。

  • 「小説の主人公に自分を重ね、図書館で借りた本を読みふける少女。名作「チボー家の人々」を題材に採った表題作のほか、3編を収録。会社の片隅で繰り広げられる、恋か?セクハラか?本人たちにもわからない小さな騒動「マヨネーズ」、ボランティアが派遣先で起こすスリリングなすれ違い「二の二の六」など、バラエティー豊かに人生の真実と上澄みをすくい取る、たぐいまれなる作品集。ユーモアとクールな距離感が織りなす絶妙なバランス、名手による4編の物語をお楽しみください。」

  • よく分からないのだけれど、かといってうっちゃってもおけない。またいつの日かに再読した上で、再評価としたい。

  • フリスタ漫画特集から。自分の中で一致していなかったけど、”ともきんす”も著者の手になるものだったのね。本書については、チボーを読んでなくても楽しめるもんなのか?表題作以外の短編マンガも含め、自分には全然楽しめず。

  • 難しかった。

  • 卒業して就職して結婚して子どもを育てて。時代的にも土地柄でも専業主婦になるしかないかもだけれど、子どもが手を離れたらパートに行って、ちまちま溜めたお金で全巻揃える。
    私がミッコならそうする。
    それまでは町の図書館や本屋さんで見かけても、決して手に取らない。
    そして新しい本の1ページ目を開くとき(勿論目次は飛ばして)「久しぶりねジャック、懐かしいわ。わたし戻ってきたわ」って言うんだよ。もうずいぶん年上になってしまったから、敬語は使わない。(2021-05-01L)

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著者プロフィール

高野文子(たかの・ふみこ)
1957年新潟県生まれ。漫画家。1982年に日本漫画家協会賞優秀賞、2003年に手塚治虫文化賞マンガ大賞を受賞。作品集に『るきさん』『おともだち』『絶対安全剃刀』『ラッキー嬢ちゃんのあたらしい仕事』『棒がいっぽん』『黄色い本』がある。漫画作品の他に、絵本なども手掛ける。

「2022年 『増補 本屋になりたい この島の本を売る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

高野文子の作品

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