- Amazon.co.jp ・マンガ (154ページ)
- / ISBN・EAN: 9784063344882
感想・レビュー・書評
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借りて読んだ本
週刊連載の漫画に慣れてるせいか
読み解くまでに時間がかかった
でも、コマ割りとセリフの配置で
リズムを生み出してるのに気づく
読むほど良く感じる。
この漫画家さん
テレビの音が聞こえないところで書きたい
という理由で風呂場の脱衣所で
紙広げて描いてるって
話が書いてあったけど…どういうこと!?詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
『チボー家の人々』を読み始めたので、モチーフになっているというこちらのコミックを。表題の「黄色い本――ジャック・チボーという名の友人――」で主人公の女子高校生・田家実地子(たい みちこ)が愛読しているチボー家は、現在入手可能な白水Uブックス版ではなく、まさに私が読書中の古い版(母所蔵)と同じもの(https://booklog.jp/users/yamaitsu/archives/1/4560042012)。真っ黄色というより薄い黄色で、しかも褪色して黄ばんでるけど、ああ、同じ本だ、と不思議な気持ちに。
図書館で借りたチボー家を愛読するみっちゃんの幸福かつ煩悶する時間。ジャックを心の友に、心の中で対話することで、自身の現実とも向き合い、成長していくみっちゃん。ああ私にとっても10代の頃の読書はこんな体験だったなあと思いだす。ある種の本の登場人物たちは、自分と一緒に悩み、成長し、実在の友人や家族以上に、親身に相談に乗ってくれる存在だった。彼らがいなければ、今私は生きていなかったとすら思う。そういう幸福な読書体験を思い出させてくれた。
みっちゃんとジャックの別れは何とも切ない。私はまだそこまで読み終えていないけれど、きっとあのメーゾン・ラフィットの美しい季節を、何度もふりかえり思い出すだろう。
すっかりおばちゃんの私は、すでにジャックを友人として読むことはできず、すでに大人のフォンタナン夫人などにもっぱら同情しながら読んでいるけれど、10代の頃に読んでいたらきっとジャックと友達になれただろうなあ。そして私が生れる前のこの本を、若き日の母が嫁入り前に読み、嫁入りにも持参し、半世紀以上大切に本棚に仕舞っていたことにも想いをはせてしまう。母もかつてはみっちゃんのような少女だったのだろうか。
※収録
黄色い本/CLOUDY WEDNESDAY/マヨネーズ/二の二の六 -
表題作は★★★★★
もちろん他も素晴らしい。
高野文子は一生読める漫画。
読み捨てではなく家に永久保存したい本。 -
30年ほど前、高野文子の「絶対安全剃刀」を読んだときはびっくりした。構図といい、その平坦なストーリーといい、これって漫画という枠じゃないよな、と衝撃的だった。当時は「ニューウェーブ漫画」と呼ばれていたっけ。
その後の作品には、あまり驚きはなく、追いかけていなかったが、先日、ある本棚で新作を見つけた。
いいねえ、やっぱり…、いや傑作かも、表題作は。
現実逃避としての読書体験をみごとに描きつつ、それだけに終わらない。「本を読むクワク!」とは違う感じ…というかそれだけじゃない。
「日常」を描いた漫画(映画、小説)は多いが、日常を描くだけに終わってしまっているものが多い。日常の奥にある不穏な空気や悲しみや時代感などを感じさせないと、深みのない表面的な雰囲気だけの作品にしかならない。
高野文子の漫画からは、日常の奥にある「何か」を感じさせる。
ラストで「チボー家の人々」を読んだ主人公は、図書室に本を返却する。父親の「好きな本を一生持っているのはいいものだ」というアドバイスには従わず、本を買うことはないだろう。
面白い!と勧められたけどあまりの長さに読むのを諦めた「チボー家の人々」、やっぱり読むべきかなー。-
僕も、これ読んで『チボー家の人々』を読んでみたくなりました。
読んだらもっと面白くなるかな?と思って。
でも白水Uブックス全13巻てのに引い...僕も、これ読んで『チボー家の人々』を読んでみたくなりました。
読んだらもっと面白くなるかな?と思って。
でも白水Uブックス全13巻てのに引いてしまいました。
こればっかりは図書館で借りた方がよさそうですね・・・。2013/09/26 -
13巻はめげますよね。
ジャックの部分だけ抜粋した
http://booklog.jp/item/1/4560047766
もあるようなので...13巻はめげますよね。
ジャックの部分だけ抜粋した
http://booklog.jp/item/1/4560047766
もあるようなので、これから読もうかな、と。
「黄色い本」、全く知らなかったんですが、2003年の手塚治虫賞作品で、すでに「傑作」認定されている作品なんですね。2013/09/27 -
あっ、そういうの出てるんですね!
これだったら読みやすそう!
『黄色い本』は「ほめられたらいかれ よろこんだらはじろ」のセリフだけ
他のこ...あっ、そういうの出てるんですね!
これだったら読みやすそう!
『黄色い本』は「ほめられたらいかれ よろこんだらはじろ」のセリフだけ
他のことで知って、それで元ネタを探したらたどり着きました。
ニューウェーブだと高野さんのことだけを全然知らなかったんです。
ブクログ始めてから、高野さんがめちゃくちゃ知名度が高かったのでびっくりしましたよ。
(特に若い人にも。)
『黄色い本』は特に、「読書についての漫画」だからなんですかね・・・。
『おおかみこどもの雨と雪』の劇中の本棚にも入ってるそうです。2013/09/27
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絵柄が受け付けないけれど、すごい技巧だと思う。
すごく好きで、その本の世界に入り込んでしまって登場人物と会話しちゃう感覚、昔はあったなー。
マヨネーズという話もなんだか味わい深かった。 -
方言の心地よさ。
時間を気にせず、夜中まで読みふける幸せ。
本の中の親友たち。 -
これは…こんな感じ初めてなのだ(;゚д゚)
漫画を読んだはずが一冊の本を読書したような読後感?!
本が好きな僕は気に入った(〃ω〃)
正直、一回目では面白いとは思わなかった(-ω-;)
でも二、三回と読むと何故だか面白くなってくる!まさにスルメ本!!
何度も読めるから限られたお家のスペースにこの本を置くことに僕は決めたよ(。・ω・。)b
内容は『元祖、日常系漫画』? -
明るくて、ふわふわほわほわした話。
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本を読む、という行為は、自分という個の存在をなくしていくことに近いと思う。面白い、夢中になれる本ならなおさらだ。
この漫画の主人公の少女は、「チボー家の人々」に夢中になる。自身の生活、家、学校、将来を思うとき。どんな瞬間にも心を本に奪われている。
それは至福の時。ページをめくるたびに別れが近づくことがわかっていても。
高野文子の漫画は、画面全体の絵、レイアウトがとても美しいです。練りに練られたネームも然り。流行なんかには流されない、高野文子、という漫画がここにあります。
本に没頭するあの感覚、感動がそのまま詰まっています。本が好きな人なら、きっと心に響くことでしょう。 -
心地よく、頭の中がかき回される感じ。
読み終わると、余分な力がなんとなく抜けていた。
こういう本がかけてしまう人のことを、天才っていうのかな。