死と彼女とぼく ゆかり(2) (KC KISS)

著者 : 川口まどか

• 講談社 (2003年10月9日発売)

感想・レビュー・書評

[sadaharu373さんの感想 · 2013年4月7日]

２０１２年にドラマ化された話が収録されています。ある男に殺された女性の魂が、息子を心配する心と、復讐心とに引き裂かれている・・・どちらも、死んだ後、心残りになりそうなことで興味深かったです。ただ、復讐は死者の声が聞こえる優作とゆかりの協力を少し仰いだので、実際、死者が自分で心を整理する方法を示唆していないのがちょっと残念だったような。ただ、悪いことをすれば必ず自分に帰ってくるというふうに解釈すればいいのかな？そして女性が子供のことを思って、向こうへ行こうかどうか揺れる気持ちは切ないですね(゜ーÅ)。