この巻はゆかりのことを心配する両親目線で描いてある話と、傷痍軍人の方の話の2つで、かなり考えされる物がありました。
両親目線の話は「どんなにかこの腕で抱きしめて離さないでおきたいか、それで必ず守りきれるというのなら」という母のモノローグが切ないです。
そして、さらに切ないのは、戦争で食事以外何も出来ないような状態で生きていて最近亡くなった人の話。
その人の中では時間が止まっていて、死を自覚しにくいだけに大きな力を持ってしまっている。
この人達にとっては戦争は終わっていない。
戦争はもう私達の世代のさえ遠い気がするけど、遠くないもだなぁ・・・とそんなことを考えたりしました。